Takamii

仕事を辞めて地方に移住した退職夫婦の妻。20代東京で会社員、30代海外駐在員妻3年、4…

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仕事を辞めて地方に移住した退職夫婦の妻。20代東京で会社員、30代海外駐在員妻3年、40代夫婦で62か国世界旅行9年、50代国内外出張多数のIT系会社員8年を経て、現在ゆっくり料理しながら過ごす日々の中で料理から思い出すエピソードを書きます。

最近の記事

【トカイナカ通信 Vol.2】ほぼ新品の長靴、君にあげようか?

こんにちは。 こちらに引っ越してきたのは11月の事でした。翌年の夏から登山をしようと計画した夫と私は、引っ越してきて間もなく週3日のウォーキングトレーニングを始めました。 引っ越す前から夫がgoogleマップで目をつけていた標高約200メートルの低山。自宅からその山に登って降りて、周囲を歩いて自宅に戻る。おおよそ8kmくらいを2時間半かけて歩くコースです。引っ越す前からこれをやってみようと計画していました。 最初は手ぶらでもヒーヒーと息が上がっていましたが、数か月すると

    • 【トカイナカ通信】トカイナカ通信なるものを始めてみようかと思います!

      こんにちは。 東京から国内の地方都市近郊に移住してきて1年半が経過しました。 この場所は駅まで徒歩5分、中心部までの電車は15分おきに出発していて、15分で中心部に出られるというロケーション。 徒歩圏内にスーパー、コンビニ、本屋、ドラッグストアがあり、ネットショッピングは滞りなく配達される地域。 周囲は住宅地の間に畑もある田舎の風景ですが、生活の利便性はあるので「都会」と「田舎」の両方の要素を持っている場所、森永卓郎さんの仰るところの「トカイナカ」(「都会」と「田舎」の中

      • ラムチョップのソテー。北海道だけじゃない!あの県のジンギスカンも超旨い理由とは?

        羊肉。子供の頃は、その特徴ある味が苦手でした。でも北海道で新鮮な羊肉に出会ってからは、逆に特徴ある味ゆえに、時折無性に食べたいと思うようになりました。 今夜の夕飯はスーパーで買ってきたラムチョップのソテー。そこで思い出すのは、昨年夏に知った事実です。今日はそんなお話を書きます。 昨年夏、登山のために長野県を訪れました。登山中に言葉を交わした安曇野出身の60代男性の話では、安曇野周辺では子供の頃から焼肉といえば「羊肉」だったというんです。北海道のジンギスカンとはまた違う、他

        • 青魚のグリル地中海風。クロアチアのラブ島で出会った味、そして美しいビーチで仰天の人々と遭遇

          安くて美味しいイワシ、アジ、サバ。日本のみならず様々な国で食べてきました。そんな中から、今日はクロアチアの家庭でご馳走になった食べ方にアレンジを加えて作ってみました。クロアチアが面しているのはアドリア海であり、地中海はその先にある海ですが、イタリアからの食文化の影響も強いクロアチアですので、大きなくくりで「地中海風」と呼ばせてもらいます。今回のレシピは文末に。 クロアチアを訪れたのは2009年6月26日から8月31日までの2ヵ月強。南部のドブロブニクから入って、海沿いの街や

        【トカイナカ通信 Vol.2】ほぼ新品の長靴、君にあげようか?

        • 【トカイナカ通信】トカイナカ通信なるものを始めてみようかと思います!

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          年に一度お目見えする地元の「たけのこ芋」。今日は皆さんをチチカカ湖ツアーにお連れします!

          昨年、こちらに越してからスーパーでちらっと見かけた「たけのこ芋」。東京の普通のスーパーでは見た事がなかったので、買おうかと逡巡していたら見なくなってしまいました。そこで今年は!と意気込んで、見かけた3月3日に速攻購入いたしました。 太くてまっすぐで横線が入った様子がたけのこに似ていることから「たけのこ芋」あるいは「京芋」とも呼ばれています。京野菜の海老芋も京芋と呼ばれますが、あちらは別物なんだそうです。 今回はイカと一緒に炊きました。レシピは文末に。 日本の食環境で見か

          年に一度お目見えする地元の「たけのこ芋」。今日は皆さんをチチカカ湖ツアーにお連れします!

