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イタリアで食べられてる変わった寿司!

Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリア情報をブログで発信しています。

私がミラノに来た頃は、イタリアではまだ全く日本食は知られておらず、「日本人は生の魚を食べるの?」と言われていました。ミラノの日本食レストランも日本人を相手にした高級なレストランが数軒あるのみでした。

しかし、日本食レストランはここ10年くらいの間に増え始め、ここ何年かちょっとした日本食ブームが起こっています。

2015年にミラノで開催されたエキスポは「食」がテーマだったのですが、日本ブースは大好評で、ブースに入るのに8時間以上の待ち時間が必要なほどの大盛況ぶりでした。イタリアのある新聞社のアンケートでは、「一番良かったパビリオン」「エキスポを見た後で訪れてみたい国」の部門で日本は堂々の1位に選ばれました。また、展示デザイン部門では「金賞」も受賞するほどの高評価で幕を閉じました。

と言うことで、今ではかなり多くの日本食レストランがミラノのあちらこちらでみられるようになりました。ただ、その経営者の多くは中国人で、これが寿司?と言うようなものも多く見かけられます。

まず一般的に海外の人が好んで食べる寿司は巻き寿司です。ちょっと辛いスパイシー・サーモン、スパイシー・ツナなどの巻き寿司や、カリフォルニア・ロール、フィラデルフィアチーズの入ったフィラデルフィア・ロールなど、巻き寿司の数もたくさんあります。

日本人が経営している日本食レストランでは、美味しい日本食を食べることができますが、中国人経営の日本食レストランは、美味しさよりも安さが勝負で、イタリアでは値段が高いはずの魚介類もかなり安い値段で出されているので、少し怖いです。

それらのレストランは大体、オール・ユー・キャン・イートと言って、値段があらかじめ決められていて、その値段を出せばいくらでも食べれる、と言うものです。飲み物別で、大体ランチで15ユーロ(約1900円)、夕食で25ユーロ(約3000円)で食べ放題です。

若い外国人と一緒に日本食を食べる時には、大体こう言ったレストランに行こうって言われることが多いので、私は生の魚の入った物は食べないようにしています。実際、仲の良いイタリア人の友達が、この手のレストランに行ってかなりひどい腹痛を起こし、「もう絶対に寿司は食べに行かない」と言っていました…

で、イタリアにある日本食レストラン、どんなものが置いてあるかというと、以前知り合いに連れて行かれたレストランでは隣の女の子二人がこんな寿司を食べていました。

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真ん中に入っているのはバナナです。笑 いちごの入った寿司もありました…

ちなみに今イタリア語で「フルーツ寿司」で検索してみたところ、いくつかレシピが紹介してありました。その中で、巻物の中に、メロン、マンゴ、バナナ、キウイ、いちごが一緒に入ったものがありました。

他のレシピでは「フルーツ寿司のドルチェ」というのもあり、ちなみにこのレシピを簡単に紹介すると、鍋に牛乳とバニラの種、オレンジとレモンの皮を入れ、中火で温める、それに砂糖と塩を溶かし、沸騰したら米を入れ、弱火で時々かき混ぜ、30分間火を通す。完成時、米はクリーミーでないといけない。その時点でオレンジとレモンの皮を取り、米を長方形の鍋に入れ冷やす。

フルーツは裏巻きに使うために1cm角の細い棒状に切り、残った半分は薄く切って握り寿司に使う…

とのことでした。笑。確かにイタリアでは山間部のトレンティーノ・アルト・アディジェ州のブルーベリー・リゾット(Risotto ai Mirtilli)や、いちごリゾット(Risotto alle Fragole)、洋梨とゴルゴンゾーラのリゾット(Risotto alle Pere e Gorgonzola)などがあります。

イタリア人にとってはフルーツを寿司の中に入れるのは別に抵抗がないのかもしれませんね。

Ciao !

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