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北九州にある幼稚園の改築工事が始ります。

先々週、北九州にある幼稚園の地鎮祭に参加してきました。地鎮祭とは工事が始まる前に、その場所に建てられる建築に住まう者の安全や、工事が安全に行われることを願って行われる式典です。地域や宗教によって様々な違いがあるので、毎回驚きや発見があります。

今回の幼稚園は本来は昨年の6月の着工の予定でした。今くらいの時期は本当であれば、現場の追い込み時期であったはずなのですが、ニュースでも度々取り上げれれている ”ウッドショック”の影響によりここまで着工が伸びてしまいました。

今回の敷地はある程度の大きさを有していること、そして園児の活動が非常に活発的であり、屋外活動を積極的に行っていることから、平家建てとしています。平家建てとすることで、園児と園庭・自然との距離感が近いものとなり、より園の活動がコンセプチャルなものになっていくと思われます。

平家建てとするのであれば、より木造としてのメリットが活かせると考え、木造平家建ての園舎としていました。

木造平家建てなので、当然ですが、多くの木材を使用します。その構造部材が昨年の6月段階では全く目処が立たない状況となってしまったのですが、各方面と様々な調整を行って、ようやく着工できる運びとなりました。

しかし、木材の値段は高止まりしたままであり、構造部材だけでなく、構造用合板なども品薄状態がまだ続いています。そしてこういった木材だけでなく、原油価格の高騰、半導体不足、コンテナ不足などのあらゆる要素が重なって様々な建材の単価の値上がり、納期の長期化の状態が続いており、建築業界全体が早め早めの判断が必要な状況となっています。
今回の現場でも、着工したばかりですが、屋根、給湯器、照明などは既に、物を抑えたいと言われています。早く多くの物事が落ち着くと良いのですが・・

今回は仮説建物を設けずに園舎の建て替えを行います。既存園舎を使いながら、園庭のあった部分に新たな園舎を計画し、建物が出来てから、引っ越しを行い、既存園舎を解体、既存園舎があった部分が新たな園庭となります。
工事中は外遊びを十分に行えない日々が続きますが、完成した後に子供たちが伸び伸びと遊べる園舎としたいと思っています。

上記の写真は新たな園舎が建てられる部分となっています。白い線は地縄と言い、建物の基準となる部分の軸線を表しています。この軸線と敷地境界や基準となる部分との距離を測り、建物の配置が図面通りかを確認します。

先週確認にいった段階では、建物の基礎となる部分を施工する為の掘削が行われていました。今回の敷地は木造とし上屋を軽くしている事、地盤がある程度良いことから、基礎の深さを浅く抑えられています。
逆に地盤が良くない土地ではこういった基礎の部分にコストを掛けざるを得ないので、土地選びには非常に慎重な判断が必要となります。

2〜3週間後には鉄筋や型枠の施工が始まってくるので、平面的なスケール感が視認できるかと思います。


山梨のこども園

逆に山梨の現場は内装の追い込みです。
家具や木建、デッキ材の設置、塗装などが行われています。
CGやパースを用いて常にイメージを共有はしてきていますが、
やはり実物は一味違うようで、お施主様のテンションも大分上がってきています。現時点で非常に喜ばれている様子を伺えてホッとしておりますが、引き渡しまで気を引き締めてまいりたいと思います。

今週末から様々な検査関係が行われます。

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