見出し画像

松田直樹、豊田陽平、風間八宏、クラモフスキー…。金井貢史の幸せな出会い。「なぜそこに金井!?」を作り上げた男達と5つのクラブ。

「俺、エスパルスに行くことを決めました」。

今年1月、いきなり金井貢史から連絡があり、こう報告を受けた。そこで彼としばらく話し込んだ。

それからしばらく経った今、新型コロナウィルスの関係でJ1全クラブが活動を休止し、サッカー選手もファン・サポーターも、サッカーのない日常を過ごしている。

筆者自身も取材ができないこの状況でどう読者の皆さんの心に響く文章が書けるか毎日考える中で、ふと金井の顔が浮かび、これまでの彼との取材インタビューを振り返った。

これまでの彼の言葉には、彼の原点である横浜Fマリノスへの愛、初めての移籍を含めて2度プレーしたサガン鳥栖への想い、初めてのJ2となるジェフ千葉での覚悟、風間八宏監督の下で技術を磨いた名古屋グランパスでの1年半。そして、新たなステージとなった清水エスパルスへの想いが包み隠さず残っていた。

そして彼の言葉で一番面白く、心を揺さぶられたのが

彼を作り出したキーマンと、5クラブと彼の関係性の深さの秘話を交えて、彼の人間性、サッカー選手としてのあり方と考え方、そしてどこに行っても愛されるキャラクターの理由を再確認することができた。

中でも「なぜそこに金井!?」の裏に隠された真実を伝えたい。

今だからこそ、金井貢史のすべてをここに記したい。いつか彼のコラムを描くために貯めておいた取材の積み重ねを、今ここですべて描くことを決めた。

トータルで14,000字を越えるボリュームとなったので、目次を設定しました。

目次:

・DNAに刷り込まれたトリコロール、「家族のような存在」である自分の原点から離れる決意と、初めての移籍先である鳥栖で感じた愛情。

・選択肢になかったJ2。背水の陣の覚悟で過ごしたジェフでの1年。

・再びマリノスへ。だが、再び味わった挫折。

・名古屋で磨かれた技術と、ゴールへの感覚。

・鳥栖は第二の故郷と言ってもいい場所。絶対にしなければいけない恩返し。

・『なぜ』ではなく『必然』。「なぜそこに金井!?」に抱いた違和感。

・プレースタイルを構築してくれた城福浩と、それを思い出させてくれた松田直樹の存在。

・思い出のゴール回顧と解説。
(千葉編)岡山戦、谷澤達也と中村太亮の必殺の形を確認してから飛び込んだ渾身のダイビングヘッド。
(名古屋編)理想の形だった磐田戦の決勝弾と、豊田スタジアムのサポーターの力によって引き出された鹿島戦の2ゴール。
(鳥栖編)奇跡の残留をもたらした2つのゴールの真実。湘南ベルマーレ戦の後半アディショナルタイムの劇的弾。

・ようやく晴れたモヤモヤ。最終節で出来た鳥栖への恩返し

・新天地・清水への想い。大きかったクラモフスキーとの深い絆。

※本文、写真の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。

※単発での購入も可能ですが、月刊で「安藤隆人の取材ノートとカメラから紡ぎ出す物語 」を定期購読していただくほうがお得です。

画像3


ここから先は

14,022字 / 5画像

¥ 500

これまで22年間、全国各地、世界各国を飛び回ってきました。今後もそうした活動を継続したいと思っております。もしサポートを頂ければ、これからの更なる活発な取材活動に活かしていきたいと思います!よりディープな話題、選手の本音を引き出し、有意義なコラムと写真を出して行きたいと思います。