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【#4】50歳以上の働く女性をモデルに選んだ理由

写真展「一蓮托笑」福岡市美術館の展示の様子(2024.6.25-30)

モデル選考時に、最初に決めたこと。
それは「これまでがんばってきた50歳以上の働く女性を紹介したい」です。

ちなみに、一蓮托笑写真展モデル50人の選考については「勇気を届ける」というコンセプトをふまえたうえで、以下の6つを大切にしようと決めていました。

  1. 50歳以上の働く女性

  2. コンセプトに心から共感できる人

  3. 過去の困難を乗り越えたことについて自己開示いただける人

  4. 自然な笑顔を撮られることに抵抗のない人

  5. 自分の仕事の認知を広げたいと思っている人

  6. 写真展会場や公式サイトでの公開を歓迎できる人


この記事では、「1、50歳以上の働く女性」に決めた理由をお話します。

50歳以上の働く女性をモデルに選んだ理由

13年前から、撮る前に聴いていたこと

私自身が47歳でカメラマンとして起業して以降、さまざまなお仕事の女性を撮ってきました。特に2014年に福岡にスタジオを作ってからは、働く女性のプロフィール撮影をメインにし、撮る前いつも聴いていたことがあります。

  • どんな写真を希望していますか

  • どんな未来イメージを描いていますか

  • その写真を誰に見てほしいですか

多くの方が撮影前に迷うのは、主に「何を着て撮るのか」だったのだけど、ビジネス用プロフィール写真となると、まず考えなくちゃいけないのは自分を必要としてくれる未来のお客様の視点。

ならば、、、と、服装を決める前に聴きたいことがたくさんあった・・・というよりも、私が撮影者として聴かないと撮れなかったから、気になることをいろいろ聴くようになった、という感じです。

昭和39年生まれ。

昭和39年生まれの私、母は昭和8年生まれ。
母の時代については想像の域を超えることはないけれど・・・戦時中の「欲しがりません、勝つまでは」から、戦後の物がない時代を生き抜いてきた中、母には「我慢が美徳」という価値観が身についてきたのかもしれないと思ったりしています。

今は育ててもらったことに感謝しかありませんが、私自身、その価値観には大きな違和感を抱きつつ、大人になりました。

我慢が美徳、という価値観。

今思うと、若い頃は我慢しすぎて自分の欲求や感情を無視した期間が長かったことで、自己肯定感も恐ろしく低い時期が続いていました。

自分を縛ってきた「我慢が美徳」という価値観

自分の中にある、自分を縛ってきた価値観に対する違和感をはっきり認識できるようになったのは、カメラの仕事をしはじめた50歳前。

写真を通して同世代の女性たちの話を聴き、撮り、同時にさまざまな感情、価値観に触れることで、自分をも客観視できるようになっていった気がします。

そんなこんなを13年間続けてきて、今回「50代以降」にフォーカスしたのは、「昭和という時代を超えてきた同志」の存在に光をあてたい、という想いがずっとあったんですね。たぶん、私自身の祈りのような、そんな感情。

私たち、がんばってきたよね。
いろいろ、大変だったよね。
でも、だからこそ、これからは笑っていこうよ。

って、そんな想いが強かったのです。

写真展「一蓮托笑」で決めたコンセプト「勇気を届けたい」という想いは、作品を見てくださる人たちへのエールももちろん込められていたけれど、モデルとなった50歳以上の「同志」に光をあてたい!という私の祈りも同時に込められていたのです。


次は「2、コンセプトに心から共感できる人」につづきます。


【一蓮托笑2025東京開催について】

モデル公募準備中

2024年9月頃、無料オンライン説明会を開催予定です。次回への参加を希望されている方、友人や仲間に紹介したいという方は、今後の公式ラインまたは無料メルマガで発表の予定です。

💫一蓮托笑に参加したモデルご本人のご感想は以下URLからご覧いただけます。(随時追加します)

https://note.com/takako_photo/m/mfb3da1d3a841

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