父は海本慶治、叔父は海本幸治朗。「2人がサッカーをやってくれて心から良かった」。大宮アルディージャU18GK海本慶太朗が抱く感謝の念。
ゴールマウスに立ちはだかる姿は落ち着き払った頼れる守護神だった。
プレミアリーグEAST第10節・流通経済大柏vs大宮アルディージャU18の一戦で、大宮U18の2年生GK海本慶太朗は185cmの高さを生かしたハイボールの強さだけではなく、アジリティーとポジショニングを駆使したセービングを披露し、チームの完封勝利に大きく貢献をした。
この試合は常に難しいシチュエーションだった。前半は流通経済大柏の前線からのハイプレスに苦しみ、終始押し込まれる時間帯が続いた。
ボールを奪ってから高速カウンターを繰り出して大宮U18ゴールに迫るが、ここで立ちはだかったのが海本だった。
相手のボールの動きと3人目の動きにまで目を光らせながら守備陣にコーチングをすると、前半は7本ものシュートを浴びるが、冷静なゴールキーピングを見せると、後半は陽が沈み、照明も暗くてボールの軌道が見えづらい状況になっても、その安定感は揺るがなかった。
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