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最近の本

突然かつての恋人からのメッセージ、30年近く前の淡い思い出を語っているうちは良かったが、読んでいて気味の悪さを感じていた、一馬。
最後にやらかしてくれましたね!ちなみに、ルビンの壺って、表紙にあるように、だれしも見たことのあるあれね・・・

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。
だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイして、自分の罪を思い出さなければならない。
真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点がみえるようになるのだが

裏表紙より

介護や看取り、そこから葬式や墓の問題が続き、最後は家族の抜け殻になった空き家が残る。

この時代の問題を、小説にしてくれましたね。重松さんの作品は久々でしたが、誰も住まなくなっていく家の、しまいかたを悲しく表現するのではなく、こんな風に本にしてくれて、ありがとう!という感じ。
今現実に、自分でもそういったことに、直面しているだけに、リアルな感じで読むことができた。

「人がいなくなった”家”ってひとそれぞれに想いがある、そして空き家を使っていく方法も、ひとそれぞれである」


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