          牡蠣の炊き込みご飯で思い出す、フランス人が牡蠣食らいまくってる場所。

          私が住んでいる県では11月頃から地元牡蠣がスーパーに並びます。最初は小さい。そして月を追うごとに大きくなって2月下旬から3月になると最大級の牡蠣が出てまいります。 東京に住んで年中等しい大きさの「広島県産牡蠣」に慣れていた目には、月を追うごとに大きくなる牡蠣をスーパーで見る事が珍しく、それだけでも旬を感じて地元牡蠣に愛着を感じていく今日この頃です。 そんなわけで今日は地元産の牡蠣を使った炊き込みご飯。愛着を感じる地元牡蠣ですが、使うのは3月に入ってもやや小ぶりの安い物。炊

          牡蠣の炊き込みご飯で思い出す、フランス人が牡蠣食らいまくってる場所。

          ビリヤニとピラウ。その5 宙に舞う船?ムネンバ環礁へのツアーが最高だったザンジバル

          自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウを巡る旅の思い出。これまで書いたプロローグから第四弾まではこちらから 第五弾の今回で「ビリヤニとピラウ」シリーズ最終回にしたいと思います。今日はタンザニアで最後に観光したザンジバルの思い出話です。 訪れたのは2007年6月。ナイロビから陸路でタンザニアに入り、観光しながらタンザニアで最大の都市ダル・エスサラームに入るまでの経緯は前回の第四弾で書きました。その続きです。 ザンジバルへはダル・エスサラームからからフェリー

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          ビリヤニとピラウ。その4 ピラウとワリ・ニャマでタンザニア観光

          自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウを巡る旅の思い出。これまで書いたプロローグから第三弾までの思い出話はこちらから 第四弾の今回のお話は、タンザニア旅行。私が体験したタンザニアを思うままに綴ります。少しでも現地の雰囲気が伝われば幸いです。 アフリカの国を旅していると、人の容姿も性格も地域ごとに非常に異なっていて、一国でたくさんの国を訪れたような感覚になる事が多い気がします。タンザニアもその傾向が感じられました。そんな多様性を持ちながら、食文化においては国

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          ビリヤニとピラウ。その3 ケニアで一番美しいビーチ、ワタムを一緒に歩きましょう!

          自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウを巡る旅の思い出。これまで書いたプロローグと第一弾、第二弾の思い出話はこちらから。 第三弾の今回は、ケニア東海岸沿いの小さな村ワタムのお話です。2007年2月に訪れました。ワタムという場所は、前年の2006年12月にここを訪れた日本人旅行者のブログで知りました。 ケニア東海岸のマリンディ、ラム島と二か所を訪ねたのですが、どちらも汚染が進んでコバルトブルーの海ではなくなっていました。規模が小さなワタムには、まだ汚染されて

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          ビリヤニとピラウ。その2 ケニアのアラブ式帆船シュノーケリングツアー

          自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウを巡る旅の思い出。 これまで書いたプロローグと第一弾の思い出話はこちらから 第二弾の今回は、激震バスでたどり着いたケニア/ラム島でのシュノーケリングツアーと、島のレストランで食べたビリヤニとピラウの思い出話です。 14世紀にアラブとの交易で栄えた歴史を持つ街ラムは、建物にも食事にもアラブ文明の面影を残す、のんびりとした田舎町。2007年当時には、まだアラブ式帆船のダウ船と呼ばれる船が生活を支える手段として利用されてい

          ビリヤニとピラウ。その2 ケニアのアラブ式帆船シュノーケリングツアー

          ビリヤニとピラウ。その1 ケニア/ラム島への激震バス旅行

          自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウの思い出。 今回に先立つプロローグ編はこちら 第一弾は2007年2月に訪れたケニアのラム島に行くまでの旅路と、ラム島で初めて食べたピラウの思い出話です。 2007年正月をエジプトの日本人宿「スルタンホテル」で過ごし、ケニアに飛んでマサイマラ国立公園のサファリを楽しんだ後、インド洋に面した東海岸側を20日ほどかけて旅してみようという事になりました。 ナイロビを出て最初に訪ねたのが、東海岸北部にあるラム(Lamu)とい

