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住友商事を退職してWolt Japanに入社しました!

2022年3月いっぱいをもって7年間勤務した「住友商事」を退職し、デリバリーサービスを展開するフィンランド🇫🇮発の「Wolt Japan」に4月から入社した

WoltのテレビCMシリーズ

初の転職で不安もあったが、今は毎日が刺激に満ちており、本当に楽しい。これから怒涛の日々が待っているだろうが、先ずはとことん楽しみながら仕事をしたいと思う。

今回は、自身の頭の整理も兼ねて、Woltへの転職に至る経緯を綴ってみることにした。

社会人4年目の時に「本気でやりたいことは何だ?」と考え始めた

自分のキャリアについて本気で考え始めたのは社会人4年目(2018年)の時。

きっかけは、グループ会社で法人営業をしていた時に「営業力を上げたい」という想いでリクルート主催の営業セミナーなるものに参加をしたことだ。
そのセミナーのグループワークで、偶然にも”起業したばかりの若手社長”と同じチームになり、彼が「人生をかけて起業した想い」と「将来の夢」を本気で語っている姿を見て「自分が本気でやりたいことは何だろう?」「自分の目標って何だろう?」と考えるようになった

そして、自分の過去を振り返ったり、自身の好きなことを模索しているうちに、自分が大好きな「サッカーに携わりたい」という考えに至った。

勿論「サッカーが好き」というのも大きいが、実は「大学時代にサッカーを全力でやりきれなかった」という後悔があり、「プレイヤーでダメだったならビジネスでは何か成し遂げたい」という想いが芽生えたこともあり、サッカークラブの経営に携わることに興味を持ち始めた (以下のnoteは、その時の想いを綴ったものである)。


「自分が思い描く成長スピード」と「住友商事でのキャリア」のギャップ

「サッカークラブの経営に携わりたい」と思い始めたことで、その為に必要なスキルと経験を想像し「先ずは徹底的に自分の実力を上げよう」と考えるようになった

経営の基礎を学ぶためにオンラインでの「米国MBA」の取得を開始し(2022年10月取得予定)、スポーツビジネスの知識を付けるために「レオナゼミ」にも入った。その他、自分にとってプラスになると思ったオンラインサロンやイベントがあれば積極的に参加した。

以下、MBAとレオナゼミについて綴ったnoteをご参考まで。

同時に、サッカークラブの経営者として圧倒的な結果を残すためには、自分の実力を加速度的に伸ばす必要がある。そこで、今のまま「ずっと住友商事にいて良いのだろうか?」「住友商事で積める経験は自分の理想と合っているだろうか?」と考えるようになった

住友商事は良くも悪くも「大企業」であるため、社内申請では10名以上からの承認や合議を取得する目的で「社内用説明資料」に膨大な時間と手間をかけることも珍しくない。よって、「やりたいことが直ぐにできない」というもどかしさを感じることが多い

また、ここ数年でようやく人事制度が変わってはいるものの、早くても40代後半で部長、50代で本部長という「年功序列」の昇進文化は根強く、20代や30代若手のうちから経営者並みの大きな裁量を持って働くにはハードルが高い
(グループ会社への出向や海外赴任によって、そのような経験は可能ではある。自分も幸いなことに、グループ会社への出向を通して、裁量のある経験をさせてもらったが、全員にそのチャンスがくるわけではない)

よって、『「自分が実現したい成長スピード」と「住友商事でのキャリア」にはギャップがあると感じるようになってきた』というのが、ここ数年の正直な気持ちであった。

そして次第に、「(社会人3年目から出向していた)グループ会社での任期が終わる頃には、別の道へ進もう」と考え、”起業”と”転職”の両方を視野に入れて模索を開始するようになった。
これが、ちょうど新型コロナが流行り始めた2020年の春頃である。


