見出し画像

大量に飲みたい食べたいという危険な衝動

一昨日の夜の薬の時間、珍しく娘が自分から「気分安定薬を飲む」と言い出しました。

「いいよ~」

生理が終わって不安定な状態から徐々に落ち着きつつあるので無理に飲まなくてもと思いますが、飲みたいならいいよいいよ。

「睡眠薬も飲む」

あ、これやばい奴だ。いわゆる躁状態、意味なくポジティブだったり意味なく行動的だったりするあれです。こういう時は色々危ないです。

よく薬を大量に飲んで大変なことになったりという話を聞きます。希死念慮ということもあるのかもしれませんが、娘を見ていると躁状態の急き立てられるような止め処無い込み上げに駆られてわけもなく大量に飲んでしまうというのも有り得るんじゃないかと思うのです。結果を想定しているのではなく「今ここにある錠剤を大量に飲みたい」みたいな刹那的で切羽詰まった衝動です。

実は、娘はたまにそういった衝動的で切羽詰まった行動を取ります。身体に害のない例で言うとペットボトルの飲み物を一気に大量に飲んだり、少しずつ食べてねと用意しておいたお惣菜や炊飯器のご飯を一気に食べたりという行動です。食べ物や飲み物の場合はよほどのことが無ければ身体に害があるほど食べたり飲んだりは難しいです。糖分の多い飲み物だけ注意しておけば大丈夫だと思います。もちろん体重のこともあるのでできれば大量に食べるのも止めてほしいです。

そういう「大量に食べたり飲んだりしても大丈夫」な食べ物飲み物はいいのですが、問題は「大量に食べたり飲んだりするとよろしくない」ものです。筆頭は薬です。

過去には「もっと薬飲ませて」みたいなこともありました。薬は一回の分量が決まっているからとか、そういう理屈は通じません。飲まなければいけないみたいに追い込まれるのです。なぜかはわかりませんが、そうなってしまうのです。

私が不在でも(元)妻がいた時は娘が勝手に薬を飲むようなことは無かったので安心でしたが、今はいつ娘が大量に薬を飲んでしまうか、けっこう危ない状態です。気分安定薬や睡眠薬は「(一錠じゃ効かないから)もっと」みたいなことを今でも言います。危険です。

娘の栄養が偏るのを心配してサプリメントを買ってきたりもしていたのですが、娘が日中に一日で全部飲んでしまったりということがあってからやめました。飴とか駄菓子の類いなら一日で一気に食べてもしょうがないで済みますが、薬に近いものはやはり危険です。

そういう意味では調味料や香辛料なども要注意です。それもあって、ナツメグは買っていません。意外と危ないんですよ、ナツメグ。

今朝、キッチンには牛乳にマキシマムをたっぷり入れて飲んだ痕跡(コップ)が残っていました。牛乳にガーリックパウダー大量も味の素大量もマキシマム大量も美味しくないじゃんと思うのですが、娘は美味しさを求めているのではなく込み上げる衝動に突き動かされて取り憑かれたように牛乳に何かを入れているようです。怖い。怖いです。

娘の衝動は抑えようがありません。ひとつのものを延々と食べ続けるというのももしかしたら同じような衝動なのかもしれません。いちおう牛乳や飲み物には、シナモン、バニラエッセンス、胡椒、コリアンダーぐらいは入れてもいいよと言っていますが、その辺は入れないんだよなあ。なにかこう、未知の味覚へのチャレンジャー的な要素もあり、辛かったり塩っぱかったりというパンチの効いた味を牛乳や飲み物に付加したいみたいです。ああ、生玉子も飲んでたな。あれも未踏の味を求めてたのかも。そういえば牛乳に大量のハラペーニョスライス入れて飲んだりもしていました。まずいと思うよと言っても本人は「美味しかった」と言うのです。

美味しいとか美味しくないとか、そういうことは多分どうでもいいのです。美味しいものが飲みたかったら私に頼むはずなので(簡単クラフトコーラは常に好評です)。

◇ ◇ ◇

書籍『シネシネナンデダ日記』発売中です。

いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。