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少し早起きをして、最高の朝食を楽しんできました。

冬の到来を感じさせる土曜日の朝、少し早起きをして「樋口家の食卓」に参加してきました。
料理人であり作家の樋口直哉さんが手料理を振る舞い、奥様である純子さんが空間作りとおもてなしを手掛けられる、招待制のイベントです。
樋口さんは、「バズレシピ」のリュウジさんから、師匠のような人と言われている物凄い方です。
ちなみに、奥様の純子さんもお料理の腕前が素晴らしく、以前、愛媛県の郷土料理「伊予さつま」を作っていただいているところを撮らせていただいたことがあります(noteの記事はこちら)。

今回のメニューはこちら。
体に優しそうな、秋らしい献立です。

まずは、ケールのスムージーから。
青汁のような青臭さや苦さを覚悟していたのですが、程よい苦味とフルーティな甘味が絶妙に絡み合い、ぐいぐい飲めてしまいました。

美味しい、美味しいと感動している間にも、樋口さんは手際よく料理を仕上げていきます。
プロの料理家が料理をしているところを目の前で拝めるなんて、それだけでも贅沢です。

次は、マスカットを使った飲み物と料理が続きます。
マスカットの緑茶と、マスカットの白和えです。
一見、こんな組み合わせってあり?と驚いたものの、口に入れてみると違和感なくマスカットの瑞々しさを実感できました。 

この日1番の衝撃だったのが、千葉県でタケイファームを営まれている武井さんが持ってきてくださった人参「アロマレッド」との出会いです。
一般的に市販されている人参よりもかなり小さいこの人参、カボチャのようなこっくりとした甘味が強く、人参のビジュアルと口の中の味が一瞬結びつかず、衝撃が走りました。

湯気を立てる鍋から現れたのは、滑らかな湯豆腐。
口の中でほどけるような熱さを堪能しました。

樋口さんによると、豆腐をアルカリ性の水につけたので、酸性のそばつゆと合わせると中和されてとても合うそう(違っていたらすみません)。
料理には感性も大切だとは思いますが、樋口さんのお話を伺っていると、化学反応や物理法則などの理論に基づいて、研究・実践を積み重ねられているのが伝わってきました。
参加者の間でも、男性(特に理系の人)は料理をする際に細かくこだわる人が多い、という話になり、一概には言えないのかもしれませんが、まさにうちの夫がそうだなと納得しました。

山形県の農家「森の家」で作られている、室町時代からの味を守り続けている里芋「甚五右エ門芋」の唐揚げや、2種類のお米(仁田米とゆめぴりか)と種類豊富な付け合わせとのコラボの味も、忘れることのできない大切な思い出になりました。

今回一緒に朝食を楽しんだのは、花道家兼会社員、通訳案内士兼大学教授、数多くのメディアに紹介されているファームの代表者といった、様々なバックグラウンドをお持ちの方々でした。
皆さんのお話を聞いているのはとても勉強になりましたし、純子さんを撮影させていただいたのがきっかけで、このような輪と縁に恵まれ、幸せな気持ちになりました。

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