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「食べない」「今日は豚しゃぶだよ」「食べる」

毎日寝不足の私は早く寝たくてしょうがありません。昨夜は居間のソファベッドでブツブツ喋り続ける娘は完全放置で10時半には横になりました。娘の部屋は相変わらず寒いです。でもなあ、エアコンだと娘が適当に操作して熱くなりすぎたり逆にガンガン冷房効かせたりするしなあ。小さいオイルヒーターもあるにはありますが、錯乱した娘が頭の上に持ち上げて投げつけようとしたことあったからなあ。あれはかなり危なかった。

そういう事情で娘の部屋の暖房はつけていません。娘の部屋だけでなく、暖房をつけるのは私の部屋の小さいオイルヒーター、娘が投げつけようとした時にプラスチックの足の部分が割れています、それと大きいオイルヒーター、日中は家の中で一番寒い玄関に置いて弱くつけっぱなしです、あとは居間の床暖房、娘の部屋と和室は暖房なしです。和室、にも(元)妻が使っていた小さなオイルヒーターがありますが今は使っていません。オイルヒーターはエアコンよりのどにやさしい感じがして気に入っているのですが、とにかく娘に投げつけられると危ないので。

結果的に和室と娘の部屋は寒いです。ですが、私も娘も暑いよりも寒いほうがよく眠れるので、むしろこれはいいことなのかもしれません。寒ければ布団を重ねるなどできますが、暑いのはどうにもならないので。娘は暑くてもだらだら汗を垂らしながらじっとしていますが、私は暑いのは本当に苦手です。

10時半からしばらく真っ暗な中でラジオを聞いて、11時にはそれも消して就寝です。すぐに眠りました。熟睡。

ドガッという音で目が覚めました。部屋の電気がまぶしい。娘がいる。やられる。

違いました。

「え、こっちで寝るの?」

「んあ」

「わかったよ。熟睡してたのに。いま出るから。寒いから、ちょっと待って」

私がのそのそと布団から這い出すと、娘は当然のように寝転がり布団にくるまりました。でも、娘はあつがりなのでそのうちまた薄い布団だけ残して他はあちこちふっ飛ばすはずです。

「電気消すね。おやすみ」

「おやすみ」

和室に移動します。ベッドの上にあるのは夏物の掛布団のみ。でも大丈夫です。ベッドの横に布団や毛布が落とされています。それを拾って重ねて、暖かくして寝ます。

すぐに眠ってしまいまいした。

物音で目が覚めました。娘がキッチンで飲み物を飲んでいるようです。時間は何時だ。6時でした。そこそこ眠れました。気持ちとしては7時の目覚ましまで寝ていたかったのですが、しょうがありません。娘が部屋に戻った後、私もトイレへ。そこから二度寝。7時からスヌーズで起きたのは8時です。眠気はそれでも取れません。眠いです。

娘のサラダ、今朝はシラスをカリッと揚げてトッピングにします。お惣菜の煮物は器に盛っておきました。この方が食べそうな気がします。ご飯はあります。カレーでも納豆でも玉子かけでもふりかけでも、好きなように食べてくれたらそれでいいです。

娘が起きてきました。薬を飲んでもらいます。

ここ数日は比較的落ち着いています。死ね死ね言うのはダサいとか格好悪いとか嫌な奴だとか言ったのが効いているのでしょうか。どうなんでしょうか。

朝食は食べないと言っていた娘は私が出かける直前に冷蔵庫のサラダと煮物を取り出して食べ始めました。食べるのか。玉子かけも食べるそうです。娘はまず玉子かけご飯を食べ終えてから煮物を食べ、煮物を食べ終えてからサラダを食べています。三角食べできないんだよなあ。コース料理だと思ってるのか。腹立つわ〜。サラダを食べ終えてからカレーも食べるそうです。炊飯器のご飯食べ尽くしました。昼は寝るつもりだな。

仕事中も眠いです。帰り電車で爆睡。スーパーで買い物。夕食はしゃぶしゃぶです。鍋は久しぶりですがしゃぶしゃぶは食べやすいので大丈夫でしょう。今日はキャベツの千切りたっぷりのキャベしゃぶにします。

帰宅。娘は居間のソファベッドで布団をかぶって寝たふりをしています。

「ただいま〜」

返事はありません。買ってきた肉や野菜を冷蔵庫にしまいます。

起きてきました。眠そうです。夕食にはまだ早いです。とりあえず、もうしばらく寝かせておきます。

7時過ぎにまた起きてきました。

「お腹すいてない」

私が聞く前にそんなことを言います。

「夕飯、食べない」

「今日は豚しゃぶだよ」

「食べる」

やっぱり。

「でも、今から準備するからちょっとかかるよ」

「いいよ」

手伝わないのにエラそうだ。

急いでキャベツを千切りにします。スライサーを使うのでそれほど時間はかかりません。ザルに山盛りになるぐらい用意しました。使いかけでラップをしてあったタマネギと長ネギも切ります。ニンジンは別のスライサーで細長く。土鍋で沸かしたお湯に中華だしと和風だしと味の素と塩。野菜を全部入れてさらに沸騰させます。その間に大根おろしも用意します。鍋をテーブルの上のガスコンロに乗せてからしゃぶしゃぶ用の豚バラ肉を全部投入。しゃぶしゃぶとは名ばかりですが、このほうが娘には食べやすいので。おろしポン酢でいただきます。

「用意できたよ〜」

自分の部屋でぶつぶつ喋っていた娘がのそっとやってきました。

「自分で取れるよね」

(元)妻は全部やってあげていました。さすがに甘やかしすぎだよ。

娘がキャベツだけ食べようとするのを見て少し声を荒らげて止めます。

「お肉と一緒に食べて。別々に食べないで。お肉と一緒に食べて」

そのあとは無言で食べ続けました。キャベしゃぶ、ダイエットメニューらしいですが、ありですね。でも、私は少ししか食べられませんでした。娘も物足りなそうだったのでしゃぶしゃぶ用のお餅を投入しました。

食べたら落ち着いたようでお風呂にも入りました。

ここ数日は少しだけ落ち着いています。

ホッとします。

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