起業する勇気はなく、早々に「転職」一本に

1つ目の候補は「起業」。

経営に必要なスキルを身に付けるためには「経営者になってしまうのが一番早い」だろうと考えていた。ビジネスモデルのアイデアをノートに書き、それを実現するためのざっくりとした事業計画や経営チームについて考えたみた。実際に経営者に会って、話を聞いてみたこともある。

ただ情けないことに、大した資金も実力もない自分が思い切って起業するには「勇気」が足りなかった(正直、今もそこまでの勇気はない)。よって、どうせ行動に移せないことを悶々と考えることはその時点できっぱりとやめた。
これが、2020年の夏〜秋頃である。

2つ目の候補は「転職」。

次のステップを「転職」に絞り込んでからは、とにかく多くの情報を得て、転職のチャンスをうかがうために、以下2つのセットアップを行った。

  • 「ビズリーチ」にアカウントを作成

  • 既にアカウントだけ持っていた「LinkedIn」のプロフィールを充実させる

ビズリーチでは、アカウント作成直後から、ヘッドハンターから多くのご連絡を頂き、実際に何名かとはお話もさせて頂いた。
個人的には、この時期にヘッドハンターとお話させて頂いたことはとても勉強になり、その経験を通して以下2つのことに気が付いた。

  • ヘッドハンターと話すことで「自分の市場価値」を知ることができる

  • 想像よりも「商社マンは評価されていない」

ヘッドハンターと話をすることで、客観的な立場からの評価を受けることができる。そして、実際に具体的な「企業名」と「ポジション」を提示されることで、自分の市場価値を確認することが可能である為、転職を考えている人は一度ヘッドハンターと話をしてみるのはお勧めである。

ご参考までに、三菱商事出身でハーバードMBAを取得、現プロノバCEOの岡島悦子さんは、NewsPicksのコラムで以下のように語っている。

ヘッドハンターとは、企業の「かかりつけ医」のようなもなものです。クライアント(人材を求めている企業)が患者で、キャンディデート(それに合う人材)が薬。患者の症状を聞いて診断し、処方箋を書いて薬を探すのが私))の役目です。
引用:岡島悦子が語るヘッドハンターとの付き合い方, NewsPicks

また、ヘッドハンターと話をしてみたことで、想像よりも「商社マンは評価が低い」ことを痛感した。

特に最近は「ジョブ型雇用」という言葉も普及してきた中で、新卒一括採用で入社をし、数年ごとの人事異動で多様な経験をする商社マンは「優秀だが、専門性には乏しい」という評価が大勢を占めているようだ。

自分はこの経験から、転職するにあたって「自分にはどのようなスキルが備わっているのか」、そしてその能力は「自分が興味のある企業の募集条件を満たしているのか」をより意識して情報収集するようになった。


LinkedInを通して情報収集

LinkedIn(リンクトイン)では、特に多くの外資系企業が企業アカウントで「求人」を出しており、求人情報を見るだけでなくLinkedIn経由で応募をすることもできる。

Linkedinのプロフィール

その求人を見ると、ポジションの名称のみならず、募集している人の必須バックグラウンド(例:e-コマースのマーケティング経験を3年以上等)、求められる役割などが詳細に記述されており、「どの企業が、どのポジションで、どのような人を欲しがっているのか」が簡単に理解できるようになっている。

更に「求人に関する情報収集を行う」目的を達成する上では、LinkedInの「求人アラート」が非常に役に立つ。この機能を設定することで、「希望に応じた求人の更新情報を手に入れる」ことができる

希望する職種や業界、スキルなどで絞り込みを行い、絞り込んだ求人情報を日次や週次などの好きなタイミングで通知してもらえるため、効率的な情報収集を行うことが可能だ。

自分の場合は、戦略や戦術を考えて実行することが好きで且つ得意であるため、「マーケティング」に絞って求人アラートを利用していた。

尚、自分がWoltで担う「リテール事業開発マネージャー」というポジションは、マーケティングの能力も求められるため、求人アラートに出ていることも把握をしていた。

2021年はこのように情報収集をしながら、興味のある求人が出たり、声をかけられるようなチャンスがあれば、いつでも動けるように準備をしていたのである。


Wolt Japanに転職する理由

そんな時、LinkedInに一つのダイレクトメッセージが届いた。Woltからである。2021年11月初旬のことだった。

求人アラートで見ていた『Woltの「リテール事業開発マネージャー」のポジションに興味がないか?』という連絡であった。

自分から応募してはいなかったものの、求人を見ていて何となく興味はあったことと、「これはひょっとするとチャンスなのでは?」と直感的に感じたことから、とにかく一度話をしてみることにした。

