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散文

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2019年6月の記事一覧

原っぱと駄菓子屋と瓶のヨーグルト。

昭和の半ばごろ。僕としてはまだ鮮明な記憶を保っている思い出の領域なのだが、多くの人にとっては歴史に属する時代になってしまったあの頃。

小学生の僕は、学校が終わると自転車で原っぱをうろうろして遊び仲間を見つけては、その時々でいい加減な遊びに興じていた。まあ、全然社交的なタイプではなかったので、だいたいお決まりの連中を探すのだが、それでもうまく輪に入れず一人ぼっちで家に帰るなんてこともよくあった。

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