Xデザイン学校 #03エスノグラフィー

2021年7月31日

前回の講義からあっという間に1ヵ月。はやくも3回目。毎回学びが多く、溢さないように必死。具体と抽象を行き来しながら、少しでも自分のものになっていることを願う。

自分事

前回の講義が終わり、課題企業(プラットフォーマー)とスタートアップ(デベロッパー)のビジョン・パーパスを再定義し、新規ビジネスを考えてきた。

何度も指摘されたのは「自分事か」ということ。仰る通りで、自分の貯金をすり減らし、人生をかけてでも成し遂げたいことかと聞かれたら、そうでもなかった。

「自分事って何だろう?」、「自分にそこまでの情熱をかけられる問題って何だろう?」、「無意識に解決してるけど実は困っていたことってあった?」。過去を遡り、そして現在の生活を思い返し、自分の中にある(はずの)情熱を探す日が続いている。(なかなか見つからない…)

例え問題を感じた事象があっても、無意識に工夫して乗り越えていたり、その環境から離れていたりするので、記憶には残っていないだろう。今の状況の見方を変えなければならない。

「Dチームはフレームに囚われている」という指摘も受けたが、まさにその通りだと思う。存在意義を疑い、習慣の生まれた背景に目を向け、今の当たり前を疑う。もう一度じっくり考えたい。

パーパスが大事

「未来をこうしたい」と思えても、「それは自分がやるべきことなのか」を考える必要がある。自分・この企業だからできること(パーパス)に沿った提案が一番難しいと感じた。

「私たちは○○を実現したい。そのためには貴社しかいない!なぜなら~」

就職活動と似ている。就活でも、志望動機に繋がった経験を問われるので、まさに今回のパーパスに当たる部分だなと。就活生は企業のことも調べ、企業のパーパスと自分のパーパスとの重なりを、志望動機として伝える。

重なると思ってなかった経験が思わぬところで重なったり、逆も然り。言い方次第なところもあるが、「役に立つ経験ってそのときにならないとわからないな」と思った記憶がある。

経験は知恵に繋がる。自分に必要なのはもちろん経験だが、経験から得たはずの知恵をひっぱり出す力がないと感じる。持てるはずの知恵を持てていない、あるいは認識できない。今まで深く考えずに経験してきたからなのだろうか。これからは些細な経験も知恵に変換できるよう、自分事として問いを持ちながら経験を増やしていきたい。そうして得た経験が、「自分だからできること」を強く太くしていくのだと思う。

パーパスの重なりを見つけるには、相手のパーパスも理解しなければならない。相手のパーパスを見つけるために、私は課題企業の情報ばかりを見ていた。他との違いを見ずに、課題企業の良さばかりに目がいっていた。どうして他を見ていなかったのか、自分でも呆れる。他の企業の情報を見ると、似たような「情報」が羅列されていた。私が課題企業の強みと思っていたことは、他もやっている。

「正反対を調べるんだよ」。調べているといつのまにか範囲が狭まり、具体的になり、視野が狭くなっていく。ここでもフレームを壊し、反対を見るということにハッとした。





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