味覚の冒険（多分軽めの躁状態）

昨夜の夜中も娘は起きていたようです。私が眠くて眠くて全然ダメでなんとなく遠く（実際に遠いわけではなく気分として遠く）でなんかガチャガチャしてたりウロウロしてたりドスドス歩いたりしているのは聞こえるのですが、だからといって何をどうするわけでもなく。眠いから寝る。眠くなくても寝る。どちらにせよ寝る。娘も寝てくれよ、頼むよ。

早朝もドスドスバッタンドカンドカンという感じでした。静かに歩いたり静かに扉を閉めたりができないからしょうがない。しょうがないけど静かにしてくれ、頼む。

７時過ぎに起きてご飯をセットします。昨夜、私が寝るぐらいの時間には娘は居間のソファベッドでいびきをかいて寝ていたのです。だから遠慮してご飯をセットしなかったのです。それなのに、そのあと夜中に起きてドタバタしてやがったんだ、この娘は。

娘に声をかけて薬だけ飲んでもらいました。眠い。眠すぎるので二度寝です。１５分ぐらい寝て起きました。眠気は取れていませんが少しはマシです。

一方娘は居間のソファベッドでいびきをかいて寝ています。さっきまで起きてたのに。なんか悔しい。

私の朝食はベーコンエッグと味噌汁とぬか漬けと納豆です。納豆うめー。

私が食事の準備をしたり片付けをしたりしても娘は起きてきません。でもこの感じだと今日の日中は起きてるんだろうな、きっとそうだ。

出勤。月末までの作業のひとつをようやく完了。次の作業の準備も完了。明日と明後日で終わらせて３１日は予備にしておきたい。そんなに都合よく進むかどうか。やってみないとわからない。

帰りにドラッグストアに寄って買い物。２０００円でポイントアップというサービス券があったので２０００円ぐらい買い物したつもりが１９０３円でした。微妙に足りない。敗北感。

帰宅。娘は今日も家の中の暗い一角で部屋の隅に向かって背中を丸めてぶつぶつ喋っていました。私が作って冷蔵庫に入れておいた焼きびたしは手つかずでした。ぬか漬けも。わかめの茎の酢の物も。しかし、炊飯器の中は空です。ゴミ箱にはスープパスタの空容器とレンチンご飯の空容器。オレの作った飯は食えねえってことか。飲み干された牛乳パックと豆乳パック。シンクにはおびただしい数のコップ。なんだこの匂いは。また牛乳にガーリックパウダー入れて飲んだな。気持ち悪いからやめてくれ。豆乳に大量の味の素を入れた痕跡も。うげー。そしてこれはなんだ。これは、牛乳にソース、牛乳に中濃ソース。絶対マズイ。ご飯茶碗はみっつ。ひとつは納豆ご飯の痕跡、もうひとつは玉子かけご飯の痕跡、もうひとつは、これはなんだ、これはソースかけご飯、やめてくれー。そしてこの謎の匂いはなんだ。こ、これは牛乳にメンマ、牛乳にメンマ、牛乳にメンマ。

やめてくれええええええええええええええええ。

娘に言いました。

「牛乳にソースとか、牛乳にガーリックパウダーとか、牛乳に味の素とか、やめてね本当」

娘、言葉では答えず。半笑いでした。

「なんかさあ、パパがちゃちゃっとなんか作るのに憧れがあるの？」

娘は変わらず半笑い。

過去には牛乳にハラペーニョスライスを大量に打ち込んで飲んだりもしていました。生玉子をそのまま割って飲むのも相変わらず。私がいる時にやるとうるさく言われるので夜中や日中に私がいない時に思う存分「味の冒険」を楽しんでいるようです。

でもさあ、なんか基本的な組み合わせみたいのが全然わかってないんだよなあ。美味しお組み合わせっていうのは偶然からはなかなか生まれないと思うよ。

とか、そんなことも何度も言ってはいるのですが、糠に釘、豆腐にかすがい、馬の耳に念仏、のれんに腕押し。

自分でお湯を沸かしてカップのスープパスタを作ったりパックご飯をレンチンしたりしています。先日、お湯を沸かしてもらったのは良かったのかもしれません。ですが、過剰に味の冒険の大海に漕ぎ出すのはきっと軽めの躁状態。いいか悪いかで言えばあまり良くありません。

さすがに今日は日中に食べすぎたのを自覚していたようで、夕飯はなしということになりました。いちおう夕食後のデザートにと思って買ったエクレア（半額）を食べてもらいました。風呂は今日も入らないとのこと。夜の薬と一緒に睡眠薬も飲んでもらいました。そろそろ頃合いだと思います。

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最近、日記って流行ってるんでしょうか。流行りに乗って売れてくんねえかなあ。無理っぽいなあ。

シネシネナンデダ日記――統合失調症の娘と生きる