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ベストベンチャー100に特例で採用されたエンジニアが語る「新社会人として学んだこと」

まず、僕はベンチャーでWEBアプリケーションエンジニアをしている。
会社としては50人規模で自社開発ベンチャーだ。
現在、入社して3ヶ月が経ったところだ。エンジニアとしてもそうだが、社会人としても3ヶ月となる。
これから僕が新社会人として学んだことについて語っていこうと思う。社会人として当たり前のことも多く含んでいるが、率直に書いていきたい。新人エンジニアとして学んだことに関しては、また別途記事を作成しようと思う。

人は時間と共に必ず成長する。知ってしまったこと、学んだことは忘れることはあるが、完全に知る前、学ぶ前の自分に戻ることはできない。そして時が経つまたは成長すればするほど、以前出来なかったことは自分の中で当たり前となっていき、その時の感情、感覚は忘れてしまう。なのでこれは備忘録として残していくという意味でもある。

僕の思うこと、感じることが全ての新社会人に当てはまるわけでは無いということは明らかではあるが、これから新社会人となる人、これから新社会人の教育をする方の参考になってくれると嬉しい。

1. 言葉遣いに関して

これはどの会社でも共通することだとは思うが、社会人として働き始めると、社会人、ビジネスマンとして適切な言葉を使わなければならない。目上の方に対しては当然敬語を使う必要がある。ただ、社内での言葉使いと社外での言葉遣いはまた少し異なるということは社会人になって初めて学んだことだ。社外の方に自分の会社の上司を紹介する際は、たとえ自分より目上であっても呼び捨てで呼ばなければならない。「こちら弊社、〇〇部長の〇〇です。」というように。エンジニアというのもあってか、この3ヶ月、社外の方と話すことはほぼ皆無に等しく実践する機会はなかったのだが実際に目上の方を呼び捨てにするのはかなり抵抗があるだろう。慣れるのに時間がかかりそうだ。

これも社内と社外で違う表現をしなければならないことなのだが、社内で同僚や目上の方と対面した時に使う言葉として「お疲れ様です」という言葉がある。しかし、社外の方と対面した場合では、「お世話になっております」というのが適切なようだ。
これは言われてみれば何となくイメージのつく内容ではあると思うが、僕の場合、社会人になるまで意識したことは無かった。

また、社内でも社外でも共通することではあるが、目上の方に対して、「了解しました」という言葉もあまりよろしくないようだ。同僚や目下の人に使用する分には問題ないようだが、目上の方や社外の方に対しては「承知いたしました」または「かしこまりました」というのが適切な様だ。
最初は「承知しました」「かしこまりました」なんて気恥ずかしかったが3ヶ月もすると慣れてきて、今では特に抵抗感は無い様に感じる。全ては慣れだ。

2. メールの文面と使い方に関して

社内での情報伝達の手段としては、slackやchatworkなどのようなチャットツールを使うのが一般的かと思うが、社外の方とコンタクトをとる場合、メールを使用するケースの方が多く社会人なら避けては通れない道だろう。
先ほど書いたようにエンジニアという職業柄もあってか、社外の方とコンタクトをとることはこの3ヶ月間ほとんど無く実践は乏しいのだが、メールを送る際は口頭での場合とまた違ったフォーマットがあるようだ。社内の方に送るまたはコンタクトをとる場合は丁寧な言葉遣いを意識する程度で問題無いが、社外の方にメールを送る際は適切なフォーマットがある。具体的に私が教えてもらったこととしては2つある。1つはメールの文面の最初に宛名を記載することだ。

〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。〜〜株式会社 〜〜(自分の名前)です。


といったように。これはもうフォーマット化して使っていいと考えている。
僕はここに関して正直、思考停止状態で書いている。
2つ目として、メールの最後に記載する署名というのがある。最初、署名が何かはわからなかったが、簡単にいうと送り主の情報をまとめたものである。具体的には、会社名、部署名、氏名、メールアドレス、会社の住所、電話番号などである。

メールは常にチェックする必要があるが、余計なメールも多く全てチェックするのは大変であり、時間の無駄だ。chatwork,slack,google,githubなど登録しているサービスからのおすすめ情報など、いちいち確認することは出来ない。僕が教えてもらったメールサービスの使い方、特にGmailなのだが、フィルターを設定し、自分が指定した条件に当てはまるメールを自動で既読にしたり、重要であることを示すマークを付けてくれたり、ゴミ箱に入れ消去してくれたりする。個人的に、これは入社するまで知らなかったが知れて良かったことの内かなり上位にくる内容だ。知らなかった方にはぜひ活用して頂きたい。

3. 呼び方に関して

少し特殊かも知れないが、僕の働いている会社では、ティール組織を目指しているというのもあってか、上司部下の関係であっても名前の呼び方は「〇〇さん」というように、お互いをさん付けで呼ぶ文化がある。経営陣からは「〇〇くん」と呼ばれている。僕は20才で入社し、正社員エンジニアの中では周りと比べてかなり年下だ。一番近くても8〜9才ほど離れている。普通であれば、呼び捨て、もしくは〇〇くんと呼ばれるのが普通だろう。

ただ、入社して名前の呼ばれ方というのは行動や振る舞い、モチベーション的な観点からとても重要だと感じた。実際、僕の考えていることと同じかは分からないが、経営陣の方達は何かしら意図があってこのようにしているのだろう。無意識かも知れないが、集団の中で自分の振る舞いを決める際、僕たちは他者からどのように思われているのか、どのような役割を期待されているのかということを基準として決めると思う。優秀だと思われ、意見や案を出すことが求められていると感じれば、それに応えるように主体性を発揮し優秀であるような振る舞いをし、それ相応のパフォーマンスを発揮するだろう。逆に、未熟なのだから、自分で意見するには早く、言われたことをやればいいと思われていると感じれば、それに応えるように消極的で言われたことしかやらない人となるだろう。それは当然のことだ。なぜなら、人から求められていないこと、誰も喜ばないことを積極的にやっていこうと思うような強者は稀だからだ。サイコパス気質を持っているに違いない。

