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阪神タイガースと僕 【253/200】

ヤマカワタカヒロです。

先週のnoteは日本シリーズ第6戦の前に書いていたので、とてもふわふわした気持ちでしたが、今はなんともぽっかり穴が空いたような気持ちです。

先週11/5(日)、阪神タイガースがおかげさまで38年ぶりの日本一に輝きました(涙)

今週は仕事がいろいろとアレな感じで、感慨に浸る余裕があまりなく、週末、この動画を見て、改めて静かに喜びに浸っております。

ということで、今週は「阪神タイガースと僕」についてざっと書いてみます。


山川猛のホームラン

物心ついた頃からずっと縦縞を応援してきた僕ですが、一番古い記憶は多分、山川猛がレフトポール際のラッキーゾーン(スタンドだったか?)に打ち込んだホームランです。
NPBのデータを見るに、10本打っている1984年か4本打っている1985年かだと思うのですが、確か木戸克彦が正捕手で、代打で打ったホームランだった気がするので、おそらく85年かと。

同じ苗字の山川がホームランを打ったシーンをテレビでみて、とても嬉しくなったことを覚えています。
85年だったとするなら、リーグ優勝・日本一を見たのだと思うのですが、その記憶はあいまいで、まだそこまで深く阪神ファンになっていたわけではないのでしょう。


“暗黒時代”で育った僕

その後、すぐに暗黒時代が始まりました。
ランディ・バースが退団し、代わりに来たジョーンズが全然打たなくてびっくりしたことを覚えています。初めて見た助っ人外国人がバースだったので、助っ人はみんなすごく打つものだと思っていたので、落差に戸惑いました(その後に来たセシル・フィルダーはすごく打ったので、人によるのだと理解)。
掛布雅之が引退し、毎年最下位が定位置となり、2軍はたけし軍団にも負けた。
東京ドームで巨人の斎藤雅樹に完璧に抑え込まれる試合ばかり見ていた記憶で、当時の楽しみは和田豊と田尾安志の打撃10傑ランキングを見ることくらいだった気がします。

暗黒時代中、唯一の光となった92年は、中学生でした。
亀山努と新庄剛志が活躍して亀新フィーバーが起こり、優勝を夢を見させてくれた92年。八木裕の幻のホームランで6時間26分の激闘となったヤクルト戦は、ラジオでずっと聴いていた記憶。

その92年に優勝を飾り、ヤクルト黄金時代を築き上げた野村克也監督を迎えた99年〜01年も3年連続で最下位。2001年は、僕が大学を卒業して社会人として働き始めた年。結局僕は、物心ついて阪神ファンになってから、社会人になるまで、「弱い阪神」しか知らずに生きてきたわけです。


暗闇から朝を迎えた2003年

まさかの星野仙一監督就任からの2002年シーズンの開幕7連勝。新人教材編集者として、毎月神戸に出張して監修の先生(もちろんトラキチ)と編集会議をしながら、「今年はどうですかね」と話していた記憶。
結局4位に終わったけど、血の入れ替えで1/3以上の選手を変えた翌2003年。信じられないくらい強くなって優勝しました。なんというか、シーズン序盤からずっと信じられない感じで、どうせまた連敗して下位に沈むと思いながら、ぶっちぎりでそのまま優勝してしまったので、これは本当に夢なのではないかとずっと思ってました。そして、どんなに暗い闇もいつかは明けるということ、人も組織も、本気で変革すれば変われるのだ、と知りました。
2003年は、ミッシェルガンエレファントが解散した年でもあるので、僕にとって、強烈に記憶に残る年でした。


「期待しない」で過ごした2010年代

2005年に岡田彰布監督が優勝を飾ってから、しばらくはAクラス(上位順位)が続いて、2008年はまさかの大失速での2位、2014年は和田豊監督のクライマックスシリーズ下剋上による日本シリーズ出場などがありつつ、優勝や日本一にはずっと届かず、なんというか、中途半端なシーズンが続きました。
子ども〜学生期の暗黒時代とも、社会人若手期のキラキラした希望に満ちた感覚もなく、仕事や音楽やいろんな活動で自分の情熱をかけるものが増えたタイミングだったので、阪神の応援に対する情熱も相対的に落ちていったのだと思います。期待をすると、惜しいところで裏切られるので、期待しない、で過ごしてきたように思います。

2016年に金本知憲監督が掲げた「超変革」は、結果的に同監督時代には花開くことはなかったものの、2002-03の星野監督による「血の入れ替え」に匹敵するチーム再建の引き金になったものだと思います。
ドラフト戦略を大きく転換し、チームに必要な機能を地味に着実に獲得して育てていくことで、その後の矢野燿大監督期の4年連続Aクラス、21年には優勝チームとゲーム差なしの2位という結果につながったわけで。


阪神を愛し、阪神に愛された岡田彰布

そして、満を持して14年ぶりの再登板となった岡田彰布監督が、18年ぶりの“アレ”、リーグ優勝を成し遂げ、そして悲願の日本一を成し遂げてくれました。
岡田監督としては2005年の対ロッテの33−4のリベンジでもあり、僕自身にとっては、ちゃんと阪神ファンとして深く応援するようになってから初めての日本一です。
こんなことになるなら、山川猛のホームランのシーズンを、もっとこの目に焼き付けておくべきだったと38年前の僕にちゃんと伝えておきたかった。。

阪神のタニマチの家に生まれ育ち、複数球団競合の中、阪神タイガースに交渉権を獲得され、主力選手として日本一を達成し、そして監督として栄光と挫折を経ての日本一の獲得。
岡田彰布は現代の「ミスタータイガース」と呼ぶべきスーパーヒーローです。


これからも

今年の日本シリーズは、7戦自体のドラマもものすごくあって、そして終わってみると、僕にとって38年越しのドキュメンタリー映画を見ているような、そんなシリーズでした。

群馬で生まれ育った僕にとって、周りで共感してくれる人が少ない中、暗黒時代によくファンをやめずにやってこられたと思うし、2003年05年の優勝期の感動が、社会人人生の苦しい時を支えてくれました。
そして、今、このタイミングで悲願の日本一をファンとして迎えることができて、ちょっと言葉にしきれない感情で満ち溢れています。

今年のチームは常勝軍団になりうる、みたいな話をよく聞くし、実際過去のチームと比べてみてそれは客観的な根拠のある話だとも思います。

でも、でもね、これからも僕は“期待しない”で応援し続けるんだと思います。
38年間かけて学んできた知恵として、期待せずに、心から応援し続ける。
そうやって僕は、これからも阪神タイガースを愛し、応援していくのだと思います。


改めて、阪神タイガースの関係者の皆様、日本一、おめでとうございます。
そして、阪神ファンの皆様、本当に最高の年でしたね。

また来年のシーズンも、アレ目指して応援していきましょう!

あぁ、阪神ファンでよかった。。


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<音楽活動>

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《ライブ・イベント予定》
■11/18(土) ヤマカワタカヒロ弾き語り
【会場】下北沢LOFT  Open18:30 Start19:00
【料金】2,600円(1drink付)
【出演】村上たいが/みづき/ヤマカワタカヒロ/柴田ヒロキ
  ※ヤマカワタカヒロは20:20頃からの出演予定
  ※サポートとしてフジモトヨウヘイ参戦


<チケットご予約>
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noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。