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プチオンリー主催にいつの間にか嫌われていた話【二次創作・同人活動】

  • プチオンリーの規約を守る

  • 要返信の連絡を期日までに返す

  • 当日来場して頒布する

そんなにも難しいことだろうか?
出来ると踏んだから、参加表明をしたのではないのか?
その気がないのなら、立派な荒らしである。参加するな。


そうはいっても、事故や急病、家庭の事情など、参加者側にも不測の事態は起こり得る。
主催をやる以上…というよりは、社会人として当然という意識で、ある程度は承知をしていた。
つもりだった。


背景

※一部言い回し等を変更したり、ぼかしています

筆者は近年、赤ブー主催の同人イベント内で、カップリングプチオンリーを主催した。
当日は友人を応援に呼んだものの、それ以外の準備はすべて一人で行った。参加サークル10程度の規模で、主催名義には長年使ってきたPN・サークル名を使用。
1サークルあたり数千円程度の費用をかけ、費用はすべて主催個人持ち。

当日後日共に、多くの参加者に良かったと言っていただくことができ、筆者自身も大いに楽しんだ。
大成功といって差し支えない幕引きであった。

ヤバい参加者

しかしその陰で、たった1人の参加者にどうしようもなく心乱されていたのも事実である。

そのたった1人の行動と、それらへの対応と所感を列挙していく。


その① 参加申請時に、逆カプを表記

A×Bのプチオンリーであるにもかかわらず、サークルカットにB×Aと表記していた。

対応:
カップリングの表記が異なる点を指摘し、申請を拒否。
保険として「間違いなら、書き直して再申請をしてください」等も記載している。
加えて、善意の参加者である旨を宣誓する文言を用意し、「再申請時に備考欄に文言をコピペしてください」と伝えた。

荒らし行為でないかと警戒したため、かなり慎重に対応したつもりだ。
カップリング表記はBL界隈において非常にデリケートなトピックである上に、本当に荒らしであった場合、企画を炎上させられてしまう可能性もある。それはだけは避けたかった。
却下を通知する連絡文章が晒されてしまうことも鑑み、なるべくこちらに非のない文面で返さなければならなかったからだ。

即日、再申請が来た。理由は「ミス」。
備考欄にコピペはなかった。後追いの連絡でコピペが送られてきた。

所感:
手落ちにも程があるだろう。最悪。
論外だ。荒らし同然じゃないのか、何とかして断りたい…
とかなり悩んだ。
しかしここで対応をしくじれば、カップリング、ジャンルの界隈に悪評が立つ可能性がある。
主催側にとって得るものなど何もない、ただただハイリスクなだけの状況にいらつき、胃痛が止まらなかった。

すでに価値観の相違を感じており、底知れぬ恐ろしさがあった。
筆者だったら再申請するにしても日を置き、何度も見返して保険の文章を添えて申請するだろう。
PN/サークル名も変えると思う。これについては②で理由を述べる。


その② プチオンリーのカップリングの作品が1つもない

厳密にはこれは規約違反ではないので含めるべきでないかもしれない。
しかし、総合的な判断のために重要な要素のため、記載した。

対応:
何もしていない。
規約では、イベント当日に頒布する作品があれば問題ないとしていたため。

所感:
荒らしではないのか、と感じる一番大きな理由がこれだった。
前向きに考えれば、「これから活動を始め、プチオンリー合わせで頒布物を制作する予定の人」である。
しかし、①時点の印象がとても悪かった。逆カプを表記してきたのだから、カップリングプチオンリーの主催としては警戒して当然だろう。
その上何も持っていない故に何も失うものがない、無敵の人でもあるのだ。
同じカップリングを制作する者として、信用できる要素がなかった。

また、筆者だったらPN/サークル名は変える、とした理由もこれだ。
まだ何も持っていないのだから、PN/サークル名を一新しても良かったように思う。
筆者だったらこのようなミスはあまりに恥ずかしく耐えかねる。無かったことにできるならしたい。
A×Bのプチオンリーにおいて「B×A、つまり逆カプを書いて申請した人間」として見られることはたいてい悪印象である。
わざわざ悪印象からはじめるリスクを取る理由がわからなかった。
主催の人格によっては界隈内に言いふらされてもおかしくない事案であるように思う。筆者は言いふらしこそしなかったけど、noteには書く。
ここでは筆者も無敵だからだ。

