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20代最後の日に、2022年を振り返ってみた

今年は人生の中で1位か2位を争うほどの、激動の1年だったと思う。
実は明日に誕生日を迎えて30代に突入するのだが、20代最後の日に、1年の歩みを簡単に振り返ってみたい。

1月から3月にかけては、週末の度に遠方に足を伸ばし、作品撮りに明け暮れた。
4月には前職(某省庁)の部署異動があり、国会対応を中心に非常に多忙な日々が続いた。
身体的・精神的な負荷が高い業務内容と、写真を満足に撮れない状況に疲弊し、詳しい経緯はこちらのnote記事で記載したが、写真活動と両立のできる持続可能な働き方を実現するため、去年の秋頃から初めていた転職活動に本腰を入れた。
その結果、無事に内定をいただき、8月末をもって国家公務員を退職することとなった。
9月からは新しい職場で、自分が何を分かっていないのかも分からない状況から業務を開始。
並行してAoki Nagisaさんとの合同写真展「透光」の準備を進め、9月の終わりから10月の始めにかけて無事開催することができた。
写真展が終了すると、自身のコロナ感染と天候不良、そして写真展の準備でなかなか作品撮りができていなかった鬱憤を晴らすかのように、作品撮りに打ち込んだ。
そんな天国のような時期も長くは続かず、10月中旬からは、11月初旬に受けた知財関係の検定の勉強と対策に追われることとなった。
試験終了後、友人の結婚式ラッシュや遠方での撮影の仕事と、幸せで忙しい日々が続き、12月に入ると来年1月に予定している結婚式の打ち合わせ等が毎週のようにあった。
そして今に至る、という感じだ。

まとめると、激務と兼業禁止という積もり積もった不満が決壊したことを契機として、自分がどう生きたいかを見つめ直し、実際に行動するという意味で大きく前進することができた1年だった。

国家公務員を退職したことにより、本業の傍ら写真や文章に副業として取り組むことができるようになったのは、とても大きな収穫だった。
約2年前のnote記事に書いた通り、国家公務員時代は、国家公務員法により兼業が著しく制限されており、お金をいただいて写真を撮ったり文章を書いたりすることが殆ど叶わなかった。
転職をした職場は、本業に支障のない範囲で兼業を認めてくれているため、転職直後に開催した写真展では、長年の夢であった写真集とポストカードの販売を実現させることができた。
自分の作品を手に取った人達が幸せそうな顔をしているのを見るのは本当に本当に幸せな経験だったし、お金をいただくからには半端なものは出せない、と、これまでに感じたことのない責任感をもって制作にあたることができた。
ただ、私は元々、複数のタスクを同時並行的にこなすことが苦手な人間だ。
折角有難いお話をいただいても、仕事をお引き受けする時間と体力の余裕がなく、泣く泣くお断りしたことが何度もあった。
そんな時は、自分の見通しの甘さと要領の悪さを痛感し、酷い自己嫌悪に陥ったりもしたが、これが自分なのだと受け入れるしかないのだと思う。
この先写真を続けていれば、きっとまたチャンスは巡ってくると自分に言い聞かせている。

また、今年はコロナに振り回された1年でもあった。
2月に祖父が他界したが、コロナ対策のため面会が叶わず、とうとうコロナ前に会ったのを最後に2度と会うことができなかった。
8月は1ヶ月丸々有給をいただき、思う存分撮影や旅行を楽しもうと思っていたら、なんと最終出勤日にコロナに感染。
折角のお休み期間の3分の1を、家に閉じこもって過ごすことになった。
更に、夏と秋に予定していた香川旅行も沖縄旅行も、コロナの影響で断念。正直、コロナのせいで思うようにいかないことが多かったという苦々しい印象が残るこの1年だが、振り返ると悪いことばかりではなかった。
療養期間中は、体調が回復してからは貪るように本を読むことができたし、
遠方への旅行は叶わなかったが、山梨県の古民家宿で充実した時間を過ごすことができた。
今後もまだコロナの影響は続くだろうが、制限のある中でも自分なりの「楽しい」や「好き」を大切に守っていきたい。
幸せを感じることのできる閾値を下げる工夫も必要なのだと思う。

明日からは30歳になる訳だが、10年前はこんな子供のような30歳になるとは思っていなかったし、きっと10年後も同じようなことを思うのだろう。
大学生から社会人の節目を含むこの10年はひたすら駆け抜けてきた実感があるので、これから先の10年は肩の力を抜いて、周りの景色を楽しみながら散歩をするように生きてみたいと思う。
そして、夫との時間を大事にしたり、素敵な作品に触れたりして、自分以外の世界にもっと目を向けていきたい。
(と思ったらちょうど1年前にも同じようなことを書いていました。)

皆様、今年は大変お世話になりました。
30代の私もゆるく頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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