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「組織をダメにする11の方法」から学ぶデジタル時代の働き方とは?

北海道滝川市のコミュニティFMラジオ局の番組  
「Like a rolling stone」 9月29日放送分の要約です。
こんな感じのコンセプトでお送りしております。
Like a rolling stoneとは?

基本的に火曜日の20時から30分間(生放送枠)と土曜10時から(再放送枠)があります。10月5日からは再放送枠が木曜日の14時半からになります。
なので火曜日の20時もしくは木曜日14時半に聞いていただけると幸いです。ちなみに放送エリアは北海道の中空知地区のみとなっています。

Twitterは、@tamtamradio779 #たむたむラジオでも探せます 、探します。記事の意見やアドバイス、気づいたことや日常的に楽しんでるライフスタイルの紹介などあったら是非ください。


組織をダメにする11の方法という話しは聞いたことがあるでしょうか?

2008年に公開された第二次世界大戦時のCIAの秘密資料に記されています。題名は「Simple Sabotage Field Manual」。
要するに、相手組織の生産性を落とすためにスパイとして潜り込んだ時に、どの様な活動や提案をすればよいか、相手組織にさせれば良いかというマニュアルです。
(なお、正確に言うと、CIAの前身組織、Office of Strategic Servicesの作成文書である。)

では、意訳を抜粋して紹介していきます。

・「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする。
・可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上とする。
・何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない。
・会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にそのチームの権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する。
・前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す。
・文書は細かな言葉尻にこだわる。
・重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる。
・重要な業務があっても会議を実施する。
・なるべくペーパーワークを増やす。
・業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする。
・全ての規則を厳格に適用する。

以下本文です

・Advocate “caution.” Be “reasonable” and urge your fellow-conferees to be “reasonable” and avoid haste which might result in embarrassments or difficulties later on.
・When possible, refer all matters to committees, for “further study and consideration.” Attempt to make the committees as large as possible – never less than five.
・Insist on doing everything through “channels.” Never permit short-cuts to be taken in order to expedite decisions.
・Be worried about the propriety of any decision – raise the question of whether such action as is contemplated lies within the jurisdiction of the group or whether it might conflict with the policy of some higher echelon
Refer back to matters decided upon at the last meeting and attempt to re-open the question of the advisability of that decision.
・Haggle over precise wordings of communications, minutes, resolutions.
・Insist on perfect work in relatively unimportant products.
・Hold conferences when there is more critical work to be done.
・Multiply paper work in plausible ways.
・Multiply the procedures and clearances involved in issuing instructions, pay checks, and so on. See that three people have to approve everything where one would do.
・Apply all regulations to the last letter. 

いかがでしょうか。
これは、80年近く前に作られたものです。
なんとなく、当てはまっているかもと感じた方も少なくないのではないでしょうか?
だいぶ古い価値観がそのまま残っている、特に大きな組織などではあるかもしれません。旧態依然の組織慣習が残っていたりするのでしょうか。
このマニュアルをみるとまるで、日本相手に作られた様にも思えます。実際に、第2時世界大戦中のアメリカの敵国は日本だったわけですから当てはまりますよね。
社会が成長している中で、組織内の仕組みや行動様式が成長していないとなるとなかなか組織内の人が成長していかないように思えます。人の成長が組織の成長とイコールになると思います。


好き嫌いで物事を選んでもよい社会へ
「物事を効率化」させ生産性を上げていた時代には(今でも上記の様なことを言う人がいるかもしれません、その人はスパイですw)ひたすら利益を上げ規模を大きくしていく組織が正義とされていました。
そんな時代には(今も一部残るかもしれませんが)一つの価値観が正義とされ皆がそれを目指して、日本社会の山を登っていました。
しかし、どうやらみんなが目指す道を歩んでも幸せになれる確率が低そうだと言うことにみんな気づいてしまいました。
グローバル化・情報の多様化から価値観も多様化してきました。
そして、「物事を効率化」させる仕事はどうやら人間がやらなくても機械がやれば良いようになってきました。機械がやった方が早くてしかも正確にできる様になったからです。これからのスパイは「どんな仕事も人間が目で確認して、一つ一つ丁寧に取り組む」なんていうデータ化・AI化を阻むような言い方をしてくるでしょう。
「だれがやっても同じ」仕事というのは、人間がやらなくてよい時代になり、人間に求められる仕事というのがより明確になってきました。
端的に言えば「誰がやるかによって結果や価値が変わる」仕事と言うことになるでしょうか。つまり、物やサービスを求めるのではなくて、人を求める様になるということです。自分自身の応援したい人だったり、理念やこれからの社会作りに共感できる人にお金を払ってサービスを受けるようになってきています。「正しい」という概念が一つではなくなってきているので、自分にとっての「好き」を基準に物やサービスを選ぶようになってきているのかなとも思います。少なくとも僕はそうしています。

そして、働く際にも自分の「好き」を基準に選ぶ様になってきているのではないでしょうか。大きい企業・安定した仕事と言うよりは企業理念に魅力を感じる、一緒に働きたい人がいる、自分の「ありたい姿」が実現できるなど「お金」以外の基準で選ぶ様になっています。

企業も変わりつつあります。
詳しくは、オモシロ法人カヤックの代表である柳澤氏の「社長日記」というブログ記事にセールスフォース創業者の本を読んで思われたことが記されていましたのでご覧ください。(https://www.kayac.com/news/2020/09/yanasawa_blog_vol75

僕自身もこの本を読んでいるところですし、セールスフォースを仕事でも利用しています。
関わる人と社会とを暖かく包む様な企業理念はとても素敵だな感じました。と端的に曖昧な感想を述べさせていただきます。まだ読み途中なもので。
よかったら読んでみてください。
Trailblazer  (amazonのリンクに飛びます)


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