どうにか理由をこじつけて断りたい、とは何度も考えたが、結局断らないことに決めた。
好き嫌いや印象の好悪など、個人的な感情で善意の参加者を拒否したとあっては、それこそ炎上の種だと判断したからだ。

断る理由を求め、筆者は自ら作った規約を何度も読み返したが、適用できそうな文言は無かった。自らの甘さを恥じて夜な夜な泣いた。
この時点で筆者はすでに、この人を恐れていたように思う。

正直今も怖い。

なぜなら、そのプチオンリーからは結構な時間が経っているのだが…。
このnoteを書いている現在も、作品は1つもupされていない。
怖い。


その③ 返信必須の連絡を期限超過(1回目)

イベントの1ヶ月半ほど前の出来事。

対応:
期限の前後に2度ほど追い連絡をしている。
返信必須の内容についてこちらで決める旨を連絡する。

所感:
流石に事故や病気など、不測の事態を心配した。
この人のためだけに、心配した体裁の文章を時間をかけて考えている。


その④ 返信必須の連絡を期限超過(2回目)

時期はイベントの20日ほど前。
この頃、スペースNOが発表され、架空のスペースでないことは明確となった。

対応:
③と同じく、期限の前後に2度ほど追い連絡をしている。
返って来ない前提で「返信が来なかったらこうします」の旨を最初から表記した。

所感:
本当に荒らしで、このままバックレか?と心配しはじめる。
連絡内容もこの人だけの特別仕様である。とても手間だった。
イベント自体には申し込んでいたようなので、荒らしの可能性はかなり下がったと感じる。
しかし連絡がつかないのではどうしようもない。


その⑤ 返信とその内容

④から1週間ほど遅れて返信がきた。
仕事の関係で連絡できなかったらしい。その間はtwitterにもいなかった。
返信には、要約すると「〆切間に合わなかった、たぶん欠席します。当日は間に合わせで何か作れたら出るかもしれない。前日までわからない。アフターやるんですか!いいですね」といった意味の文章が書いてあった。
主たる連絡はメールを希望されていたが、企画twitterのDMから返信が来ていた。保険としてDMでも追い連絡していたのでそのせいだと思うが…

対応:
「ほぼ欠席で承りました。諸々は④で送ったメールの通り」と返信。

所感:
仕事が理由、というのは納得できた。これは働く者であれば多少仕方がないので、ここの部分には何の感慨もない。
しかし、「行けたら行く」が「ほぼ行かない」の意味であるように、同人者の「作れたら出る」は「ほぼ出ない」の意味である。筆者の経験則だが、本当に出る気のある人はただ「絶対出す」と言う。
当日の頒布見込みはほとんどないであろうこの連絡に対し「頑張ってください!作品楽しみにしてます!」等と、世辞を送れるだけの元気はもうなかった。
好感度貯金もなかった。貯金どころかむしろずっとマイナスだ。
そもそもどんな作品を作る人なのかも知らないのに、「楽しみにしている」なんて言葉は嘘っぱちも嘘っぱちである。
加えて、ここにきてあえてアフターに触れてくる神経ヤバすぎるな…と思った。④の返信期限で参加は締め切り、会場も押さえてあった。
「いいですね(※意訳)」って何だったのだろう。
もしかして来たかったのか?
それにしても、自分がどういう人間として見られているか、ということに無頓着すぎて引く。

また、これは言いがかりかもしれないが。
④の本連絡の内容の詳細は読んでいなさそうだなと思った。
理由は追い連絡でかいつまんだ部分にしか触れられていなかったことと、返信必須であった内容には全く触れていなかったから。作業が進んでいたので触れられたところでどうしようもないが…。

もし当日、その人が来たとして、どんな顔をして挨拶をすべきか、わからなかった。
運営と自らの原稿執筆で疲弊しながら、日々悩んでいた。
こんな図太い相手に、己は冷静ににこやかに相対することができるのか。
とてもじゃないが、笑顔で話せる気はしていなかった。


