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本来の自分の笑顔で、自信を取り戻す

「わたし、こんな顔して笑うんだ」

数えきれないほど聞いてきた言葉。
わたしが撮るのは「奇跡の1枚」や「記念写真」ではなく「仕事用のプロフィール写真」。

仕事用のプロフィール写真と聞くと、一般的なイメージとしては、自分の好きな「決め顔」や、その後の「完璧な美肌補正」、ポーズはモデルのようなかっこいい「ポージング」というのが多いのではと思う。

もちろんそれらを否定するわけではない。ただ、わたしは、その「一般的なイメージ」ではなく、仕事用であるからこそ「本来の笑顔」写真にこだわっている。
そこには「決め顔」も「モデルのようなポージング」も「完璧な美肌補正」もない。

実際のお客様の写真


そもそも、わたしは子どもの頃から写真を撮られることが大嫌いだった。

小さいころから、自分の顔を人前にさらすことに抵抗があった。そう感じてしまう出来事がきっかけにはなっているけれど、運悪くサラリーマンの父親の趣味が写真で、よくカメラを持って追いかけられた。

父は実家に暗室を作ったほどの写真オタク、撮られることは嫌いでも、暗室で遊んだり、絵本がわりに写真集を見て過ごした記憶は鮮明に残っている。

暗室は珍しいものが多くて楽しかった

「写真に対する苦手意識」は大人になっても続き、母親になっても続いた。息子たちが生まれても、家族では自ら進んで「撮影担当」になった。

そんなわたしなので、若い時の自分の写真はほとんどなく(父が撮った写真も不機嫌な顔が多かった)、成人式の写真もない。そのくらい、撮られることが嫌いだった。

今思えば、嫌いだったのは「撮られること」や「写真」ではなく、「自分」だったのだけど。


47歳で天職と言える今の仕事に巡り合えてからは、すべては自分の内に原因があったことがわかり、自身と向き合い続けたことで、「人を撮る」感動に魂を震わせ、撮られる楽しさをも味わえるようになった。

でも、撮られることが大嫌いだった経験があったからこそ、カメラマンとして人を撮る時に多くを生かせている。人生に無駄なことはないことを実感中。

わたしたちは「撮られる素人」

そもそもわたしたちは、モデルや芸能人のように「撮られるプロ」と違い「撮られる素人」。「素人」には、「プロ」のようにカメラの前で「自然なふるまい」を求めることがなかなか難しい。

それでなくとも、昭和女子は撮られることになれていなかったり、わたしのように「写真が嫌いだった」「写真写りが悪い」と、写真に写ることに対してポジティブなイメージを抱けていない人も多い。

写真への苦手意識が根強いと、写真写りも悪くなりがち。どうしても緊張して写ってしまうから、表情は固くなる。
でも、ほんとうは内心「素敵に写りたい願望」は消えていないから、がんばって笑顔で写ろうと頭で考え、表情を作ってしまう。

12年、人の笑顔ばかり撮り続けた経験から言うと、「頭で考えて作った笑顔はその人本来の良さを封じ込めている」と感じるから、いつも限りなく本来の笑顔で撮るように努めている。

実際のお客様の写真

本来の笑顔って?

人は赤ちゃんの頃、2〜3ヶ月の頃にはじめて笑うとか。うちの息子たちも、生後2ヶ月にならない時にわたしが撮った笑顔写真が残っているから、そうなのだと思う。

本来、笑顔は誰にでも備わっているものだけど、「こんな顔して笑うんだ」と驚く方がほんとうに多いのは、それだけご自身の笑顔の魅力を知らない方がまだまだ多いということで、実にもったいないと思ってしまう。

他人がいくら「笑顔が素敵」と伝えても、謙遜されたり、信じてもらえなかったり、受け取ってもらえないかもしれないが、写真は正直だ。100回の言葉で褒めるより、1回の撮影のほうがよほど自分の魅力を知るということにおいては効果的だと感じる。

自信を取り戻す女たち

「こんな顔して笑うんだ」と、はじめて自分本来の笑顔を知った女性は、改めて自分の魅力を知り、自信を取り戻していく。そんな大人の女は最強だ

自分のことを自分で幸せにできる本来のポテンシャルを発揮すべく、ポジティブに一歩前進していく人をこれまでどれだけ見てきただろう。
そのポジティブなエネルギーは、人を幸せにするエネルギーへと広がっていくから、それが嬉しくてたまらない。

2024写真展では、そんなポジティブなエネルギーをもっともっと循環させるきっかけになることを信じ、日々準備を続けている。

撮影終わりにお客様と

※掲載のお客様の写真は、すべて許可をいただいています。

写真展についての詳細・ご応募関係はこちらの記事をお読みください。















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