          ビリヤニとピラウ。その1 ケニア/ラム島への激震バス旅行

          ビリヤニとピラウ。ケニアとタンザニアの思い出 プロローグ

          東京の蒲田駅前の雑居ビルの前。新しくできたカレー屋さんの看板を見つけたは2022年8月のある日のことでした。 ガタゴトと揺れる古びた雑居ビルのエレベーターにやや不安を感じつつも、5Fの扉が空くと、窓から明るい日の陽がさしこむ空間にこざっぱりとしたテーブルと椅子が広がるダイニング。南インド料理を出すこのお店は、横浜の十日市場のルシインドビリヤニの2号店で、本店は知る人ぞ知るビリヤニの名店なんだそうです。 ここのビリヤニ、米がパラッとしてて美味しかったなぁ。 他にもマサラド

          ビリヤニとピラウ。ケニアとタンザニアの思い出 プロローグ

          鯛だけじゃない!渦潮にグルグル巻かれて育った「鳴門わかめ」の魅力

          鳴門と言ったら渦潮がまず頭に浮かびます。この世界最大級と言われる渦潮にグルグルと巻かれて揉まれて筋骨隆々となった鳴門の鯛。六角精児さんが人気TV番組「呑み鉄本線日本旅」で「良質なゴムを食べているようで」と感想を述べているのを見て以来、気になっていたんですよ。 そんな折、昨年2023年6月に鳴門を旅する機会を得て、六角さんが訪れたお店「あらし」に行ってきました。 注文したのは「鯛つくし膳」。鯛のお刺身、鯛の釜飯、鯛のアラ味噌汁と、めくるめく鯛体験をできるお膳でした。お刺身は

          鯛だけじゃない!渦潮にグルグル巻かれて育った「鳴門わかめ」の魅力

          菜の花のパスタとシチリア人ジョバンニの恩返し

          2月に入ってから、近所の農家さんの野菜直販所では盛大に菜の花が売られています。東京に住んでいた時は旬の割高な食材のイメージだったのに、ここでは豊富に安く手に入る。これはまるで、、、そう、自分の記憶の中ではミラノを思い出す状況です。 今日は、あの時と同じ菜の花のパスタを作りつつ、愉快な安宿の仲間の思い出話。レシピは文章の最後に。 2013年2月7日。極寒のミラノを出てメキシコのカンクンに飛ぶ飛行機に乗ろうとした私たちは、離陸3時間前に空港に到着したにもかかわらず、当該フライ

          菜の花のパスタとシチリア人ジョバンニの恩返し

          自宅ピンチョスはビルバオを超えるか?んなワケないか。

          自宅でバゲット作成に初挑戦。中の気泡が大分少ないバゲットになりましたが、それなりに食べられるレベル。自家製のホンモスと鶏レバーペーストも作ったので、これらと色んな素材を組み合わせてピンチョスにしたらどうかって話になりまして。どんなピンチョスにしたかは文末で。 ってわけで、今日はピンチョスの思い出話です。 2009年4月13日、南米アルゼンチンから空路でバルセロナに入り、4月20日から新車をリースしてキャンプ生活をした時の事です。 〇新車がリースできる「オープン・ヨーロッ

          自宅ピンチョスはビルバオを超えるか?んなワケないか。

          麻婆カレー。四川省成都に軟禁状態でできる事といったら・・・。

          今夜は麻婆豆腐にを作ろうと思っていたら、夫から「カレー味とのミックスで!」というリクエスト。仕上げ前にS&Bのカレー粉を入れてみたら、いい感じに麻婆豆腐とカレーの中間風なものができました。レシピは文章の最後に。 麻婆豆腐といえば中国四川省の名物料理。今日は2008年5月に訪れた四川省の首都成都に軟禁状態になった時のお話です。 世界一周3年目の2008年は、オーストラリア、ニュージーランド、カンボジア、ベトナムを経て5月初旬から陸路で中国に入っていました。5月12日に雲南省

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