髙橋義憲(ファイナンシャルプランナー)

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TBS「報道1930」の年金特集を見て

皆さん、こんにちは。公的年金界のやじ馬こと、公的年金保険のミカタです。世の中はGWの真っただ中ですが、特に予定もなく、家でゴロゴロしていたら、恰好のやじ馬ネタを見つけました。 下の動画は、5月2日に放映された、BS-TBS「報道1930」の年金特集です。 これが、ただの年金特集と違ったのは、立憲民主党の山井和則氏(以下、ヤマノイ先生)がゲストに招かれていたのです。 ヤマノイ先生と言えば、旧民主党の時代から公的年金制度を政争の具として利用し、誤った情報を発信し続けている敵

    • 日経による「負担の誇大広告」には気をつけようpart2

      みなさん、こんにちは!公的年金界のやじ馬こと、公的年金のミカタです。 前回の投稿では、子ども・子育て支援金の収入別負担額が出せない理由について考察しましたが、昨日政府がこれを公表しました。 メディアや政治家は、待ってましたとばかりに「最初に聞いていた500円から大幅に増えているじゃないか」と批判していますが、支援金が公的医療保険と同様に応能負担となることは分かっていたわけですから、収入によって金額が増えることは、「あたり前田のクラッカー」ではないでしょうか。 しかも、年

      • 子育て支援金で所得別の負担額が公表できないワケ…からのヤマノイ先生こきおろし

        皆さん、こんにちわ!公的年金界のやじ馬こと、公的年金保険のミカタです。今回もまたまた、子ども・子育て支援金についてです。 現在、国会で法案が審議されているところですが、3月29日にこども家庭庁から、子ども・子育て支援金に関する試算として、以下のようなものが公表されました。 前々回の投稿で、私が試算したものと比べて、少し高めになっています。その主な理由は、支援金の総額が、前提としていた1兆円に、国保および後期高齢者における低所得者の負担軽減や公務員の共済組合の事業主負担に充

        • 負担の誇大広告に気をつけよう!

          皆さん、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金のミカタです。 昨日(3月29日)に子ども家庭庁は「子ども・子育て支援金制度における給付と拠出の試算について」を公表し、こども・子育てを支援する制度の拡充とそのための財源となる支援金制度について具体的な内容が示されました。 子ども・子育て支援金制度における給付と拠出の試算について (cfa.go.jp) 一方、これを報じる日本経済新聞の記事は、ほとんどが負担のことばかりで、給付の内容については詳しく述べられていません。

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          子育て支援金の試算について

          みなさん、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。今回は前回に引き続き、子育て支援金(以下、支援金)を取り上げたいと思います。 支援金についての試算が新聞やテレビで報じられています。 支援金は公的医療保険の徴収ルートを利用して徴収されますが、その金額の算定方法は以下のスライドに示されています。 医療保険の制度ごとに、スライドの①~③の手順に従って、支援金で調達する1兆円を按分します。按分するために必要な各医療保険制度ごとの情報を、以下の表にまとめました

          子育て支援金は「負担」なのか

          みなさん、こんにちは!年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。久しぶりの投稿ですが、今回は子育て支援金を取り上げます。 いよいよ、子育て費用の社会化の財源として、国会でも審議がはじまり、「子育て支援金の負担は月500円」と岸田首相が国会で答弁したことで、この負担額についての報道や情報発信が目立つようになりました。 子育て支援は投資である下のYoutubeは、国民民主党の玉木代表が情報発信をしている「たまきちゃんねる」で、子育て支援金を取り上げたものです。 このタイ

          健康保険組合の保険料率ランキング

          皆さん、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。最近は、日本維新の会が社会保険料が現役世代の負担となっているとして、その削減を訴えていますが、被用者の医療保険制度については、勤務先によって、保険料率は異なります。 給料が高い企業の健康保険組合の保険料率は低く抑えられていますが、給料が低い企業の健康保険組合や、中小企業が加入する協会けんぽの保険料率は、相対的に高くなっています。 これは、「能力に応じた負担」という原則に反しているとして、これまでも問題提起の

          健康保険組合の保険料率ランキング

          年収の壁、第3号、適用拡大、そして勤労者皆保険

          みなさん、こんにちは。公的年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。・・・・って自己紹介しても、最近は3か月に1回の投稿なので、もう忘れられたかもしれませんね。 一応、X(旧ツイッター)の方では、日々、公的年金保険や社会保険について投稿していますので、よろしければ、そちらのフォローもお願いします。 たかはしFP相談所(公的年金保険とおカネのミカタ)(@fp_yoshinori)さん / X (twitter.com) 年収の壁の誤解を正すメディアが増えてきたさて、久

          年収の壁、第3号、適用拡大、そして勤労者皆保険

          健康保険格差はパート主婦の問題ではない!

