見出し画像

【車中泊旅2024春5/15~】5/17 Day3:松山で安藤忠雄VSフランス館を見比べ、ゴージャスサンセットの夜。

今日の行程を見てみたら、昨日以上に強行軍。昨日の疲労度から考えて絶対に無理だということで半分くらいの距離で一泊するように予定を変更しました。

今日はこんな感じで動きました。

出発地:今治市糸山公園(来島海峡大橋を展望できるポイント)
観光:松山市「道の駅 風早の郷·風和里」
観光:松山市「坂の上の雲ミュージアム」「萬翠荘」
観光:伊予市「道の駅 ふたみ」
宿泊:同上

移動距離は約70km。まぁまぁ走りましたが、観光を午前中に終了して午後は温泉と道の駅でのんびりと過ごせたので理想的な感じでした。そうそう、我が家の旅はこんな感じで行きましょう。だんだん形が定まってきましたね。


〇朝の糸山公園展望台駐車場

朝5時半頃。駐車場から見た来島海峡大橋はオレンジ色の太陽と朝焼けの空を背負って黒いシルエットがめちゃくちゃスタイリッシュな風景を見せてくれました。昨日の昼間の青空の下に白く輝く大橋と共に大橋を堪能できて大満足。

朝焼けの来栖海峡第一大橋

〇道の駅 風早の郷·風和里

到着したのは開店の1時間前の朝8時だったので、お店の情報はありません。が、この場所は大きな道路を渡ると白い砂浜が目の前に広がる道の駅で、夏になったらさぞや海水浴客でにぎわうだろうなぁという場所でした。

関東育ちの私としては、こちらのような白い砂浜は憧れの風景でもあります。白い砂浜にまずまずの透明度の海、少し遠方に目を移すと岩場があって海の際まで鮮やかな緑の樹木が迫っている風景。瀬戸内育ちの夫には懐かしい風景、私にとっては目新しい日本の魅力として映った海でした。

白い砂浜、美しい海水、新緑の半島

〇坂の上の雲ミュージアム

ミュージアムから200mくらいの場所に1時間100円の駐車場を見つけて駐車して向かいました。

まず気になったのは建物。

ガラスを多用してシャープな鋭角が印象的な外観のミュージアム。三角形の建物の内部は美しいコンクリートの打ちっぱなしで、外壁に沿って長いスロープを歩きながら展示物を見ていきます。スロープを上がりながら展示を見るのはNYのグッケンハイムと同じなんですが、あちらは円形なのでカーブの坂ですが、こちらは直線を進んで三角形の頂点にくると鋭角にパキッと曲がるパターン。似たような形式を取りつつも、カーブと直線なので印象が全く違っているのが面白い。コンクリートを見て、そうだろうなと思ってはいましたが、ミュージアムショップに積まれた「安藤忠雄」氏の書籍。やはり彼による建築だったようです。

そしてミュージアムの展示。こちらのミュージアムは司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」についての展示を行っています。この作品を読んでいないのですが、ミュージアムの解説はわかりやすく興味を引く書き方をしてくれていたので、作品を読むか作品を元に作られた映像を見たくなりました。

ガラス多用の外観
外の風景が建物にニュアンスを作る。ミニマムでシャープな設計

〇萬翠荘

松山城の城山の南麓に位置する重要文化財で、「坂の上の雲ミュージアム」からは坂を上がって徒歩5分程にあるフランス形式の2階建てのお屋敷です。松山藩主の主家の子孫であり伯爵の地位を得ていた久松定謨が1922年に建築した別荘です。久松定謨氏は皇室とも交流があったので、この館には先の昭和天皇他皇室の方々が訪れたそうです。

館内を見ていると、まるでフランスにいるような感覚に陥るくらいに細部までフランス風にこだわっているのが感じられました。また、皇室の方々が訪れた時の写真展示などもあり、日本のエスタブリッシュメントの風を感じて優雅な気分にもなりました。

松山の城近くにフランス館あり
中の謁見室も立派な内装

そんな為か、館を出てからすぐ目の前にある漱石珈琲店 愛松亭でお茶して貴族的ティータイムを楽しむ人も多いようです。こちらの愛松亭はかつては小料理屋だったそうで、夏目漱石が明治28年(1895年)に愛媛県尋常中学校の英語教師として赴任してきました最初に下宿していたんだそうです。現在はカフェとしてリニューアルされているので、萬翠荘の貴族的な余韻を楽しむのもよし、夏目漱石の坊ちゃんに思いを馳せるのもよしという喫茶店らしいです。

あ、我々は愛松亭には行ってませんが。

〇夕飯

さて、今宵は道の駅で自炊。材料はにんにく、トマト缶、鯖の水煮缶詰、うどん。道の駅で買った唐辛子も入れて、ピリ辛トマトソース鯖うどんを作成。これ、ワンパン(フライパン一つで作れる事)にして美味しさレベル高い。リピート決定の一品となりました。

フライパン一つで作るワンパン料理

〇道の駅 ふたみ

今夜の宿泊場所は「道の駅 ふたみ」。伊予市から南西に伸びる海岸線沿いを走る道「夕やけこやけライン」の途中にあります。3年前にリニューアルしたということで、トイレはピカピカの最先端でした。道の駅によくある物産館とは別棟に4-5軒の飲食店が並んでいて、どのお店も新しいお洒落な感覚のお店で色々と食べてみたくなりました。

夕方になると夕日を眺めるために多くの人がやってきて賑わっていました。

今日の夕日

我々の隣には日産の大型バンをキャンピングカーに改装したレンタカーでドイツ人夫妻がやってきました。色々とおしゃべりして、お互いの車の内装を見せ合ったりして、夕焼けまで有意義な時間を過ごすことができました。ドイツ人夫婦は到着初日にゲストハウスに宿泊したんだそうです。で、畳プラス布団が固すぎて無理だと判断した結果だと見せてくれたのが、車内に置かれた厚さ30cmはあろうかというマットレス。お国が違うとこだわるポイントも全然違うんだなぁと面白く思いました。

彼らは私たちの装備を見て「ああ、無理無理無理」と言っていました。そもそも彼らの体のサイズではベッドの固さ云々の前に軽バンのサイズが「無理」だろうと思いますが。

ドイツ人夫妻は他の場所を勧められたそうで、日没後に去っていきました。我々は引き続き滞在して宿泊。本日も充実の旅路でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?