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いっしょに仕事ができたらいいね、ってキミが言ったから・・・

ずっとずっと前、
デートを重ねていたころ、
カレはときどき言いました。


「いっしょに仕事ができたらいいね」



初めてのデートでカレが見せてくれたのは、
カレが書いた西洋書道と言われる
カリグラフィーの作品でした。

きれい!
目がハートになりました。


何が書いてあるのか尋ねると
ビリージョエルの『素顔のままで』
の歌詞でした。


そのままのキミがすきだよ、と
言われているのかしら・・・
自分本位の思い込みで
また目がハートになりました。


すきな花を聞かれました。
「マーガレット」と答えました。
今だったら、なんて答えようかなあ・・・


油絵でマーガレットを描いてプレゼント
してくれました。
こんな幸せありますか。
またまた目がハートになりました。



「いっしょに仕事ができたらいいね」



でもね、わたしは、何も作り出せないよ、
どんな仕事をしましょうか・・・



だって、カレは絵描きになりたい若人だもの。



結婚してからもカレはいつでも何かを
作り出す人でした。



会社勤めをしながら常に制作し続けています。



今年にはいり、わたしの職場で子育て中のママの
ために講座を計画する機会がありました。


「たかこそうそうのだんなさんにやって
もらったらいいんじゃない」


きっかけは、そんな上司の何気ない一言、


とんとんとん・・・と


話が進み、わたしは、喜んでその担当を引き受け
ました。
カレからの初めてのプレゼントだった
カリグラフィーの体験講座です。


だって、カレが言ったのだもの、


「いっしょに仕事ができたらいいね」



カレの作る作品たちの仕事に関わることは
これまでもありました。

でも、それは、ちょっとお手伝い・・・

そんな程度、そんな感じ・・・


でも、今回の講座は違います。

カレに講師依頼の手紙を書き、

打ち合わせ、準備、

当日はわたしが司会をし、講師であるカレを
紹介、

講座を進めるカレをサポート、

参加のママたちと記念撮影、


カレとわたし、いっしょに仕事してる!



「いっしょに仕事ができたらいいね」


キミが初めて言ったとき、


「ず~~っといっしょにいようね」


って、ことなのかなって、
わたし、思ってしまったの、



なにも作り出せないわたしのままだったけれど、


そのままのわたしでいさせてくれたから、


ず~~っといっしょにいたら、
いっしょに仕事ができたね!



キミは覚えているかしら、
「いっしょに仕事ができたらいいね」って、
あの時キミが言ったこと.…































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