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JR宝塚線の夕方の混雑状況


 JR宝塚線というと、阪急宝塚線と競合するイメージが強いと思います。ただ、あまり競合している地域は少ないです。対大阪への通勤路線という性格が強いです。阪急では、ボリューム層が大きいのは、大阪府豊中市内から池田市内、兵庫県川西市、猪名川町といった地域になります。これらは、ほとんどJR宝塚線は通りません。川西市の一部をかすめる程度です。確かに、宝塚駅~梅田周辺という限られた区間では競合しますが、そのウェイトは両線ともそんなに高くありません。
 JR宝塚線のメイン顧客は、三田周辺から梅田への通勤客といえるでしょう。あるいは、梅田近くでは、伊丹が大きいかもしれません。こちらの方こそ、阪急伊丹線との競合関係はシビアです。さて、令和5年2月に夕方ラッシュの様子をみてきました。

JR宝塚線の日中のダイヤ


 ダイヤを見てみると、日中のダイヤでは、快速系は区間快速です。この種別は川西池田以北は各駅停車となります。つまり、塚本・塚口・猪名寺・北伊丹の4駅しか通過しない種別です。区間快速は、大阪発着で篠山口行きが1時間に1本、新三田行きが1時間に3本という運転本数で新三田以南では15分毎の運転です。そして、宝塚発着の普通電車が加わります。これは、JR京都線高槻へ直通します。
 宝塚線では、日中はJR東西線との直通はほぼないといえます。折り返しの都合で学研都市線内区間快速が尼崎ー塚口の1駅だけ乗り入れてきます。

夕ラッシュダイヤパターン


 夕方ラッシュのパターンは普通電車は、JR京都線から直通は変わらないですが、新三田発着に延長されます。快速系は、区間快速はなくなり、JR東西線からの快速が15分毎に、大阪駅からの快速が1時間に3本になります。合わせて快速は1時間に7本という事になります。なお、快速は東西線からと大阪駅からと続行運転することが多いです。
 大阪駅発着は、特急「こうのとり」号が入るときには間引かれるパターンでそのときのみ、大阪発着の快速は30分開きます。ほぼ15分毎の運転です。

尼崎駅での観察

下り普通電車


 下り普通電車は、尼崎でかなり入れ替わりがあります。これは、東西線から神戸線への直通普通に乗り換える人が結構いるためです。なお、大阪駅では、宝塚線普通は、新快速と同時発車します。ただ、新快速に乗ってもJR神戸線への乗換は尼崎では別のホームとなるので、尼崎乗換の神戸線普通利用者はこの普通に乗ります。
 入れ替わりが多いものの、それほど混んだ状態ではありません。ゆったりと立てる程度です。

下り大阪発着快速


 次に、大阪発着の快速を見てみましょう。快速・新三田行きや今や、数少ない丹波路快速福知山行きなどです。なお、「丹波路」と名称があるものはクロスシート車両です。快速新三田行きはロングシート321系か207系が多いです。大阪ー尼崎間を複々線の外側線を走行するため、尼崎での発着は新快速と同じホームとなります。なお、東西線からの快速とはホームが異なるので注意がいります。
 この大阪からの快速は意外にも尼崎で降りる人も見受けられます。宝塚線・神戸線の普通よりは混んでいました。

東西線からの快速


 東西線からの快速は、JR神戸線からの快速と連絡を取っています。これで、大阪駅からも利用できることになっています。ただ、概ね神戸線の快速の2分後に大阪駅始発の快速が走るのでそれほどこの乗換は利用されていません。この乗換を活用するのは、新大阪などの新幹線利用者などかなと思われます。
 思った以上に尼崎駅の利用者が多いと感じました。
 なお、尼崎駅の階段が女性専用車が近く、最もこの車両が混んでいる印象でした。
 宝塚線夕ラッシュ時で最も混むのは東西線の快速のような気がします。

ややダイヤ乱れ気味で「普通・神戸」というイレギュラーな行先。

まとめ


・宝塚線の快速は、日中と比較して輸送力なら倍以上になる。
 (本数は毎時4本→7本、編成は4両編成→7両編成または8両編成)
・普通電車はゆったり立てる程度の混雑
・典型的なベッドタウン、通勤路線
・特急が入るときのみイレギュラーパターン
・日中はロングシートとクロスシートと半々くらい。
・夕ラッシュ時は、大半がロングシートになる路線


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