誰かのためにお金を使うと、脳は幸せを感じる!?

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の心理学者エリザベス・ダン博士が2008年に行った調査によれば、自分のためにお金を使っても幸せ感は高まらないのですが、人のためにお金を使うことがその人の幸福度を高めるということが分かっています。

調査チームが630人以上のアメリカ人を対象にして行なった調査の結果、どのくらい収入があるかにかかわらず、贈り物や寄付など、他の人のためにお金を使う人々は自身の幸福を高く評価していたそうです。

また、カナダのサイモン・フレーザー大学のラーラ・アクニン博士らが2012年に行った実験によれば、2歳未満の幼児であっても、お菓子をもらうことより、与えることのほうに喜びを感じることがわかりました。

さらにこの実験では、単にお菓子を与えるより、自分の持ち物を分けるときの方が喜びが高いことが明らかになりました。

こうした実験から推察されるのは、人間にはおそらく遺伝子のレベルで、他人の利益になる行動を促す利他的な行動が組み込まれているのではないかということだそうです。

お金を使って自分の欲しい物を買うと、確かに買った瞬間は、脳内で幸福感を高めるセロトニンやドーパミンが分泌され、幸せな気分になります。

しかし、その幸せは長続きしません。

幸せな気分が長続きしないから、また買い物をするということになると、幸せになるどころか買い物依存症になってしまいます。

怪しい宗教みたいに私財を全部寄付するとかは論外ですが、少額で良いのでたまに知り合いに贈り物をする習慣を持つようにすると、あなた自身の幸せにもつながるので良いかもしれませんね(^-^)