面談を何度か重ねるにつれ、Woltへの興味が増すばかりか、次第に「Woltへ転職する」ことに気持ちは傾いていった

そして最終的に、以下3つの理由からWoltへの転職を決めた。

  1. 自分の思い描くキャリアにより早く近づけそうだと感じたから

  2. 住友商事に残るよりも、Woltの方が楽しそうだったから

  3. Woltのカルチャーに共感できたから

自分の思い描くキャリアにより早く近づけそうだと感じたから

前述の通り、「サッカークラブの経営者となって結果を出す(具体的には、アジアで優勝してみたい)」という目標がある中で、Woltでの仕事は自分を大きく成長させてくれると感じた

大きな裁量を持って働くことができる一方で、当然ながら結果を出すことも求められる。厳しい環境に身を置くことで自分のポテンシャルを大きく上げることができる。

外資系や大手出身の優秀な社員と働かせてもらうことで、自分が持ち合わせていない知見を吸収することができる。

フードデリバリー業界が世界中で驚くべきスピードで成長しているだけでなく、日本市場ではWoltはNo. 1とは言えないため、ライバルに勝つためにやるべきことも山ほど存在する。

自分の中では、住友商事にいるよりもWoltへ移った方が「思い描くキャリアへの近道だ」と感じたのだ。

住友商事に残るよりも、Woltの方が楽しそうだったから

初めて面談をした時から、デリバリー業界が著しく成長していることに加えて、自身が大きな裁量を持って働くことができるため、素直に「Woltでの仕事は楽しそうだな」という印象を持っていた。

また、グループ会社への出向が終わり、住商本社に戻ったらどのような業務をするのかは、大体想像がついていた。

住友商事で待っているであろう仕事と、Woltで任せてもらえる仕事を比較した時に、直感的に「Woltの方が楽しそう」と感じたのである。

Woltのカルチャーに共感できたから

入社して直ぐに感じたことは、とにかく「人を大切にする会社」だということ。

特に、Woltには「顧客ファースト」のカルチャーが根付いている。その証拠として、Woltはカスタマーサポートを内製化しており、「神対応」と言われるほど顧客からの評価も高い。

自分も入社する前、ユーザーの立場としてWoltで注文をし配達ミスが発生した際に、カスタマーサポートからの迅速且つ丁寧な対応には感銘を受けた。

また、社内では年齢や役職に関係なく、社員全員がフランクに意見を言える雰囲気(想像以上にフランクでびっくりしました!!)があり、この点も前職とは異なるポイントだ。

このようなカルチャーに共感できたことは、転職先にWoltを選択する十分な理由となった


今後について

4月からWoltでの業務が開始した。
順調にいっているし、毎日刺激が多くて楽しむことができている。

Team Wolt

今後については、正直自分でも全く分からない。

数ヶ月前までは、まさか自分が今年からWoltで働くなんて思ってもいなかったし、準備していたとはいえ本当に転職するとも思っていなかった。

Woltに何年所属することになるのか、自分でも本当に想像が付いていない。
ただ間違いなく言えるのは、もう既に「Woltが大好きな会社」で「本気でWoltに貢献したい」と考えていることである。

また、もう一つ思っていることは、いつかは「サッカークラブの経営者となって、アジアで優勝したい」という野望があることだ。

もしかするとこの目標も今後変化するかもしれないが、まずは自身の目標に向かって止まることなく邁進していきたい

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