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コバエ注意報がGoogleトレンドで発令されているんだ(ここからの2週間が山場?)

どうでもいいと言われるとそれまでなのだが、気づいちゃったのでお知らせまでに。先日、Think with Googleで以下の記事が掲載された。

自粛から一転、“再開モード”から見えてきた新たなニーズと定着──Google トレンドに見る 6 月以降の変化
thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/articles/search/covid-19-12/

6月~7月上旬のGoogle トレンドのデータをもとに、新しく生まれたニーズや生活習慣について考察された記事で、興味深く拝読した。ただ、6月以降、需要が高まっているものとして挙がっているのは、ランチ、キャンピングカー、別荘、エコバッグなど。なんとなく「だよね」感が強いというか、個人的には予想の範囲内のものが多かった。

昨今の状況に影響を受けて「風が吹けば桶屋が儲かる」的に伸びてるトピックは他にないのか…?
そう考えているうちに、「自粛やらなんやらで、家で食事することが増えると、ゴキブリとかコバエとか、害虫が気になる人が増えるんじゃないか?」と思い当たり、調べてみた。その結果がこの記事。

まず取り急ぎ、Google トレンドで過去10年間の「ゴキブリ」、「コバエ」、「蚊」の月毎の 人気度の動向 を出してみた。
「人気度」はGoogleトレンドが設定した指標で詳しく知りたい人はこちらの記事が分かりやすい。が、とりあえずここでは「ゴキブリ、コバエ、蚊について検索した人の推移」と捉えて欲しい。
害虫について検索するのはおそらく身近に何か困ったことがあったからだろうが、報道などの影響で突発的に上昇することもあり得る。身近な害虫の悩みは季節によって増減するはずなので、10年間の波形を出すことで周期性を確認しておくことに意味がある。
前置きが長くなったが、グラフがこちら。

note図2

分かりやすいように、ゴキブリ、コバエ、蚊それぞれの2010年7月の値を100として再集計している。一見してわかるのは
・いずれの害虫も検索のピークは毎年7~8月。
・コバエは近年、増加傾向にあり、今年は特に大きく伸びている。

という2点だ。
念のため補足すると、実際の検索ボリュームでは2020年段階でコバエはゴキブリ、蚊の半分程度だ。害虫というとゴキブリと蚊が二大巨頭な感じがするが、この2者は検索ボリュームとしても拮抗している。コバエはそこに割って入ろうとしてる、新進気鋭、第三の害虫といえよう。

僕も知らなかったのだが、「コバエ」という虫は存在しない。アース製薬によると、「コバエと呼ばれるものの中には、ショウジョウバエ、キノコバエ、ノミバエ、チョウバエなどが含まれ、」「病原菌などの媒介はしませんが、見た目に不快。」とのことだ。
なんとなくうちの周りだとハート型の羽をしたチョウバエというやつが多い感じがする。お風呂や台所の排水まわり、下水管などの汚れからも発生する。ハエという名前だがどちらかというと蚊に近い。ゴキブリが寄り付かなくなった場所でも発生するため、最後の害虫と呼ばれることもあるそうだ。ラストエンペラーか。
ちなみにどの種類のことか不明だが、近年、岐阜の中部・東部では毎年6月に大発生しているらしい。岐阜から攻めるあたり、織田信長を彷彿とさせる。早く大河ドラマ再開してほしい。今回の信長の人物描写は傑作だ。

話がそれた。

2019年と2020年の比較もしてみよう。19年の検索のピークは7月28日週だった。20年でいえば、まさに今週、7月26日週である。

note図3

今年は全体的に昨年を上回っており、すでに前週段階で2019年のピークと同水準となっている。波形としてもまだまだ積んできそうな勢いを感じる。今週から8月上旬くらいまで、今後2週間はピークになることを警戒しておいたほうが良さそうだ。

今年の増加はコロナ禍による在宅の影響があるかもしれないが、そもそも近年続いている漸増傾向が気になる。温暖化も影響しているのだろうか。
うちも先日、ちゃんと口を閉めないでダストボックスに入れてしまったごみ袋から大量発生してしまった。皆さんどうぞご注意の上、おうち時間をお過ごしください。

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