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歌謡曲レコード 郷ひろみの面白さにようやく気づいた

最近毎日のように某動画サイトで郷ひろみをみている。実は、幼少の音楽体験に郷ひろみはすでにいた。「セクシー・ユー」や「よろしく哀愁」といった曲を母親が幼児園の送り迎えの車中で聴いていたのをもの凄く鮮明に覚えている。「郷ひろみは年齢に関係なく聴くことができる曲が多くて、良い歌ばっかり」ということを常々言っていたのもついでによく覚えている。

あれから月日は経ち御年41歳になった今のわたしが郷ひろみを聴いているのは、なんだか感慨深い。いろんな音楽を好きになってきたが、結局は幼少期に触れた音楽にふと心が落ち着くのだ。こういう微妙な心情を表現する言葉はあるのだろうか。伝え辛い感情のような気がする。

さて、いまだもってスーパースターである郷ひろみだが、案外昔のシングルヒットを知らなかった。有名無名・ヒット曲を中心に、彼の音楽の軌跡を追体験しようと、時空を超えて、令和の今になってようやく聴いてみようと何気なく漁り始めたら、案の定どっぷりハマってしまっているというワケである。

彼の音楽世界はファンタジー(妄想)めいているのが凄く興味深い。ゆえにミステリアスで、リアルな彼の像というものを安易に想像させないのだ。「禁漁区」「洪水の前」「美貌の都」「タブー」などなど。どこか煙に巻かれているような。特に70年代の作品にはその趣向が強い気がする。才能あふれる作家陣がこぞって彼に曲を提供しているが、プロの作家ならではの気迫が感じられるものばかりだし、歌詞やメロディのテクニックがいちいち格好良すぎる。いまこうしている間にも頭の中では「点、点、点....」がループ中。

これからもっともっと聞き込んで、お気に入りをたくさんレビューできればと思う。郷ひろみ、とにかく今一番ナウで、サイコーな歌手である。

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