見出し画像

「ボンドです。ジェームス・ボンド」

■感想文『007 白紙委任状』/著者・ジェフリー ディーヴァーさん、翻訳・池田真紀子さん


「この話は映画の何作目だったかな」そんな風に思えてしまうほど、映画『007』を一度でも見たことのある人にとって、違和感の少ない小説だと思います。訳者のあとがきには、こうありました。

1953年にイアン・フレミングが生み出した世界一有名なキャラクターを
数百万の読者を失望させることなく現代に蘇らせること

フレミング財団のオーダーに応える形で、本作は生まれたようです。007基準で本作を見るなら、完成度はおそらくとても高いのだと思います。小説基準で本作を見るなら、満足度はそれに比べると低くなるかもしれません(日本の有名な作家の本が好きな人にとっては、細かい点が気になったり違和感を覚える点があったりすると思うからです)。

単行本は、二段組みで442ページ。ボリュームのある一冊です。興味のある人は、ぜひ文庫での立ち読みを。



この記事が参加している募集

一日一つの投稿を続けます。それは、文章を書くという、コンテンツメイクの楽しさをnoteが思い出させてくれたから。ありがとう。ライフワークが手につかないくらいnoteのことを考えてしまうので、noteをライフワークにすべく、今後も続けます。読んでいただいて、ありがとうございました。