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都市を散策する 滋賀県草津市


 「草津」といっても天然温泉があるわけではありません。スーパー銭湯はあるかもしれませんが・・・。

観光都市というより、衛星都市

 京都・大阪のベッドタウンという要素が大きい都市です。人口は14万4千人ほどです。駅前には、新しい大きなマンションが林立しています。これが人口増の要因になっているようです。草津は京都まで新快速で20分強、普通電車でも+2駅に止まるだけなので大差ありません。

 草津の市街地は、JR草津駅周辺と南草津駅周辺に2分されている形になります。後述しますが、南草津駅周辺は平成になって開発された新しい街といえます。

 草津からは、三重県方向に草津線が分岐します。JR東海道本線は草津から、琵琶湖に並行して彦根の方向ですが、昔からの旧東海道は草津線沿いになります。また、国道1号線もこの草津線沿いになります。

真ん中の通りは旧東海道。草津駅前のタワーマンション群を望む。旧草津川の公園から

 草津駅のすぐ近くには、ショッピングモールがあります。例にもれず、クルマでのアクセスがしやすいように大きな駐車場を備えています。ただ、ショッピングモールというと駅前というよりは幹線道路沿いのイメージですね。
 草津市でもう一つ大きなショッピングモールのイオンモール草津はやや離れていて、琵琶湖の近くです。

平和堂を核にしたショッピングモールが草津駅前に


観光都市としては?

 滋賀県というと、琵琶湖がありますが、草津市の中心部は琵琶湖からはやや離れています。同じ滋賀県でも大津市、彦根市、長浜市は、市街地と琵琶湖が近いですが、それとはやや違います。

 旧東海道の宿場町として栄えたという側面があります。旧東海道には本陣があります。

宿場町の風情を今に残す

琵琶湖へそそぐ草津川は天井川として流れていました。しかし、今はその名残として遊歩道に整備されています。いまでは、南草津~草津間に流れています。

旧草津川は公園に

新快速が育てた街


手前の道路は駅をアンダーパスしています。30年前には駅がなかったとは思えない。

 これを象徴するのが、南草津駅です。平成6年の開業という事でまだ、30年にも満たないです。しかし、滋賀県内の乗車客数1位になったことがあります。草津駅と南草津駅で1位、2位を常に争っています。

真ん中の茶色っぽい建物の手前に停車中のバスが連接バスです。南草津駅前

 駅前には、大きなマンションが多数あります。駅の郊外には京都にあった立命館大学の主に理系のキャンパスがあります。ここはお客さんが多いので連接バスでピストン輸送しています。また、滋賀県では唯一になります、大学病院の滋賀県立医科大学と附属病院があります。

交通の利便性


 地図を見ると、JR線はやや遠回りをして(琵琶湖の周囲を大周り)進んでいるように見えます。道路は、直線状に結んでいるように見えます。ただ、幹線道路は慢性的に混雑します。このため、大都市との行き来には、JR線が便利です。
 高速道路も名神が通っていますが、草津で名神高速と新名神高速が合流し新名神高速はこの付近はまだ開通しておらず、名神高速が実質的には1本となってしまいます。このためかなり渋滞します。クルマでの移動は草津周辺部の近距離移動なら重宝しますが、草津と大阪・京都といった大都市間の移動はクルマは便利ではありません。

青線は名神高速。イオンモールは左端。すぐ近くに近江大橋。

まとめ


・衛星都市として、成長著しい
・旧東海道の宿場町として栄えた
・旧東海道と旧中山道と分岐する街
・平成になってからはJRの新快速が街の成長に大きな影響

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