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災いを転じて福となす。

私が一番好きなことわざです。

禍を転じて福と為す
身にふりかかった災難を、うまいこと活用して、そのまま自分に役立つものとして利用するさま。 あるいは、厄介ごとが一転して幸福の種に転じるさま。 「災いを転じて福となす」とも言う。
引用:Weblio

このことわざは小学生の頃知りました。
授業で学んだというより、友達の叔父さんが「こんな素敵なことわざがあるんだよ」と教えてくれたのがきっかけでした。

私は小さい頃からネガティブで、「あーあ。せっかくのお出かけなのに今日も雨だ。私が雨女だからか...」とか「友達を遊びに誘うと大体断られる。私って嫌われてるのかな...」など勝手に思い込んで負の連鎖のような思考になりやすくて。なんでもネガティブに変換できるのでは?というくらいに落ち込みやすいのですが、このことわざを知ってから自分にとってマイナスな出来事があっても「大丈夫。この経験を役として生かせる日がいつかきっと来るはず!」と前向きに考えられるようになりました。

私の座右の銘です。何度も何度も救われました。
今日は大好きなことわざとともに、様々な困難や失敗をどう生かすか、生かすことができるのかを考えてみたいと思います。

ラーメンの運命

好きなものはとことん追求したくなるタイプ(通称:ヲタク)なので、昔、ラーメンの歴史を辿ってみたことがあります。好きなものの発祥を辿るのってすっごくワクワクするし、とっても楽しいんですよ!
ラーメンの歴史には諸説がいくつかあってどれがルーツなのかはわかりませんが、様々な歴史の中でこんな出来事を見つけました。

1923年:関東大震災により、東京・横浜を中心としたラーメン店が全国へ散らばる。被災したことにより屋台が増加し、ラーメン専門店が増える。
引用:新横浜ラーメン博物館

これぞラーメン界の「禍を転じて福となす」なのかも!とラーメン好きの私は思ったのです。

もちろん、たくさんの方が被害に遭われたと思いますし、悲しい出来事ではあります。しかし、この出来事がなければ、日本に「ラーメン」という美味しいものがあることが全国各地に広まらず、ラーメン文化の発展が遅れていたかもしれない!この出来事があったからこそ、今、いろんな種類の美味しいラーメンをどこでも手軽に食べられるんだ!と私は思ったのです。

地方に出店したことで「日本にはこんな美味しいものがあるのか!」と認知され、ラーメンが全国的に有名になったのかもしれません。もしかしたらその時食べて感動した人が後に店主になり、各地方に美味しいラーメンが作り出されたのかもしれません!何がどうなるかは後になってみないとわからないものです。

それが今現代ではなくてはならない存在にまで発展...!(;_;)ああ素晴らしい...!
(ラーメンが手軽に食べられるこの時代に生まれてきて良かった!感謝!!ラーメン関係の人へ、心からのありがとう!!伝われ〜!(笑))



失敗は成功のもと

この言葉も「禍を転じて福となす」に近い言葉だと思います。
ニュアンスは似ていますが
「災い」は、とんだ災難、予期せぬ出来事(災害など)なのに対し「失敗」は、目的を達成できない、物事をやり損なうこと
似ていると思ったけど意味を調べるとなんだか全く違うような。

先ほどのラーメンの話は運命的なところがあるけれど、失敗は成功のもとというのは簡単に言うと失敗した経験を生かして成功を掴み取るみたいな、努力の話になってきます。


私は失敗するのが大嫌いで、いつも逃げていました。


負けず嫌いな私はみんなよりも上手くいかなかったり、できない、やれないことが何より嫌いでした。食わず嫌いのように、スポーツに関しては完全にやらず嫌いになっていったのです。

1番の原因は幼稚園の徒競走でビリになったことです。その時から勝ち負けを決めるようなことが嫌いになり、逃げるようにスポーツをやらなくなりました。
水泳の授業は仮病を使ってよく見学していたし(今でもカナヅチ)、テニスや卓球、バドミントンをやる機会はあったはずなのにずっとやらずに過ごしてきて、高校の授業でいざやらなきゃいけない状況に追い込まれ、仕方なくやったらチームの子に迷惑をかけたり、ラリーも続けられなくて相手チームにも迷惑かけたりと、みんなの足をかなり引っ張ってしまいました。
スキーはリフトに乗ることすらできず緊急停止で救助されるという大惨事も...。
そして今に至る...。今でも苦手意識があります。
失敗を学ばず、逃げてばかりの結果がコレなんだと思います。