          皆さま、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。3か月ぶりの投稿となりました。最近は、いろいろ忙しくなり、こちらでの投稿がなかなかできずに申し訳ありません。 そのかわり、ツイッターで、ちょこちょこ情報発信していますので、公的年金回りの間違い探しにご興味のある方は、そちらも見ていただければと思います。 たかはしFP相談所(公的年金保険とおカネのミカタ)(@fp_yoshinori)さん / Twitter 「健康保険格差」による就業の壁?さて、今回取り上

          健康保険格差はパート主婦の問題ではない!

          「年収の壁」日経報道、制度と政府の方針を正しく伝えて欲しい!

          皆さん、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。「年収の壁」に関するメディアの報道が盛んですが、残念ながら、その多くは制度を誤認していたり、事実を切り取ってメディアの都合のいいように報じられているもので、全く世の中のためになっていません。 下の記事もその一つですが、この「年収の壁」に関する報道が、いかに事実を歪めたものであるか、一つ一つ検証していきたいと思います。 年収の壁を解消するための最優先課題は?まずは、下の記事の抜粋をご覧ください。年収の壁のため

          「年収の壁」日経報道、制度と政府の方針を正しく伝えて欲しい!

          「『年収の壁』突破給付」を許してはいけない!

          みなさん、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。 今、年金界隈での話題というと、「年収の壁」の問題でしょう。短時間労働者が年収の壁を意識した就業調整をするために、本人の所得が伸びないばかりか、人手不足の原因となっているということで、壁を超えて働けるよう、手取り収入の減少分、すなわち社会保険料負担を国に助成しろ、という政策提案が国会で議論されています。 この政策提案が、短時間労働者の適用拡大に絡んだ、経済界と政治家によるレントシーキング(たかり)であるこ

          「『年収の壁』突破給付」を許してはいけない!

          「年収の壁」・「働き損」を唱える人たちを許してはいけない!

          やはり、こういう流れになるのでしょうか。 「配偶者に扶養されているパート労働者が働く企業に国が助成し、企業が保険料を肩代わりする。」 断固反対です! ということで、Think?に書きました。

          「年収の壁」・「働き損」を唱える人たちを許してはいけない!

          奨学金の貸与利率の最新動向(2023年3月)

          3月は卒業のシーズンですが、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を借りて大学に通っていた方は、卒業すると奨学金の返還が始まります。3月まで借りていた場合は、7か月目の10月から返還が始まりますが、その際有利子の第2種奨学金の場合は、利率算定方法を選択することになります。 利率算定方法は、住宅ローンと似ていて、「利率固定方式」と「利率見直し方式」の2通りがあります。それぞれの算定方法は以下の通りです。 下のグラフは、それぞれの算定方式の利率と基準となる市場金利の推移を表し

          奨学金の貸与利率の最新動向(2023年3月)

          適用拡大によって就業調整は行われているのか?

          みなさん、こんにちは。年金界の野次馬こと、公的年金保険のミカタです。 私は、毎月公表されている「厚生年金保険・国民年金事業月報」の統計で、年金額改定の賃金データの基となる、厚生年金加入者の標準報酬月額と標準賞与額などをチェックしていますが、2月末に公表された2022年10月のデータには、それとは別に注目する点がありました。 それは、2022年10月1日から施行された、被用者保険の適用拡大の対象範囲を拡大する改正の効果です。 適用拡大は、週の労働時間が20時間以上30時間

          適用拡大によって就業調整は行われているのか?

          「年収の壁」を言う政治家とメディアが就業調整を生んでいる

          #日経COMEMO #NIKKEI

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          少子化対策は「未来への投資」で「負担」ではない!

          #日経COMEMO #NIKKEI

          少子化対策は「未来への投資」で「負担」ではない!