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箱根駅伝予選会校のスポンサーシップ

今回のnoteは、私が、ゼネラルマネージャーを務めている関東学院大学陸上競技部の話題です。

過去、6度の箱根駅伝出場経験がある本学ですが、2004年大会以降、チームとして箱根駅伝には、出場できていない状況です。大学側のバックアップは、年々、強固なものになっており、本当に有難い限りですが、このまま大学におんぶにだっこの状態で良いのかな…と常々、危機感を感じています。

昨今の箱根駅伝を取り巻く環境は、劇的に変化しており、他大学の強化=資金力を見ていると、高校生のリクルーティングの段階から、太刀打ちできない状態が続いています。
生々しいことを書くと、業界から抹殺される恐れがありますので(笑)、やんわりと書きますが、大学スポーツという観点から考えると、ちょっとやりすぎではないですか?という事例がいくつも存在するわけです。
なら、関東学院大学もその波に乗っかって、他大学と同じような強化をすればいいのでは?という声が聞こえてきそうですが、そこまでの資金力はありませんし、現状では、ある程度の節度を持って、クラブを運営していく考えです。

某大学のように使いきれない予算や、実業団チームからの強化費が流れてくるような強豪大学のマーケティングモデルは、本学には通用しないため、今後、更なる工夫や、取り組みが求められるところです。

現状では、

大学グラウンドのネーミングライツ(命名権)ビジネス

株式会社ギオン 様

ネーミングライツ

スポーツメーカーとのタイアップ

株式会社ドーム 様

アンダーアーマー

が、代表的な施策ですが、今後は、地域に密着したビジネスモデルや、新しい取り組み、サポート頂いた企業様、個人の方々へのリターン=スポンサーシップについて、学生自身も関わり、常に意識できるようにしていくことが必要と考えています。

毎年、陸上競技部には、長谷川体育施設様から、ご寄付を頂いておりますが、ささやかなリターンとして、私が高校訪問する際に持参するパンフレットの裏面に、広告を入れさせて頂き、さりげなく「グラウンドの改修等がありましたら、ハセタイさんにお繋ぎしますよ」とお話しています。

長谷川体育施設様

広告スペース

長谷川体育施設様とは、現在、関東学院大学陸上競技部でコーチを務めている岸川朱里コーチが在籍していた時からのお付き合い。退社してからも、こうしてサポート頂けることに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

今後の新しい取り組みに関しては、

①地元企業、個人の取り込みやタイアップ事業の提案

②学生一人一人への「ふるさとスポンサー」の導入

③「ライバー」システムの導入

主に、上記の三点が、私の構想にあります。
①に関しては、現在も行っていますが、地元企業や個人の方を、今以上に取り込み、関東学院大学陸上競技部のファンクラブのような組織作りができないかと考えています。

②に関しては、学生の出身都道府県、市町村、地域、個人の方からの支援を取り込む施策。例えば、本学陸上競技部に5名が在籍している松浦高校の生徒さんであれば、「アジフライの聖地」松浦市から、アジフライ一年分の提供を頂くかわりに、練習着にアジフライのロゴを貼示したり、SNSでの紹介、後述する「ライバー」活動での紹介などで、リターンをお返しする施策です。

「アジフライの聖地」松浦

③に関しては、SHOWROOM17Liveのサービスを使った施策。配信内容は、学生一人一人に考えてもらう形です。YouTubeは録画した動画を編集した後投稿しますが、ライバーはリアルタイムでのライブ中継が強み。YouTubeを見るときは、好きなときに視聴することができますが、一方、ライブの中継は、特定の時間に視聴しなければいけません。スケジュールをうまくやりくりして、視聴する時間を作る必要があります。つまり、ライバーのファンの方がより熱狂的とも言えます。

編集がきかないので、学生一人一人の会話力やコミュニケーション能力も問われます。こうした取り組みが就職活動の際の面接に活きたり、努力次第では、投げ銭ギフトを通じて、収入を得ることも可能だと思うのですが、どうですかね??

思ったことをそのまま書けるのがnoteの良いところですが、学生スポーツという観点から考えると、今回の内容は、賛否両論あるかな…と思います。
ただ、10年後のスポーツ界がどうなっているのかなんて、誰にも想像できませんよね。私自身は、昨日、初めてPayPayを利用して感動したアナログ人間ですが(笑)、日々アンテナを高くして、時代の波に乗り遅れないよう、努力していきたいと思います。

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