新しいロマンスカーに期待
2028年度末に小田急電鉄は、
新型ロマンスカーを投入すると発表した。
これは、VSEの後継ということである。
また、EXEの代替でもあるようだ。
■現在は、ロマンスカーは3種類
フラッグシップといえるのが、GSE。
こちらは、現有車両では唯一の
展望車両付きである。
それから、MSE。
これは、何でも屋タイプ。
地下鉄千代田線直通やJR御殿場線の
乗り入れ運用にも就く。
最後に、EXE
最も古いタイプだが、リニューアルされたのは
EXEαである。
リニューアルされていない
タイプが今回の置き換えになる公算が高い。
■予想されるコンセプト
VSEの後継ということから、
展望車は採用されそうである。
一方で、運用面はEXEの後継にもなるので、
通勤運用にもつくであろう。
このことから10両編成は欲しい。
そこで、7両編成+3両編成にした
20mボギー車両で
後ろ3両は、小田原で切り離しにする。
この連結部分は貫通型のものになるのではと予想する。
■あまり特殊な構造は採用されないと考える
最近の観光地へ向かう特急は、
客単価が上がるよう豪華な設備を持つ
車両が多い傾向だ。
東武の「スペーシアX」や近鉄の「しまかぜ」が
その好例だ。
ただ、小田急はそのような観光用途にしか
向かない車両開発は難しいと考えられる。
旺盛な東京近郊の通勤時の着席需要が膨大だからだ。
■GSEが一定程度の答え
現行のGSEは、ギリギリ通勤需要にも
こたえることができている。
ただ、箱根湯本への乗り入れの限界である
20m車両7両編成である。
そういう意味ではキャパシティは
東京の通勤需要を考えると不足気味だ。
■新宿ー小田原59分の意味合い
まず、ロマンスカーはスピードを
求める列車ではない。
東京から箱根の温泉まで快適に行くこと、
そして退屈しないほどに
到着することが求められる。
だから、新宿ー箱根湯本を1時間半くらいで
結べばニーズを満たしている。
そうすると、小田原などでの連結開放の
時間をとってもそれくらいに収まっている。
だから、無理してこの59分にこだわる
必要性は薄いと考えられる。
■シートそのものの改良をしてほしい
EXEのシートはいい感じあったが、
その後の車両はシートが硬すぎて
仮に1時間半ほどの乗車でも辛い。
シートそのものはEXEはかなり良かったので
そのままでもいいと思ってしまう。
新型車両にそのDNAが伝わることを
祈るばかりだ。
■まとめ
・10両編成で中間に貫通型運転台を挟んだ展望車両と予測する
・トレンドである必要以上の華美な車内設備はないと予測
・GSEといういいお手本がある