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本が出て丸二年、気になる印税は……

2年前の12月15日にこのnoteが『シネシネナンデダ日記』として第三書館から発売になりました。

発売になった日はこんな感じでした。

note公式でもご紹介いただきました。ありがとうございます。

刊行のちょい前に離婚したりなんだり。波乱万丈だなあ。なんなんだろうか。

で、気になる結果というか印税のお話です。

印税はゼロ円です。というか、「売れたら払うから」というお話だったのですがまるっきり売れなかったので。北川さんは年齢が年齢でもう出版活動は出来ていないようです。実はもうだいぶ前から連絡も取れておりません。

昭和の時代に一世を風靡した第三書館の最後の出版物が自分の『シネシネナンデダ日記』なのかと思うと、まさにその第三書館が一世風靡していた時代に高校生だった自分には様々な感慨があります。高校の漢文の野津先生が娘さんの桃子さんのために旭屋書店で買っていたのは第三書館の『Be 50's』、原宿のロックンロール族の写真集です。詳しく紹介しているページを発見しました。しびれますね。

第三書館が営業を畳む直前でしょうか、現物を100冊、無償でいただいております。これを売って印税に変えろってことなんだろうなと思いつつ、面倒くさくて自宅の廊下の端っこにダンボールのまま未開封で積んでます。二箱。

北川さんはある意味昭和の歴史に残るような方で、第三書館としての出版活動も同時代性をえぐるような、軽い意味でのサブカルチャーとは距離を置いたかなりヘビーなカウンターカルチャーの旗手として出版文化を彩ってきました。第三書館のような出版社も北川さんのような出版者も、今までもそしてこれからも、なかなか出てこないと思います。その北川さんが年齢で一線を引くという現実には、やはりどこか寂しさを感じます。

それはともかく、最後に出させてもらってありがとうございますという気持ちはもちろんあります。私自身は売れない著者としてのほろ苦いデビューも「らしさ全開」で、むしろこれでよかった思っています。北川さんには「これからどんどん書くやろ(これ一冊で終わる気じゃないだろ)」と声をかけていただきました。もちろんですよ!

それにしても昭和は遠くなったなあ。北川さん元気かなあ。皆さん連絡取れてんのかなあ。どうかなあ。



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