夫と私は愛し合っているが、ズレていることもある。
私はうつ病になり、満足に働けなくなりました。
ひとりで自分の生活を立てられることは二度と無いでしょう。
それでも生きていられるのは、夫が私を養ってくれるからです。
扶養に入り、専業主婦でいることを認めてくれるからです。
私は夫を尊敬しています。
計画的に転職を経て、都度年収アップと労働環境改善を実現してきました。
子育てしやすい働き方であるとは言え、夫はなるべく娘と接点を増やそうと試み、娘は夫が大好きです。
パパとママが揃っていると、絶対にパパが選ばれます。
それくらい娘はパパが大好きなのです。
いつも面白い動きや顔をして娘を笑わせてくれます。
家の外に連れ出してくれます。
抱っこはママより力強く安心できるのでしょうね。
でも、パパだけだとちょっとぐずぐずになっちゃうくらいにはママのことを信頼してくれてますよとだけ付け加えておきますね!
ちょっと悔しいので!
夫のおかげで私は、古い言い方ですが「中流の生活」なるものを享受できています。
一馬力でこれは凄いことだと思うのです。
夫はすごいです。
そして優しいです。
病気への理解もあると思います。
私のことも大切にしてくれます。
でも、夫がちょっと遠くに行ってしまったなと思う時があります。
夫の人生は一種の成功を収めているでしょう。
結婚して、子どもがいて、戸建の家に親子3人で住んでいる。
仕事と子育ての両立は大変だけど、生活は充実しているし幸せ。
私も結婚しているし子どもはいるし、戸建の家に住んでいる。同じ。
だって、私は夫の妻ですからね。
でも、私は働けない。
ひとり放り出されたら死んでしまう。
その恐怖は、夫の知らないものだと思っています。
彼には実感のないもので、一種の勝者のような風格をもまとう夫に対して私個人は敗者であり弱者なのです。
社会のレールから外れてしまった、不適合者なのです。
その差が、時々どうしようもなく苦しいのです。
私は折れた、夫は耐えた。
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