その⑥ 当日までのツイッターでの発言等

当日は刻一刻と近付くが、「間に合わない」「出そうと思ったけど疲れた~」などが並び、頒布物を制作している様子は感じられなかった。
「サークル名変えようかな、適当につけたし」旨のツイートにはいっそ呆れた。
頒布に失敗したからと傷物のサークル名は捨てるのか、と。

対応:
見ていた。

所感:
筆者はこんな昔のことを思い出し、わざわざnoteを書くくらいには陰湿だ。
不穏分子のtwitterはしっかりチェックをしている。
というより、絶対に荒らしではない、という確証を得たかったので見てしまっていた…のだが、冷静になってみれば、それは悪魔の証明であった。
少し病んでいたかもしれない。

ところでこの人。
筆者以外の界隈の現役の書き手を、ほぼ全員をフォローしていた。
つまり、主催の筆者だけをフォローしていなかったのだ。

あのさあ。筆者のことも一応義理でフォローしとけよ。
即ミュートでいいんだからさ…ここまでくるとただの嫌がらせだとしか思えないんだよ…。
主催のことが嫌いなら、参加なんかするな。
嫌いだとしても、参加するならせめて隠す努力はしろ。


その⑦ 当日欠席

結局来なかったらしい。
本人のtwitterで申し訳程度の欠席告知があった。

対応:
特になし。
会えていないので、サークル向けに作成したプチオンリーのグッズは渡さず。

所感:
来なくてよかった…と心底ほっとした。
また、グッズ等も渡したくなかったので安心した。
正直、当日のことを考えると日々不安で苦しかった。
何でもなくふるまうよう努めてはいたが、若干不眠っぽくなったりもしていた。
この一連のアホみたいな出来事は界隈の方々に言えるわけもないので、オフの友人達に泣き言や愚痴をたくさん聞いてもらった。ありがとう。

顔を知らないので、来場したかどうか真偽のほどは不明である。
その後も特に連絡等はなかった。


まとめ

総合的に考えて、当時のこの人の一連の行動は、荒らし・嫌がらせ目的だったと認識している。

率直に言おう。大嫌いだ。
作品ないし。逆カプ表記してくるし。筆者だけフォローしないし。
本出す詐欺だし。ツイートうぜえし。その他諸々。
この手札でどうやってこの人を好きになればいいかわからない。
本当に散々悩まされた。
当日は来ないでくれて本当にありがとう!

それでも、プチオンリー自体は自信を持って「大成功」と言えるものにできたし、次回に生かせる知見も多かった。
何より、その人を除いた参加者のみなさんには直接ご挨拶ができたし、新刊も沢山手に入れることができた。
とても楽しいひとときだった。一生忘れないだろう。

しかし主催をして、改めて身に沁みたのだった。
公募の企画って、本当に大変だな…と。

いい加減な人間を一定数呼び込んでしまう。身をもって知った。
他者が関わる以上、完璧はほとんど不可能だ。
そこをカバーするのも、主催の手腕である。が、限度はある。

この人にはこの人なりの言い分があるのだろうが、正直今更どうでもいい。
だいぶぼかして書いたが、本人にはおそらく自分のこととわかると思う。
今後この人がどんなにすばらしいカップリング作品を発表したところで、これまでの悪印象が邪魔して筆者は読むどころではないだろう。

でも反論noteなら読んでやってもいい。書けるもんなら書いてみろ。


おわりに

今後、こういった企画等に参加なさる皆様は、ぜひ良心と社会性を持って挑んでくださいね。
ミスやトラブルを起こしてしまうのは、仕方がないと思います。
ただ、誠心誠意謝ったり説明したり、行動で示す努力を忘れないでいてください。

また、このような赤ブーイベント内のプチオンリー企画等は、一部赤ブーからの支援があるものの、制作費から連絡などの労働力もすべて主催側の自腹です。
1サークル参加が増えるごとに、かかるコストも増えます。
ヤケなんかで申込みはせず、よくよくお考えになってから、参加の判断をすることをおすすめします。
いい加減なふるまいをしていると、いつの間にか主催から嫌われています。



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