僕の場合、自分の人生に対する振る舞いやモチベーションは周りの人には左右されない、なぜなら自分が自分自身に一番、期待し求めているからだ。
しかし、会社員や集団として求められていることに関しては別だ。僕は尊重されておらず、主体性を発揮することや、意見や提案をすることを求められていないと感じれば、速やかに主体性を放棄し知識を吸収することと自分の成長のみに専念するだろう。なぜなら僕の人生の目的は会社の中で成り上がることでもなければ、上司に認められることでは無いからだ。その上、誰かが喜んでくれるわけでも、期待されているわけでもなく、意見をすることも主体性を発揮することも求められていないとすれば、会社に貢献する理由は無いに等しい。経営陣や雇用主が従業員のことを「ただの労働者」として考えているのであれば、自分は「ただの労働者」以上の振る舞いはしない。

長くなってしまったが、つまり呼び方一つで自分の振る舞いは変わるということだ。年齢関係なく「〇〇さん」と呼ばれれば一人の大人として対等に扱われていると感じ、自分の存在に対する認識もそのようになる。年が離れていれば尚更そこから期待と尊重を感じとるだろう。逆に「〇〇くん」と呼ばれれば、未熟で子供のように扱われていると感じ自分に対する認識と求められている役割とレベルもその程度であると感じるだろう。これが振る舞いや行動にも影響を与えるということは明白だろう。なぜなら自分を俯瞰で見た時に、自分の振る舞い、言動が自分に対するに認識と一致しているかどうかを常に考え、実行に移す、または制限をかけることを判断するからだ。つまり僕は「〇〇さん」と呼ばれている方が大人な振る舞いをするし、未熟であればそのような振る舞いができるように努力するということだ。
関係ないが、この時点で社会人として学んだことと、新人エンジニアとして学んだことは分けて投稿しようと思った。

4. 意図を読む、探りを入れる

これは、先輩エンジニアの方から学んだことなのだが、相手の言葉に込められた意図をよむことが大切であるということだ。日本人は比較的、空気を読んだり相手の言葉に隠された真意を感じとるのが得意な国民性だと思う。例えば、「まだ終わってないんですね」と言われれば「早く終わらせて欲しい」という意図を読み取ることはそう難しくないだろう。これを言われたままに受け取り、「はい!終わって無いっスww」と応えるような人の方が珍しい。この共通認識は同時に、ハッキリ言わなくてもわかるだろうという人々の言動にも繋がるし言われなくても意図を理解して行動に移すことが当たり前に求められるということでもある。つまり、僕たちは日本人として働いている以上、意図を読むスキルは当然のように必要であるということだ。

実際、先輩のエンジニアの方は「僕が言う全ての言葉には意図があるから、その意図を考えて欲しい。」と言っていた。これはそのことも見越して意図を読みとる訓練をさせてくださっているのだろう。ただ、経験不足により、言動からハッキリと意図が読めないということはあるだろう。実際に僕も?マークが頭の中に発生し頓珍漢なことを言ってしまい天然ボケをかますことがある。しかし、こういう時は、素直に「どういう意味ですか?」と聞くのがいいだろう。これは、真逆の方向に進んでしまい出戻りが発生することを考えると、事前に確認しておく方が自分のためにも相手のためにもなるからだ。もしくは、そこまでハッキリと聞かなくても、「確認なのですが、〇〇という認識で合っておりますでしょうか?」というようにマイルドに探りを入れる形でも良いと思う。認識がずれたまま作業やプロジェクトを進め、後になって大幅な修正や出戻りが発生するのは避けたいことだ。

5. メモに対する考え方

新人は知らないことが多いため、常にメモを取っておく必要がある。覚えておくべきタスクの管理や、知らない言葉、革新的なアドバイスなどなど。ここには同じ事を何度も先輩、上司、同僚に聞かないようにするという目的がある。これはどのコミュニティーに属していても対人関係であれば当てはまる事なのだが、一度聞いた事を何度も同じ人に聞くのは相手にとって時間の無駄であるし、相手の時間を大切にしていないということである。言い換えると時間は命そのものであり、人の命を大切にしていないということにも繋がる。家族や友人間であれば多少多めにみてもらえるところではあるが、ビジネスの世界では致命的な問題だ。

これは先輩に教えてもらったことなのだが、メモしておらず任せられたタスクに漏れが生じていると信用を失いやがて重要なタスクなどを任せてもらえなくなる。これは自分が大きく重要なプロジェクトに関わる機会を失い自己成長にとってマイナスとなるということだ。信用、自己成長という側面からみてもメモをとっておくことには重大な役割がある。
人が話している事をメモするのが一般的であり、大抵はメモしていても乱雑でわかりにくい文章となる。相手の話す内容とスピードにも影響されるため、かなり難しいことではあると思うが、僕は後で自分と他人が見てもある程度内容が理解しやすいメモがとれたらベストだと思っている。

ここで参考になるかは分からないが、一応自分の書き方を紹介しておく。

(例)
---タイトル(または分類ようの単語)---
メイン内容
-> メインに関係のある内容
-> メインに関係のある内容

---タイトル2(または分類ようの単語)---
メイン内容
-> メインに関係のある内容
-> メインに関係のある内容

以上、僕が新社会人として学んだ事を書いてみた。
読んで頂きありがとうございます。この内容が自分以外の方にも役立つ情報であれば幸いです。
次は、新人エンジニアとして僕が学んだ事を書いてみようと思う。



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