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星空10「いつからでも、やり直せる。自分の気持ちと行動次第で。」自殺経験者の手記(You are not alone)

自殺などの言葉が出てくる文章です。
気分が悪くなったりした方はすぐにこの文章を読むのをやめて下さい。

自分が自殺した後、
相方と別居し始めた。

家族が壊れてしまって、
自分の唯一の家族と言っていい人なので、
この状況はなかなか、しんどい。

村上春樹の新刊を読んでいて、
「あー、孤独というのはそれはそれは辛いものです。」
みたいなセリフが出てきた時、
あぁ、やはりそうだよね!と、
激しく共感したりして。

この生活が始まるまで、
一人暮らしが始まる、ということで、
いい面も探そうとしていた。

一人になる、ということは、
自分のために時間を使えるということ。
ちょうどキャリアアップや、
今後の人生について考えたいと思っていたので、
そのためにはうってつけの環境になるぞ!

と思っていたのだけど、
習慣というか、いつも通りじゃない状況というのは、
しんどい。

いつも一緒にいたのが、
電話を切って一人になる瞬間や、
外で一緒に食事をして別々に帰るときは、
訳がわからなかったし、嫌だった。

相手のことを理解して、
この生活を自分も決めたけど、
全然自分の心は割り切れていなかった。

特に仕事の前になると、大泣きした。
こんな自殺して、家族も壊れた
ほぼほぼ天涯孤独の自分が、一人で仕事に向かう。
不安というか、無理だよ、という感じ。

でも、大泣きすると、
仕事ができた。

むしろ、泣かない時は、強がりがあったのだろうか?
あまりいい仕事はできなかったし、周りともうまくいかなかった。
そんな時は、次から次へと、
家族のことやら、自殺のことやらが思い出されて、もう最悪。
もう疲れ果てて、半日くらい寝る。

そんな毎日だった。

自殺や家庭内暴力や、その他のことも
この数年色々勉強をしたけど、
思い返すと、大泣きしたもの、疲れ果てて寝た、というのも、
良かったように思う。

我慢しなかった。
特に、泣かなきゃ、寝なきゃいけない、みたいに、
できないのにしなきゃいけない、
という感じでもなかったし、
自分が本能的にそうした感覚があって、
それが良かったように思う。

でも、2ヶ月ほどして、泣いているのにも飽きてきた。
泣いてばかりの自分に腹が立ってきたりして。

その時に自分は一つ失敗した。
楽しまなければいけない、と思ったところだ。
そして、自分にはそれが出来ると思いこんでしまった。

仕事でも、みんなを楽しませる、お客様に喜んでいただくために、
自分も楽しまなければいけない、
そう思ったら、途端に胸が苦しくなった。
実際は、自分が楽しくなくても、こうしなきゃいけないんだろ?
という気持ちなので、周りとは全然うまくいかない。
本当は楽しむなんて、嫌だった。
泣くのには飽きたけど、楽しくは全然なかった。
でも仕事だからやらなきゃいけない、と思うから、
もう、苦ーい気持ちになって、どうしようもないのだ。

このパターンは本当によろしくない。
自分がカミングアウトをする前もこんな感じだった。
仕事し始めで、技術的に未熟で何にもできない時もそうだった。
友達を作るために、スポーツしなきゃいけないんだろ?という
小学生の時の気持ちもそうだった。

そんな状態が暫く続いて、かなり疲れてしまって、
どうしようか、と思った時に、試しにnoteでこれを書き始めた。
今まで勉強したことや、
自分自身に起こったことを書いていくと、
自分が自分をダメだと思っていることに、
本当に本当に気がつく。

自殺したことも、
悲しかったことも、
楽しもうと頑張ったことも、
悪いことじゃないのだ。
もう、自分に突っ込みたい。

ただ、他人のため楽しまなきゃいけないんだろ?
となった途端、自分にも相手にもダメ出しが入っている状態になる。

自分をダメだと思う傾向は、
いじめられっ子だったことも、
育ってきた環境もあるかもしれない。

でも、
以前の記事にも書いたけど、
セラピーをしてみたり、
自分や他人に対する理解を深めたり、
自分を大事に、相手との関わりを大事にすると、
それを試してみたその日から、もう状況は変わった。

自分が辛くてやらされているわけでもなく、
人の顔色を伺うのでもなくて、
試しに笑顔でありがとう、と言ってみたら、
自然と楽しくなった。
そんなことがあった。

いつからでも、やり直せる。
自分の気持ちと行動次第で。

そう思う。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。
またこちらでお会いできましたら、とても嬉しいです。

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