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呼吸の重要性

運動にも健康にもダイエットにも欠かせないのが呼吸。
肩こりや腰痛、パフォーマンスに呼吸は深く関わっています。
トレーニングメインで運動している方でも、呼吸は高重量を上げる上でもとても重要です。今回はそんな「呼吸の重要性」について解説していきます。

(1) 呼吸は運動

呼吸が上手にできることは、とても大切で人間は1日に約2万回呼吸を行う。
スクワットと同様に実は呼吸も、横隔膜などの筋肉を使って行う運動の一つ。
2万回行なっている運動ともなると、呼吸のやり方が間違っていたら肩こりになってしまうのは当然で、電車内、サラリーマンの方で肩が上がってしまって丸くなってしまっている方は、呼吸を肩で行っている人が多い。
これを2万回繰り返すことで、腰は反ってしまい、肩も上がり、肩こりや腰痛を誘発しやすくなる。

(2) 呼吸のメカニズム

息を吸うと、横隔膜が収縮して下に降り、逆に息を吐くと、横隔膜は緩んで上に上がる。
これが、横隔膜の呼吸筋としての役割であり、正しく呼吸ができている状態。
例えば重りを担いでスクワットをする時にお腹を触ると勝手に圧がかかり硬くなっています。
こうしたお腹に圧がかかっていることを「腹圧」と呼びます。
正しい呼吸ができる方は、腹圧のコントロールが自由自在で息を吐いて肋骨を押し下げた状態から、お腹に空気を入れて横隔膜を下げ、内臓を外側に360°広げた状態を作れます。
これが、いわゆる背骨を圧で安定させ固定させた状態で専門用語で「ブレーシング」と言います。
これは、ペットボトルに空気がパンパンに入り、ねじることも潰すこともできない安定した状態と同じです。
言い方を変えると、ひねる運動や腰を丸めたり伸びたりする運動には向いていないということ。

(3) スポーツににおいても呼吸は重要

コンタクトスポーツで人が当たった瞬間、背骨や体幹を固め、走る時も同様で体幹がブレないように安定する必要があります。
スクワットする時は背骨、腰椎を痛めないように腹圧を入れます。
普通に生活している時でもスポーツをしている時でも、ブレーシング、腹圧のコントロールが必要なシーンが非常に多い。
理想の状態は、回旋系の動きやコンタクトでぶつかる瞬間など、それぞれのタイミングに合わせて無意識に腹圧をコントロールできること。

(4) 腰痛になる方の特徴

腰痛になる方の特徴は、ブレーシングの状態や逆に息を吐き切ってお腹をペチャンコにするドローインという状態が苦手というデータがあります。
それぞれの呼吸でメインに働く横隔膜や腹横筋などを、上手にコントロールできないためです。
筋トレ時に腹圧が抜けている人(ベンチプレスで腰を反り肋骨が前に出ている人など)は腰痛になるリスクが上がります。

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