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札幌、そして長沼町へ。
ひとり、旅をした北海道。
洞爺湖を出た後は車を走らせ札幌へ向かった。
雨の中訪れた、アトリエモリヒコさん。
カウンター席の隅っこに座って頂いた林檎のシブーストがあまりに美味しくて、今も忘れられない。
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帰る頃には、お店には私ひとりになっていた。
窓の外を、傘を差した人びとが行き交っている。
試しにお店の方にお願いしてみたら快く店内の写真も撮らせていただき、とっても心温まる時間を過ごすことができた。
翌朝、開店と同時に訪れた森彦本店。
葉っぱの生い茂る玄関をくぐり、急な階段をのぼると、隠れ家みたいな素敵な空間が広がっていた。
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朝一番に飲む、きんと冷えたアイスコーヒー。
グラスには窓の外の濃い緑が映り込んでいた。
平日にもかかわらず入れ替わり立ち替わりでお客さんが訪れていて、たくさんの人たちに愛されているお店だということが伝わってくる。
午後からは、長沼町へ。
お目当ての、koyamame roasteryさんへと向かう。
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一日三組限定で一階のスペースを貸切させていただけるということで、
一時間半じっくりと空間を堪能。
椅子に腰掛けて、窓の外に揺れる木々と、部屋に差し込む曇りの日特有のやわらかな光を見つめていると、なんだか心が静かになってゆく。
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旅の最後に立ち寄った、大きな広いお庭。
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こんなにも静かな場所で過ごすのはいつぶりだろう。
聞こえてくるのは、風の音と鳥の声だけ。遠くで飛行機の音。
常にたくさんの人びとが行き交う東京という街、私と木々、葉っぱ、お花、虫や鳥だけの長沼町。
そのギャップになんだか不思議な気持ちになった。
最後に、新千歳空港でのんびりと温泉に浸かり、コーンたっぷりの味噌バターラーメンを食べて。
北海道ひとり旅は終わりを迎えた。
飛行機の窓の外、東京の街の灯りが徐々に近づいてくる。
待つ人のいる家に帰る喜びと安堵感。
同時に、旅の終わり特有の少しの切なさ。
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憧れだった真夏の北海道。あまりに広大な大地。
今度は道東を、知床を訪れるのが夢だ。
次の旅立ちを心待ちに、毎日をなんとか生き抜きたいとおもう。
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