見出し画像

飲食店は【美味しい】から必ず流行るわけではない?

自信は大切だけど

こんにちは。
今日はよくある飲食店の新規オープンを事例にマーケティングが必要な理由を話したいと思います。

建築士×マーケターということもあり、飲食店の設計+ブランディングを合わせて頼んで頂くことが結構あります。

飲食に関わる人たち(特に料理やスイーツなどの作りての人)は我々建築士と同じように、大変な下積みを積みながら【美味しい】料理を作れるようになっていきます。
修行中に、たくさんのお客さんの”賞賛”をもらい、自信を得ることで「独立しょう」となるわけです。
その気持ちはわかるし、なくては絶対に独立なんて怖くて出来ないと思います。

そういった方々から依頼を受けると、こういったことを言われます。
「前のお店でもお客さんから美味しいと言ってもらえたので、おしゃれにしたら流行ると思います。かっこよくしてください!」

気持ちはわかります。食べさせてもらうと、確かに美味しい。誰が食べても美味しいと言うんじゃないかという方もたくさんいらっしゃいます。

でも、それだけでは絶対に流行らないんです。

必ず聞く2つの質問

①あなたの料理が美味しいということを町ゆく人たちは知っていますか?
②あなたの料理と同じようなジャンルのお店はちかくにないですか?流行っていないですか?不味いですか?

この2つには、要するに、
【マーケティングを意識していますか?】という問いかけのような意味が含まれています。

①【美味しい】というのは必要条件だと思います。そうそう外食して「不味い!!」っておもうことってないです。訪れるお客さんは「プロ」の味だと思ってきているのですから、「美味しい」のは当たり前です。
「飛び切り美味しい!」というのは当然武器です。でもそれは、「リピート客」へと繋がるのであって、新規のお客さんを呼べるわけではないのです。(口コミはもちろんありますが)
そう、必要なのは「認知」してもらっているかどうかです。
それは料理のビジュアルや店舗のデザイン、その他さまざまな方法(いわゆるデジタルマーケティングなど)があるので、それを活用しないといけません。
だから、「美味しい」だけでは流行らないということを意識する必要があります。

②仮に「飛び切り美味しい!」としても、仮に近所に老舗の同じようなお店があったらどうでしょうか?
例えば、クライアントがイタリアンレストランをしたいと言っていて、開店しようとしている近所にめっちゃ流行っている老舗のイタリアンレストランがあって、そっちも「飛び切り美味しい!」とすると、簡単にはいかないんです。競合相手に「ブランド力」があった場合、おそらく負けちゃうでしょう。結局、競合は必ず存在するので、その意識が必要です。

美味しいだけでは流行らないので、マーケティングが必要となる。

先ほどの2つの話から、やはり「マーケティング」というのは必要だと僕は思います。
個人店レベルで、もともと、様々なセンスがあって勝手にブランディング的なことを出来てしまう人や、そもそも有名人だったような人であれば少なくとも最初は必要ないと思いますが、企業単位や複数人で色々な商品を作るような集団であれば、マーケティングは必要だと思います。
それがないと、方向性がぶれたり、良かったことや悪かったことの検証などができずに、修正をどうすればいいのかが後で出来なくて困ると思います。

今後もいろいろな手法を解説していくので、一緒にマーケティングを学んでいきましょう。

ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?