アートも建築も、実はもっと近くにある
どこかへ出かける際、必ずその土地の有名な建物や建築物を調べてしまうほどには建築好きを自負しているのだが、アートも建築も、思っているよりも意外と近くにあるものである。
そう思うようになったきっかけの一つは表参道駅だった。上の写真は地下鉄からアップルの向かい側へ出るエスカレーターを上がったところなのだが、この建物は実は丹下健三・建築の旧青山大林ビル跡地(現オーク表参道)らしい。
そして、ここに天井から細長く伸びる金属の作品があることを知る人は意外と少ないかもしれない。これ実は現代美術家で写真家の杉本博司による「究竟頂(くっきょうちょう)」という作品で、5mmある先端がそのまま伸びてちょうどゼロになるのは地球の裏側ブラジルに到達したときなのだそう。面白い。
そんなわけで、東京にいると意外と街中にアート作品があふれている。そして、どこに行ってもアートに敏感な子供達が作品に惹きつけられている。アート作品のパワーもさることながら、子どもの直観力も本当にすごいといつも感心する。できればいつまでもそんな直観力を持っていたいものである。