失敗を恐れず、負けても次勝てるようにちゃんと練習していたら、もしかしたら人並みにできていたのかもしれません。


唯一好きだったのが長距離走でした。小中学生の頃は走ることが大嫌いで、「なんでこんなに自分は走るのが遅いんだ!辛いだけだし、もう二度とやりたくない!!!」なんて思っていました。
ですが先生が授業で、「長距離走で大事なのは遅い早いじゃなく、最後まで走りきれるか。自分との戦いです」と言っていて凄く心に響きました。

「そうか、自分のペースでいいんだ!チームプレイとは違って誰かに迷惑かけないし!マイペースに楽しく走ろう!」
そんな風に思うようになってからは、走ることが苦ではなくなり、放課後近くの土手に行きジョギングをするようになりました。自然の景色は良いし、競うこともないから凄く楽しかったのを覚えています。朝早く起きて友達と走ることもありました。

そのおかげで当時はかなり持久力が上がり、高校最後のマラソン大会では今までで1番良い成績をおさめることができました!全校生徒約1,000人いて114位!
もちろん運動部には叶いませんが、ずっとクラスで最下位、いや、学年ビリだった私にとってはかなりの好成績で本当に嬉しかったのを今でも覚えています。

積み重ねることでいつか結果が出るんだなと、その時思いました。

大きな強み

舞台をつくるって失敗と成功の繰り返しだと思います。

稽古をしてダメ出しをもらう。そのダメ出しをクリア(成功)するために練習して、全てクリアした最高の状態で本番に臨む。
お芝居をはじめた当初はダメ出しのない人は言うことがないほどに凄い、完璧な人。と、思っていたのですが(もちろんそういう場合もありますが)
ダメなところがなく、かといって良いところもないから指摘することがなくてダメ出しがなかったり、何回言っても直らないからダメ出しがないという場合もあって...。

「私は特にダメ出しが多いな」と思っていたけどそれは次に繋げて成功できる見込みがあるから言ってもらえることだと気付いてから、今では逆にダメ出しがないと不安になります。

稽古場は失敗しても良いところ。稽古でダメなところを積み重ねて本番では1番良いパフォーマンスをする。

失敗を恐れていた私がダメ出しに出会うことで失敗は悪いことじゃないということに気づけたのです。むしろ失敗しないとみえないことも多いので、経験って大事だなあとつくづく思います。

特に役者という職業は経験が直に結びつくというか。例えば足を骨折して松葉杖の生活になっても、その時は痛くて不自由で思うように生活ができないと思いますが、骨折した役をもらった時大きな強みになるんです。「あのときの感情」とか「不自由な感覚」とか、役に生かせるんですよね。いろんな経験をした方が役の振り幅が広がるので失敗や困難が大きな強みになります。だからいろんな経験をしていきたい!役に厚みを出していきたい!

でも未だに演劇のワークショップに行った時に、「じゃあ(演技)やってみようか。一番最初にやりたい人ー?」となっても失敗を恐れて率先して手を挙げられなんですけどね...(笑)で、どんどん最後の方になっていってプレッシャーを感じる的なね。(笑)
失敗してなんぼだとは思うけど、勇気も必要です。



さいごに

失敗も災難も、受け止め方で、物事の捉え方は変わっていくんだと思います。

失敗や災難を乗り越えた人にしかわからない感覚って人生に必要だなと思うんです。経験はお金じゃ買えないですもんね。
人生=経験だなあ!やっぱりいろんなことを経験してる人ってかっこいいですもん。おじいちゃんとかおばあちゃんもいろんな経験をしてきたからこその貫禄があって、言葉の深みが胸に刺さるんですよね。
わーー!私もいろんなことをたくさん経験したい!!(本日2回目!)

楽しいことだけじゃなくてこれからたくさんの失敗や災難が襲い掛かると思います。そうなった時にこの禍を転じて福と為すを思い出して踏ん張っていこうと思います。経験、大事!

世界的に蔓延している新型ウイルスの悲劇もそうです。こんなの初めてです。ウイルスにやられる映画を小さい頃に見て怖い思いをしたので緊急事態宣言が出た時は本当に「死」がよぎるほどの恐怖でした。
でもきっと、この逆境を乗り越えれば経験が身を結んで世界中に必ず良いことがあると思います。私はそう信じています。信じたいです。
だから私は今日もマスク手洗い消毒徹底します!早く平和が訪れるように。
禍を転じて福と為す!

#明日はきっと良い日になる

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