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Xデザイン学校 #02ビジネスインタビュー(2021.6.26)


誰に責任がある?

「ミルグラム実験」の紹介から始まった今回の講義。
思い返すと会社員時代、「自分に責任がある」という意識はとても薄かったです。エリアの売上を上げるためにセミナーやイベントを企画したときも、それによって費用を上回る利益を得られる(orた)のか、真剣に考えていませんでした。考えてるつもりではありましたが、死ぬ気で悩み、焦り、追い込まれていたわけではない。

例え責任を追及されたとしても、解雇されたり、給料がカットされることもない(評価は下がるかもしれません)。責任感の欠如は、会社や上司に言われてやる(自己裁量が弱い)仕事すべてに該当しますね。

一方、スタートアップの創業者たちは、日々貯金を切り崩し、自分たちの意思で進み、死ぬ気で成果を上げようとします。それでも成功確率は1/100程度。ならば、責任の所在が曖昧で、失敗しても痛くもかゆくもない企業内でゲームチェンジとなる新規事業が生まれる可能性はゼロに近い。(責任の所在が曖昧ならば、思い切って突拍子もないアイデアを生み出せるのでは?とも思いましたが、それは企業のこれまで築いてきたアセットが足枷となり、却下されていくのでしょうか。)

Xデザインに参加したことで、新規事業開発って楽しそう!考え方を学び、いつか仕事として携わりたい!という思いが湧いてきましたが、企業内での開発は難しいということがわかり、少し落胆しました。スタートアップを立ち上げ、企業に買収してもらうことを目指せばいいのかもしれませんが、今の自分に「こうしたい!」と熱量をもって語れる未来はないので、まずは学ぶことを止めず、教養を深め、理想の未来を描けることを目指したいと思います。そして、企業に必要なスタートアップを見極める目利き力を磨きたいと思います。

問題解決の型

思考レベルと経験レベルを繰り返しながら、問題解決に向かう川喜田二郎先生のW型問題解決モデル。初めてこのモデルを紹介されたときは、何を示しているのか全くわからず、講師の方々が「わかりやすい」と仰ってることが理解できませんでした。

相変わらず理解はできていないのですが、今がまさに始点。思考レベルで問題提起のための問題を探しているときなので、今後はこのWを辿って体感しながら、理解していくのかと思います。

今まで思考レベルで終わることがほとんどだったので、経験レベルと行き来することでどういう問題解決を導けるのか楽しみで仕方ありません。全く理解できないと思ったものを経験を通して消化していく過程も嬉しく、この機会を存分に楽しみたいと思います。

「型」を覚える

新しいことを始めるときはだいたい型を覚えることから始めます。茶道もまずは型を覚え、自分に染み込ませますし、最近始めたアラビックカリグラフィーも、まずはひたすら型を練習するそうです。

ある程度時間が経つと、型通りにすることがつまらなく感じ、もっと自由に振舞いたいと思うようになるのですが、型をおろそかにしてはいけないですね。型はシンプルかつ合理的なので、これから積み重ねていく物事の根幹にあたります。根がしっかりしていないと、その上にいくら茎を伸ばそうとしてもすぐ倒れてしまう。まずは根を強くすることから始める必要があり、それはビジネスも同じ。駆け出したい気持ちはぐっと抑え、まずは型を受け入れることを大切にしようと思いました。ビジネスモデルの視覚化もやってみたいと思います。

パーパス・ビジョン・ミッション

新規サービスを提案するにあたり「なぜ、その企業がやるべきなのか?」を伝える必要があります。そのためには、パーパス・ビジョン・ミッションを再定義する必要がある。このビジネスの根本が理解できていないと、いかなる提案も意味のないものになってしまうとのことでした。

なぜ、再定義する必要があるのだろう?
大企業なのだから、ちゃんとした人が考え、再考する必要なんてないのでは?と思っていました。

企業の公開資料を拝見していくうちに、一消費者としてこの企業を応援したいと思いましたし、パーパス・ビジョン・ミッションも問題なさそうに見えました。生産者も企業もWIN-WINな商品開発、社会問題に対する企業姿勢は主張に沿っているように思えました。

しかし更に深く調べ、考察するうちに「何を実現したいのか?」、「どんな企業だと思われたいのか?」、「なぜこれをこの企業がやらなければならないのか?」等々、クエッションマークのオンパレード。

表面にある言葉だけを見ると、社会の未来を考えている素晴らしい企業なのですが、一歩踏み込んでみると、曖昧だったり、施策がぶれていたり、顧客に伝わっていなかったりという現状があることに気付きました。

その点はビジネスインタビューで何かしらの答えが得られるだろうと思いきや、そうはいかず。ビジネスインタビュー後の「To-Be」を考えるグループワークでは、現在ある材料で何をどう考えたらよいのかわからず、思考停止状態でした。

今まで答えがあることしか考えてこなかったので、答えがないことへの不安は大きく、答えはないと言われているのに「何が正しいのだろう?」とか思ってしまう有様。

チームワークでは、「課題企業といえば〇〇だよね」という強みを挙げようとアイデアをだしていたのですが、どこまで具体的な単語を出すべきなのか判断できず、結局中途半端なまま終わってしまいました。講師のフィードバックを伺うと、「具体的に」という方向性は間違っていなかったと思うので、次は各個人で考えたアウトプットを持ち寄りたいと思います。

今回のセッションで、多くの企業が曖昧なパーパス・ビジョン・ミッションを掲げてるということに気付けました。誰でも言える、綺麗で曖昧な言葉を疑うことなく受け入れていました。こういうのが良いパーパス、という言葉を見せてもらいましたが、かなり具体的で、これなら企業の向かう先がブレることはほとんどないだろうと思いました。

企業の軸がしっかりしていると、次第に顧客の企業イメージも近づき、自他ともに認めるパーパスができあがります。では、課題企業は?「何屋」から「何屋」に変わればいいのだろう。この企業だからやるべきことは何だろう。社会はどういう方向に向かっているのだろう。それによって何が求められるのだろう。先回りして理想の未来を提案できないか。

何かしら自分の答えを見つけたいです。教養の無さに泣きたくなりますが、無いなら無いなりに頭を使って、現時点での答えを絞り出したいと思います。


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数回のチームワークを終え、チームの課題も少しずつ見えてきました。
私は自分からぐいぐい行ける人間ではないのでまだ壁も感じますが、せっかくの出会いと機会なので、遠慮なくお互いの意見をぶつけ合える環境をつくれたらいいなと思います。



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