夫の初恋の君。【エッセイ】

私は本日仕事が休みだった。週末のふり幅が半端なかったため。午前中は寝ようと思っていたが、ガスの点検が来たりしてなかなか眠れなかったが３０分くらいうとうとしたところで雨が降ってきてしまい、慌てて洗濯物を外から取り込んでまた眠れなくなった。そういえば郵便屋さんのバイクの音がしていたっけなと郵便受けを確認する。

安定のいらない娘っこの塾の案内と、私のクレジットの請求の封書。そして、見慣れない絵葉書が一つ届いていた。

あて先は夫の名前。そして、差出人の名前を見てあぁ～って悟った。

差出人は夫の初恋の君。なぜそれがわかったかと言うと・・・。

夫がまだ私の伴侶となる前に少し話は聞いていたのだが、夫は若い時旅をするのが好きだった。一人で山に登ったり、海外に行ってバイクで旅をしたり、私と付き合っている時も外国に３ヶ月ほど行ってアウトドアを楽しむ自由な人だった。その初恋の君はオーストラリアにバイク旅に行ったときに知り合った人の一人だったという。

当時名古屋に住んでいて、たまに会いに行く間柄だったとか、同じ部屋に寝ていて何もなかったとか、兄弟みたいな存在だとか語っていたが、当時の私にはキツネにつままれた話にしか聞こえなかった。だって年頃の男女が同じ部屋に泊まって何もないとかありえなくないか？？と聞いた記憶があるが何もないという夫をそれ以上問い詰めることはなかった・・・。今考えると私に対する配慮だったのかもしれないが。

初恋の君が結婚した時夫も結婚式に行っていたらしいが、ショックすぎてお酒を飲み過ぎて、どうやって帰ってきたのか覚えていないらしい・・・。じゃあ何故行ったのか？？行かなきゃよかったのにという感じだが私が源ちゃんの結婚発表を聞いた時と同じ心境だったんだろうなとｗｗお祝いしたいがショックで何も手につかなくなるロス状態ｗｗｗｗｗ

（初恋の君は夫は選ばなかったんだ！！と考えると今猛烈に感謝しかないのだが。）

しばらくして私は夫と結婚して、その２年後に娘っこが産まれた。そして、ちょっとした頃に一度家族ぐるみでその初恋の君と会ったことはあるのだが正直私はあまり気ノリはしなかった。あちらも結婚していて、子供もいて、娘っこより１歳年上の男の子の子供がいて、こちらに来てもらい、広い公園で遊んでお茶をしたのだがあちらの旦那様は来ていなかった・・・。

まぁ年賀状のやりとりはあったようだが最近来てないなぁ～と思っていた所に今回の絵葉書。

内容を要約すると・・・。

旦那様の転勤で何年か家族で韓国にいましたが、息子の高校受験で日本に戻ってきたのでまた、○○君（夫）やご家族に会いたいです。との趣旨の内容。因みにあちらの旦那様は日本に戻ってきて、九州に単身赴任らしい・・・。

結局この爆弾投下により午前中余計に眠れず午後、ランチを食した後、めちゃくちゃふて寝したｗｗｗｗｗ

この際言っておくが、ご家族はついでのような気がする。きっと初恋の君は夫に会いたいようだ。と、文章から推測できる。なぜ今頃こんな手紙を送ってくるのか・・・。

前々から気にはなっていたが、初恋の君は時々夫にハガキやら手紙やらを送ってくる。あざといとしか言いようがない。私が心が狭いのかわからないが、なぜ今夫以外の誰かが読んでもいいような絵葉書で文章をむき出しに送ってくるのだろうか？家族のことは考えていないのか、ただの天然なのか？夫以外の誰かが読むかもしれないというのは想定していないのだろうか？

ディスっていると言えばそれまでなのだが今の時代LINEやらショートメールでやり取りをすればいいだけの話だろう。見せつけたいのかあざといのか天然なのかもはやわからなくなってきた。夫にも歴史はある。私の知らないことくらいあるだろう。

切っても切れない仲というのはあるだろうけど、不謹慎にもほどがある。夫以外の感情は考えていないように思える。無神経だ。娘っこも思春期真っ只中だし、この手紙を見せられたら困惑するに違いないから見せていない。

夫はこれからどうするのだろう？

初恋の君に会いに行くのだろうか？？因みに夫の机の上に置いといたハガキをそろそろ見ているはずだが私に何も音沙汰はない。夫がどうしたいのか問い詰めたいところだがしばらくほっておくことにする。

続編はまたあったら書きたいと思う。（ないことを祈りたい）

#家族の物語