ご利用は計画的に...

コロナウィルスの感染拡大に対する対応策の一つとして、大手生命保険会社では、契約者貸付の利息をゼロ％をするとのことです。

日生や第一、新型コロナ受け貸付金利減免　払込猶予も

契約者貸付とは、契約している保険の解約返戻金の一定額を上限に、契約者に貸し付けを行う制度です。通常は、1年複利の利息が付き、その利率は契約年によって、年率3％～5.75％（最近の契約程利率は低い）となっていますが、これを0％にするとのことです。

対象となる貸付は、3月16日～5月30日の間に貸し付けた分で、9月30日までは無利息です。つまり、3月30日に借り入れて9月30日に返済すれば、利息はゼロということになります。また、もし返済を1年後の来年の3月30日にしても、実質的な利息は通常の半分（利率3％の契約であれば実質1.5％）となり、かなりお得な制度と言えるのではないでしょうか。

これは、コロナウィルスに感染したとか、休業のために収入が減ったとか、特別な理由が無くても利用できます（ただし、変額保険等の一部の契約を除く）。今だと、子供の進級や進学で何かと物入りなこともあるでしょうから、ちょっとした買い物をボーナス払いとかリボ払いで検討している方などは、契約者貸付の利用を検討しても良いのではないでしょうか。

ただし、言うまでもありませんが、「ご利用は計画的に」を忘れずに。しっかりと返済計画を立てた上で利用して下さい。借りたまま返済できず、借り入れが固定化すると利払の負担が大きくなってしまいます。

消費者金融でも「最初の1ヵ月は利息はかかりません」などと言って勧誘しているケースはありますが、計画性の無い、安易な借り入れは、自分の首を絞めることになるので十分に注意しましょう。

大手の生保会社による、せっかくの善意ですから、その意をくみ取って活用したいものです。

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