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改めて日本人らしいサッカーを考えてみる② ~サッカーとは?~

 今月は「Noteクリエーター月間」ということで、様々なイベントが行われるようです。社会人になってから気分で投稿させていただいているブログアプリの年1のイベント月間で、無料で講演会を聞けたりマイクラをしたりなど色々楽しいイベントもりだくさんです。因みに僕は「Noteサッカー勉強会」をよく拝見していて小澤一郎さんや粕谷秀樹さん、細江克弥さん、倉敷保雄さんたちの繰り広げるトークをラジオ感覚で聞いています。皆さんも興味があれば、要チェックです!(案件ではありません笑)

 さて、前回の続きです。長編になると前回投稿では言いましたが、今回含めてあと2回の投稿になります。前回は「日本人とはなにか」を考えてきました。日本人がどのような文化形成、教育でどういう民族なのかという部分について話しましたが(つもり)、今回はサッカーとは何かという側面から、日本人はどのようにサッカーが強くなるのか、そもそもサッカーに向いているのか?というのを話していきたいと思います。これも個人の見解なので、「こんな意見があるんだ〜」程度で捉えていただければと思います。あと、前回読んでいない方はぜひご試読ください。

 結論から申し上げると、日本人はサッカーに非常に向いていない民族だと思います。

はい、炎上発言笑。まあ僕のSNS大したフォロワーいないので、炎上しませんが、これをホリエモンが言ったら大炎上でしょう。ただ、向いているか向いていないかで言えば向いていないでしょう。では、なぜ向いていなと思うのか?それを紐解くために、まずはサッカーというスポーツを考えていきましょう。

 まずは、サッカーというスポーツを一文でまとめると以下のようになります。

・攻めるべきゴールと守るべきゴールがあり、時間内に限られた人数、スペースで、「※相手よりも得点を多く奪ったチームが勝利をする/相手よりも失点が少なければ負けない」スポーツ

 はい。一文でまとめるとこういうスポーツです。これだけ見ると、改めておもんないスポーツです笑。実際問題野球のように一発逆転があったり、バスケのように常時得点が入ったりするわけではありませんし、プロになれば90分って長いですし。通りで職場の女の子にサッカーの話をしようと思える気力が沸かないわけです笑。
※「」内は価値感や率いるチームの規模感に変わるもので、僕自身はチームを指導していたときにはどちらかといえば後者の方を多く伝えていました

 ただ、このスポーツの面白いところは、他のスポーツよりも案外実力主義ではない事があることです。まあ実力主義なんですけど、全然ジャイアントキリングが起こる可能性があること。例によると、この前のW杯。日本に限らず、モロッコやサウジアラビアなど。

では、サッカーの試合中に求められる要素とは何でしょうか?それは、
「自立と即興性」
です。

自立というのは、監督やコーチからの自立です。
前提として自立と言いつつ、選手には監督からそれぞれタスクが与えられます。わかりやすいので言えば、

「相手の10番をマークしてほしい」

「ボールを持ったら、ディフェンスラインの背後に抜けてほしい」

というものですね。このようなタスクを遂行する能力は日本人はとても高いです。ただ、試合中には指導者の言う事を聞いちゃいけないときもあります。例えば自分の守るべきゴール前でボールを持っている選手がいたとして、「自分のマークは10番だから」といって9番にゴールを決められたら、タスク云々以前の問題になるわけです。タスクを忠実に遂行できる反面、監督の言う事以外やらない選手が多いという事実があるので日本人はなかなかピッチ上では自立できていない選手もいるのです。

 そこに付随するのが、即興性です。突然ですが、あなたが上司に、

「今からの仕事何やるか任せるわ!」

と言われたとしてどう思いますか?
「え?こいつ何いってんの?やばくね?」
と思うはずです。大前提でビジネスの場でこんな上司いたら、やばいです笑。ただ、サッカーというスポーツではここまで大雑把ではないにしろ、任される場面が訪れます。即興性が必要なのは主にゴールを決める場面の「崩し」と言われるフェーズです。この場面において重要なのはどのように「相手を騙すか」が重要です。ゴールを奪う目的を達成するためには、「どのような状況でシュートを打つか」というのは、何気に大事です。フリーな状態であればあるほどゴールの確率は上がるので、フリーな状態にするためにある程度のセオリーと即興で個人と組織を騙していかなければいけません。が、日本人には即興性がやや劣っています。そういう意味では”現在は”サッカーが向いていない民族ではあります。

 ただ、上記2個を今なら、解決できるかもしれません。そう、森保監督です。森保監督が率いるチームは選手の自立と即興性がとても求められるチームです。森保監督が選手の主体性を求めてらっしゃる監督は近年の日本代表監督の中では稀有な存在です。ハリルホジッチ監督やアギーレ監督そしてザッケローニ監督はどちらかといえば、トップダウン方式の監督でした。暴論に近いかもしれませんが、森保監督だからこそカタールW杯での快進撃が成し遂げられたと思います。チームとしての強固なプランAがあったわけではありませんが、戦況によって戦い方を変える柔軟性は選手の主体性と森保監督のマネジメントがあってこそのものだと断言できます。スペイン相手にほぼマンツーマン気味のハイプレスではめるという選択も含めて。

 トップチームの監督が求めていることというのは、下の年代にも自然に引き継がれるもので。選手の主体性を求めるチーム作りをする指導者が少しでも増えれば、もしかしたら…なんて思いつつ。サッカーというスポーツにおいて日本人の良さを生かせるところもありますが、W杯を優勝するためには克服しなければ行けない部分もあります。その課題を長所になれば、W杯優勝にまた大きな一歩を踏み出せるはずです。

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