参政党について

参政党という政党が新しく出来、巷を賑わせています。この狂った世界を正すには政治を変える必要があると立ち上がりました。パンデミック茶番に気が付いた人達がこれに賛同し、党員数が短期間で激増し、街頭演説では数百人から千人を超える聴衆が集まっています。しかしながらこの駅前に数百人も集まって来るような演説がほぼ毎日繰り広げられている事をメディアは報じません。最近になって漸く取り上げられていますが、同時に参政党を危険視する人たちの発言も多く、特にパンデミック茶番に気が付いている人達の中にも多く参政党を危険視している人達がいます。

参政党とは何かについて考察してみました。

まず初めに、参政党は政治団体ですが、既存政党とは全く異なり、選挙に於いて政策と公約を掲げ、我々に任せて下さい!と国民にアピールして議席を獲得しようとする政党ではありません。「投票したい政党が無いから自分達で作りました。Do It Yourself!」と言っています。
 
彼らの主張はこうです。
 
「現在の政治がおかしいのは政治家が職業としての政治家、いわゆる政治屋になっており、議員になるという事は議員としての職を得るという事になっていて、そういう人達が政治をしているからだ。候補者は自分に票を入れてもらう為に、必ず「当選した暁には・・・」を訴え、公約をマニュフェストなどと横文字使って掲げているが、これらは往々にして選挙に当選する為のものであり、当選した後に公約を果たしている政治家は殆どいないのが現実。何故なら、党に属する議員は、会社に属する社員同様、個人の意見、主張は通らず、党に従う事になるからだ。党が決めた事だからと従う事になるのは議員が職業だからであり、職を失わない為には従うしかないという事になる。党も一緒で、議席を取る為には投票してもらう為の政策を作って公約を掲げる。議席の多い党が有利になるので、議席数を伸ばそうという事が目的になっているのだ。国民の代表であるはずの議員、党が、自らの職を得る事及び党という組織の力を維持する為の議員数獲得を目的として行われているのが現実であり、国民の代表とは程遠い目的で選ばれた人達によって政治が行われている。政治は国民の為のものであるべきなのにこんな状況で国民の為の政治が行われるはずもない。だから新しい運営方法をする政治団体を作ったのだ。」
 
現在、国会議員の投票率は先進国では最も低く、令和元年の参議院選挙は48.8%、令和3年の衆議院選挙は55.3%です。いずれも若年層の投票率は低く20代はどちらも30%台です。つまり国民の約半分しか投票しておらず、若年層は1/3しか投票していないのですから、それで選ばれた議員が国民の代表であるはずもありません。
 
参政党は、この状態に一石を投じ、国民の為の政治を行える枠組みを作ろうとしています。なので、基本的な目指す方向は示しますが、政策は党員の審議を得て決めてゆくという姿勢ですのであり、既存政党とは全く異なる運営を目指しているので、参政党には現在、明確な政策は無く、選挙においてもいわゆる公約を前面に出す事もありません。
 
党員の審議を得て、政策も議論して作り、候補者も党内での選挙によって選びます。正しい情報を基にした全うな議論が出来る状況を作り、国民が政治に参加し、正しい情報を得た上で議論し決めてゆく、党員の意思が反映される仕組みを作るという事を目指しており、国民が参加出来る事を大前提にした政党ですので、現時点で明確な政策が無いのは当然なのです。
 
結党当時には政策案を掲げて居ましたが、そのいくつかは「党員の審議を得ていない」という事で取り下げています。参政党を危険視する人達が異を唱える「授権法」についても、当初の政策には書いていたそうですが、上記の理由及び誤解を招くというにより現在とり下げられています。
 
参政党の事を誤解し、危険視している人たちが懸念を抱く参政党の主張している内容について説明しておきます。
 
①デジタル化、マイナンバーとの紐づけやデジタル通貨等
 
これらは既に世界で始まっていて止められない流れになっています。日本はこれが遅れている為、国が個人を監視、管理するような流れになるのではないかと懸念し、拒否感を抱くのも当然です。しかしながらこの流れは世界でもう始まっており、誰も止める事は出来ません。日本は遅れていると書きましたが、従い、このままでは海外企業が作った枠組みに飲み込まれてしまうのも時間の問題です。現に、日本政府はGAFAや中国企業が作った枠組を一部利用しています。従い、参政党は、この流れに真っ向から反対するではなく、この流れに乗った上で、利権に振り回されない様にGAFAや中国が主導権を握られるのではなく、自分たちの手で作り変えようという話をしているのです。日本は技術を持っているので、政治がしっかりしていれば日本製を作る事が出来、外資が作った枠組みに飲み込まれる事は避けられるという考えです。日本政府は既に外資に従わざるを得ない状況にあるので、このままでは外資が作った枠組みに飲み込まれ、戦後の日本がそうなってしまったように支配されてしまい、物申せなくなるという事を危惧しているので、自ら枠組みを作っておかなければ取返しのつかない事になると考えているのです。
 
