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世界中から愛されているワインの産地は世界遺産に登録されている!?



世界中から愛されている「ワイン」。
輸入ワインや日本のワイン、甘口辛口、スパークリングなどなど!!様々な種類がありますよね。

なんと!!ヨーロッパにあるブドウ畑の一部地域は文化遺産として、世界遺産に登録されているんです!

長い歴史があるワインの産地・世界遺産をご紹介します。


ワインの歴史

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画像引用:新料理物語https://shinryourimonogatari.com/history-of-wine-part-one/

ワインの原料といったら!!

そう、「ブドウ」です。
ワインの歴史ということは、まずは「ブドウ」の歴史からはじまります。

ワインの歴史はいつ頃からはじまったのか、知っていますか?

私はなんとなく、中世のヨーロッパ貴族が飲んでいるイメージがあります。(多分、お笑いの「ルネッサーンス!」が影響していると思います(笑))

なので日本でいう平安時代くらいかな~なんて思っていましたが...
はい、全然違いました!!!(笑)

ワインの歴史は紀元前8000年ごろからはじまったとされています。(※諸説あり)日本でいうと、およそ縄文時代です
縄文時代からある飲み物を令和になっても飲んでいる...!凄いことですよね!!

メソポタミア文献の中で最古の文学作品「ギルガメッシュ叙事詩」には、洪水対策の一環で、船の建造に携わった労働者たちにワインを振舞ったと記されています。

ワインはご褒美!みたいな!
これは今でも通じるものがある気がします!私はワインを飲むのはお祝い事の時が多いです。
ヨーロッパだと日常的に飲むと聞くので、日本とは感覚が違うのかな…?


【ワインの歴史について、詳しく知りたい方はこちらをぜひ読んでみてください!】


ワイン産地の中ではじめて世界遺産登録された地域:「サン・テミリオン地域」

世界遺産・サン=テミリオン地域

画像引用:世界遺産オンラインガイドhttps://worldheritagesite.xyz/saint-emilion/

フランスにある、「サン・テミリオン地域」がワイン産地の中でも最初に世界遺産に登録されました。

この地域で生産されるワインは、ボルドーワインの中でも高級ワインの1つとして有名です。凝縮された果実の旨味と、しなやかな口当たりが特徴なんだそう!

サン・テミリオン地域は湿暖・湿潤かつ水はけの良い地域で、古代ローマ帝国初代皇帝がこの地にブドウ栽培を持ち込んだと言われています。

この地域はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道ということもあり、ワイン生産の需要はどんどん高まりました。


【サンティアゴ・デ・コンポステーラの詳しい記事はこちら↓】


この地域は、のちにイングランド領となりますが、イングランドの王室や貴族たちもサン・テミリオンワインを好んで飲んでいたそうです。
そしてイングランドの王室たちはサン・テミリオン地域を特別区域とし、ブドウとワインの産地を保護しました。
この出来事が、世界遺産登録に繋がるきっかけとなりました。

ブドウ畑と中世の街並みの景観美も認められ、世界遺産の中でも文化的景観として登録されています!

【文化的景観】
世界遺産における文化的景観の考え方は、以下のように定義されています。
 自然と人間の共同作品である。
・人間を取り巻く自然環境からの制約や恩恵又は継続する内外の社会的、経済的及び文化的な営みの影響の下に、時間を超えて築かれた人間の社会と居住の進化の例証である。
引用:景観研究室


2000年の歴史を持つワインの産地:アルル・ドウロのワイン生産地域

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画像引用:㈱ビガー・トラベル・サービス https://vigour-travel.com/?tag=%E3%83%89%E3%82%A6%E3%83%AD%E5%B7%9D

ポルトガル北部にある「アルル・ドウロのワイン生産地域」は、ドウロ川上流に位置するワインの産地です。

この地ではポルトガルを代表するワイン、ポート・ワイン(ポルト・ワイン)の産地として有名で、なんと2000年の歴史があるそうです!
赤ワインでは珍しい部類の甘口で、ブドウ果汁の甘みをそのまま残しているのが特徴なんだそう!

階段状にブドウ畑が広がっており、世界遺産に登録されているのは約2500㎢!東京都が2,194 km²なので、それよりも広いということになります!

かなり広大なブドウ畑!想像できない!!

周辺にあるチャペルや道路がブドウ畑の景観と融合しており、この地域も文化的景観が認められました。


ルイ14世が愛したワイン:トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観


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画像引用:HUNGARIAN WINEhttps://hungarian-wine.com/2019/12/15/tokaj-wine-region/

ハンガリーにある「トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観」

トカイワインは、フランス国王ルイ14世が「王のワインにしてワインの王」と称賛したという逸話があり、‘‘世界三大貴腐ワイン”のひとつとしても認められています。甘口から辛口まで種類が豊富で、酸味がしっかりとあるのが特徴なんだそう!

この地域は伝統的なワイン造りが評価されました。また、中世から変わらないブドウ畑の景観や地下に張り巡らされたワインセラーも世界遺産の資産に含まれています!

ワインセラーが世界遺産...!なんかすごい響き!(笑)日本じゃ考えられないですね!

また他の地域同様、景観美も認められ、文化的景観としても登録されています。


日本のワインの歴史

画像引用 : WINE OPENER https://wine.sapporobeer.jp/article/wine_grape_varieties/


日本にブドウが伝来したのは奈良時代と言われています。
シルクロードを経て、唐から渡来しました。その後、甲州地方(現在の山梨県)で日本で最初のブドウ栽培をはじめました。

それからワインをつくりはじめたのは、なんと明治時代からなんだそうです!(※諸説あり)

ブドウが日本で栽培されるようになってからワインがつくられるまでかなりの年数がありますよね!意外だな~!

2人の青年がフランスでワイン造りを学び、帰国後に国産最初のワイン会社を設立したことがはじまりなんだそうです!

「日本で絶対流行る!!」って思ったのかな〜!
明治時代は炭鉱などが主な産業だったので、ワインの会社を設立することは、当時は大変なことだったのではないかと思います。

日本で1番歴史があるアルコール飲料は「日本酒」です!日本に稲作が伝来したくらいから日本酒はつくられていたそうです。
それだけ親しまれていたからこそ、ワインづくりも遅れたんだと思います。

日本酒も奥が深いですよね〜!
日本酒の産地の世界遺産もいつか登録されるかもしれませんね!

さいごに

今回はワインの産地の世界遺産をご紹介しました!
実は世界遺産に登録されているワインの産地はまだまだあります!中にはシャンパンの産地も!(シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ。)

また、ワインだけでなく南米にあるテキーラの産地なども世界遺産として登録されているんですよ!!
これはまた今度記事にしたいと思います!

この記事を書いていたら、なんだかワインが飲みたくなりました〜!(笑)
味の違いなどいまいち分からないので、これからは産地など気にして飲んでみようと思います!

ワインがお好きな方はぜひ世界遺産のワインを飲んでみてください!🍷

#ワインはポリフェノールたくさん

【↓参考文献↓】


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