木漏れ日の古民家宿で、100年の時を感じる旅
次の職場で勤務を開始するまで、1ヶ月のお休みをいただいています。
この機会に念願の宮古島旅行を決行すべく、かなりの時間をかけて夫と計画を立てていたのですが、第7波の影響により地元の医療体制が危機的な状況にあるとの報道に接し、泣く泣く自粛することにしました。
その代わりに、比較的近場である山梨県に足を伸ばしました。
宮古島の代わり、という位置付けでは正直あったのですが、これ以上ないほど充実した旅になりました。
今回の旅でお世話になったのは、私のnoteではお馴染みの一棟貸し古民家宿のるうふさん。
日本酒が楽しめる織之家という宿に宿泊しました。
100年以上前に、甲州街道を行き来する人のための宿として栄えたそうです。
内観は、今までに宿泊した書之家や丘之家と比べると、基本的には歴史を感じる和の造りを留めつつも、洋風でモダンな雰囲気を兼ね備えているように感じました。
今回はクラフトビールサーバー付きのプランで予約していたため、宿に着くなり、ビールをグラスに注ぎ、乾いた喉を潤しました。
爽やかで飲みやすかったので、1日でタンクを空にするまで飲んでしまいました(主に夫が・・・笑)。
それから、楽しみにしていた日本酒の飲み比べ体験をしました。
大正8年から続く大月の老舗酒蔵である「笹一酒造」の純米吟醸と山廃純米吟醸、それから仕込み水をいただきました。
異なる形や厚さのお猪口で飲み比べると、口当たり、香り、味などが様々に変化して感じられました。
今後、居酒屋で日本酒を飲む際には、お猪口の形を意識しながら味わいたいと思います。
あまりに美味しかったので、翌日、笹一酒造さんで夏酒と梅酒を購入しました。
昼ご飯を抜いてきたので、陽が落ちる前に夕食にしました。
囲炉裏に火を起こして、肉と野菜を焼いていきます。
野菜と肉が焼きあがるまでは、前菜で小腹を満たします。
毎度のように出していただくこんにゃくが絶品で、これがまたビールに合うんです。
お肉が焼ける香ばしい香りが広がります。
串を立てて焼いたのは初めてだったのですが、角度によって焼けるのが早い面と遅い面があり、なかなか難しそうでした。(何処か他人事なのは、全て夫がやってくれたからです)
実は宿に着く前に、旅の駅kawaguchiko baseという地産の野菜や特産品の並ぶマルシェ(カフェも併設されています)で、生のまま食べられるとうもろこし、万願寺唐辛子、米茄子等を購入していました。
(米茄子は写真を撮り忘れてしまいました・・・)
これらの野菜も一緒に網に乗せて焼き、お腹がはち切れそうなくらい食べまくりました。
夕食後は恒例の焚き火です。
午前中に雨が降っていたせいか、木が若干湿気っていたのでなかなか火が燃え広がらず苦労しましたが、ブロワーを使うと火の勢いが安定してきました。
ふと夜空を見上げると、目が眩むほどの星空が広がっていました。
夫のポータブル赤道儀を借りて撮影すると、数十秒露光していても星が殆どブレずに撮れました。
あの明るい星の名前は何だろう。
あの星とこの星を繋ぎ合わせたら、どんな意味が生まれるのだろう。
少し感傷的な想いを巡らせ、シャッターが落ちる瞬間をわくわくしながら待ちました。
この日は夜遅くまでスパークリングワインを飲みながら、夫と滔々とお喋りをしました。
翌日は晴れ予報だったので、アラームを4時45分に設定して眠りに落ちました。
4時45分に眠い目を擦りながら東の空を見上げたところ、うっすらと桃色が滲んでいるくらいだったのですが、5分も経たずに圧倒されるような朝焼けが現れました。
昨夜はあんなに沢山食べたのに、お腹が空いてくるのは不思議です。
夜に食べきれなかった魚の炊き込みご飯を、お茶漬けにして喉に流し込みました。
朝食後は、旅の駅で購入した和菓子で撮影&お茶タイムです。
朝食を食べたにも関わらず、するっと入ってしまうのが不思議です。
るうふさんのお茶とコーヒーと一緒にいただきました。
そろそろお別れの時間が近づいてきました。
るうふの宿にはtimeless letterというものがあり、用意されている便箋に自分宛の手紙を書くと、1年後の同じ日に郵送してくれるのです。
手紙を2人で書いて専用のポストに入れ、宿を後にしました。
宿の他にも、河口湖や花の都公園で観光を楽しみました。
まだまだ制限の多い世の中ですが、できることを自分なりに楽しんでいきたいです。
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