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おすすめ!子どもとゲームの距離感にお悩みの方必読の一冊

  • 子どもがゲームをやめない

  • ゲームばっかりやってて心配

  • ゲームは将来にとって悪影響なのでは?

そんな悩みを抱えてる方におすすめの本があります。

ニュー・チャイルドフッド ―つながりあった世界で生きる知恵を育む教育

子どもを持つ親、特にゲームやスマホとの距離感で
お悩みの親御さんにぜひ読んでいただきたい一冊です。

ゲームは悪者?

そもそもこの本は、
デジタルな遊びを通じた学びの専門家が書いた本で、
アメリカでも議論を巻き起こすことになった一冊。

著者自身が息子さん2人のゲームやスマホとの距離感に
悩んだときにさまざまな研究やデータなどを
勉強した内容が凝縮されています。

その中でも特にハッとしたのが
そもそもゲームは悪者なのか?
ということ。

個人的には
子どもにとってゲームは良くない物と思っていました。

子どもなら子どもらしく外で遊んでほしい…
無意識にそんな価値観を押し付けていました。

外遊びが良くてゲームがダメな理由を
明確に説明することはできないのに、
「ゲーム=悪者」
と勝手に思い込んでいました。

親になると、
なんとなく自分たちが小さかった頃の記憶を呼び戻して
それと同じように遊んで欲しいと思いがちです。

当時と時代や環境は変わっているのに。

今はゲームを通じて友達とコミニケーションを取る
ということが進んできています。

帰宅後にゲームを通じてオンライン上で
友達とやりとりをしながらゲームを進める。

そんな姿が当たり前になってきています。

我が家の小一の娘では、
まだその姿を見ることはありませんが、
同僚の話や本書を読むことで、
そんな世界が当たり前になっていることに気づかされます。

果たしてそれが本当に悪いことなのか?

昔で言う公園の砂場が、
現在ではゲームに置き換わっている

そんなことを本書から学びました。

つまり場所やツールが変わっただけで
子供たちは現代にあったツールを駆使して
コミニケーションをとって学び成長していくわけです。

そう捉えるとゲームを単に悪者扱いしていた自分が
間違っていることに気づきました。

ゲームとの距離感

ではゲームとの距離感をどうすればいいのか?
ですが、それには2つポイントがあります。

それが…

  1. ルールを決める

  2. コミュニケーションツールとして使う

ひとつずつ紹介します。

1.ルールを決める

まずは家庭によってルールを決めて
それを守っていくことが必要です。

ゲームが持ち運べるようになって、
いつでもどこでもゲームができるようになったからこそ
ルールが大事です。

ちなみに本書の著者は…
夕食中や夕食後、短時間の移動などは大人も含めて、
デバイスを禁止しているとのこと。

短時間で刺激がなくてもじっとしておけるためと、
夕食後や寝る前は映画や読書を一緒に楽しんでいるとのこと。

2.コミュニケーションツールとして使う

ゲームを単なるおもちゃとして
子どもに渡すのではなく、
親子のコミニケーションツールとして
ゲームを使うという視点が重要です。

例えば、ゲームを親子で一緒にプレイすることで、
子どもと共通言語ができます。

これによってゲームをプレイしていないときでも
あーでもない、こーでもない
というようなコミュニケーションが生まれます。

子どもにゲームを与えておくだけではなく、
こういった関わりが重要です。

本書では以下のように書かれています。

デバイスを使ったひとり遊びや平行遊びには何の問題もありませんし、あなたが夕食をつくっている間はスマホで遊ばせておいても構いません。ただし、忘れないでください。子どもたちが社会への調整をうまく行うには、デバイスを通して家族が直接関わり合う遊びが必要なのです。

ゲームやスマホをベビーシッター代わりに使うのは
問題ないとしながらも、
ベビーシッター代わりに「しか」使ってないのが問題だ
と注意促しています。

子どもとのゲームの関わり方には

  1. ルールを決める

  2. コミュニケーションツールとして使う

この2点を押さえておきましょう。

ちなみに我が家では、
ニンテンドーSwitchの
あつまれどうぶつの森を買おうか、
絶賛迷い中です。

上記のような2点を押さえれば、
共通のゲームの話題で盛り上がり、共通のゲームで遊ぶ
そんな時間を共有するだけでも
親子のコミュニケーションとしていいんだろうなー
と思えました。

オンライン上でのマナーを教える

また今後はメタバースであったり、
仮想空間でのやりとりも増えてくるということが
想定されます。

すでにZoomなどのオンラインでのやり取りは
当たり前になりました。

それがさらに進めば、
仮想空間で仕事をするということも想定できます。

実際にFacebookはメタと名前を変え、
「Horizon Workrooms(ホライズン・ワークルームス)」
というバーチャル空間の提供を開始してます。

そういった働き方の変化にもゲームが役に立ちます。

子どもの頃からゲーム上で
オンラインのやり取りを学ぶことで、
それが当たり前になります。

その際にオンラインや仮想空間上での
立ち振る舞いを教えるのが親の役割
です。

ゲームとはいえ、プレイしているのは実在する人です。
それを想定した上で、
今のうちから学んでおくことが大事。

さらにSNSも同じです。

本書にもありましたが思春期になる前、
親の言うことを聞いているうちに
子供のSNSアカウントを開設して
親や祖父母、親戚とやりとりをすることで
SNS上でのマナーを一緒に学んでいくこと
が必要、
ということがわかりました。

ゲームやスマホとの付き合い方について
非常に学びの多い本でした。

まとめ

ということで今回は
ゲームやスマホとの距離感に悩む親御さんに向けて
お勧めの本を紹介しました。

「哲学」×「心理学」×「経済学」という切り口で
デジタルデバイスと子供の関係について書かれていて、
子供を持つ親としては関心の高い内容。

哲学なんかも出てくるので
正直少し読みにくい部分もありますが、
章ごとにまとめが入っているので、
そこを読むだけでも
子どもとゲームの関わり方のヒントになります。

個人的にはゲームの見方が変わっただけでなく、
子どもの将来への備え方にも考えさせられた一冊です。

ぜひご一読下さい。

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