②憲法改正
 
まず、憲法改正すべきだという主張はしていません。特に現在自民党が進める改憲の内容には明確に反対しています。参政党の主張は、戦後の日本は実質GHQに支配されたままであり、憲法もGHQが主導で作ったものなので、日本の国益に反している内容が多い。これは何時か変えなければならないという考えでが、変えるならゼロから日本人が自ら日本人の為、日本の国益を考えたものにする必要があるので、それはもはや改憲ではなく創憲だという訳です。
 
③軍備増強
 
現在憲法では9条で日本は軍事力を持てない事になっています。日本は見かけ上米国に守られている形なので、米国に対してはもの申す権利が全くありません。もの申すためには対等な立場にならなければなりませんので、日本も自らの手で国防を良く考え、抑止力としても軍事力は持つべきだという主張をしています。決して戦争が出来る状態を手に入れようと言っているわけではありません。世界で軍事力を持つ事が憲法で出来なくなっている日本ですが、現実には自衛隊があるので、自衛隊を再構築する事でこれは可能だと主張しています。現在は、米国に対してだけでなく、中国やロシア、北朝鮮や韓国に対してさえ、物申せず、日本の領土が他国に実行支配されていても無抵抗でいるのは、こういう背景があるのだと主張しています。
 
④洗脳、プロパガンダでは?
 
現在世界はどこでもプロパガンダに洗脳されており、それは今始まった事ではありません。全ての政治家やメディアや企業の取っている手法は全て同じ。これを壊すには同じ主張を使うしかないので参政党も似たような手法を使っています。洗脳された人の目を覚ますには洗脳し返すしかないという話を聞いたことがありますが、それに近い形であり、プロパガンダに洗脳された国民の目を覚ますには別の手口を使っても効果が無いので、同じような手法を使っているというだけの話です。
 
⑤国連、WHO、IMF等に従う
 
参政党はこれらの権威を全て否定して反対しています。なので、一見矛盾している様な印象を与える発言がありますが、これはデジタル化などと同様に、真っ向から反対しても無駄なので、まずはそれに参加した上で物申して流れを変える方が良いという話です。否定して逆らっても抗えない事は明らかなので、こっちの方がより現実的な方法だからです。
 
⑥賛同者への違和感
 
参政党を支持している人には、参政党に期待して救世主扱いしている人が居るのも事実。これに対する違和感は、現在、政府やメディアに依存して疑うことなく従っている人達の心理と同様なので違和感を覚えます。残念ながら現実は多くの人が何かに依存して生きています。支配者たちはこれを上手に利用しているので、簡単に騙される人が多く、こんな世の中になってしまっています。これが現実なので、賛同する人全てが正しい理解をして参政党に賛同しているとは言えないかもしれません。しかしながら参政党が主張する、自らの意思で、自ら学習し、自ら考え、自らの手で政治に参加し、自ら動く人を増やすためには、参政党に依存してしまう様な人達でも、議席を取る為には必要な事です。何しろ議席を取らない限り流れを変える事は出来ないので。ある意味したたかにそういう人達の票を利用している所もあるかもしれません。既存政党の多くが計算できる票を持っており、それに抗うには、いわゆる浮動票、そして投票に行かない無関心層を取り込むのが必要です。先に述べた様に国民の約半数は投票にすら行きません。政治に参加する意思が無いのです。この人達の票を取り込む事が参政党を国会に送る為には必要なので、仮に参政党を救世主扱いしているだけの人であっても、投票に行かせることが出来れば流れは変えられますので、ある意味したたかな作戦だという事が出来るかもしれません。
 
依存からの解放
 
人は何かに依存して生きています。国に依存し、地域社会に依存し、家庭に依存し、病院に依存し、薬に依存し、学校に依存し、メディアに依存し、インターネットに依存し、商品に依存し、スマホに依存して生きています。依存するとは、それ無しでは生きられない状況の事であり、依存している人はそれらが奪われそうになると自動的に守りに入ります。この性質を利用して支配者たちは人を騙して来ました。これは歴史が証明しています。従い、自分軸を持って正しい情報の取り方と正しい判断をするためには、何かに依存しているという状況から抜け出す必要があります。何かに依存していては、仮に現状に違和感を覚えて真実に近づいたとしても、逆に反対意見を言う人や組織やものに依存してしまう事になりますので、結局構造は一緒という事になります。一人の政治家を英雄視したり、一つの団体、組織を支持する事が、それと異なるものを排除しようという力に変わってしまうと根本は一緒だという事になるのです。こういうところから参政党を疑問視する人達は、参政党を支持する人達を見て、騙されていると感じるのではないかと思います。
 
6/20現在、参政党の党員は60,000人を超えました。仮に騙された人達が含まれていたとしても、短期間でこの人数が党員として登録されるのは前例が全く、異常な事態であることを証明しており、それだけ現状に違和感を覚え、変える必要があると感じている人が多いという事と思います。
 
参政党が何議席取るのか、仮に数議席取ったとしてもどう変える事が出来るのか、未知数ですが、現在の政治の在り方に大きな衝撃を与える事だけは間違いないと思います。

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