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本が出版されるまでの流れ

前回、本を出版したきっかけをお話ししたら、
「出版までの流れを知りたい」
というお声をいただきました。

noteは文章で想いを伝える場ですから、
noterさんの中には
「いつかは自分の本を出版したい」
とお考えの方も多くいらっしゃるかと思います。

自費出版なら、お金を払えば出版できるわけですが、
製本となると数百万円という初期費用を用意しなければなりません。。
(電子書籍なら費用を抑えて出版する方法もあるようです)

もし商業出版が叶えば、
著者は費用負担ゼロで製本していただくことができます。
しかも、売れれば印税までいただけます。

また商業出版となれば、出版社は利益を上げる必要がありますから、
売れる本に仕上げるため、編集者さんからは
読者目線でのアドバイスをいただくことができます。

費用負担ゼロで、さらに出版のプロのアドバイスまでいただける。

こんなにありがたいことはないですね…(TvT)
出版をお考えのみなさんには、
ぜひ商業出版を目指していただけたらと思います。

という訳で、本日は私が商業出版に至った流れをお話させていただきます。ご参考になれば幸いです。

最初の一歩:出版企画書づくり


本を出版したい!となったら、
まず用意しなければならないのが「出版企画書」です。

出版企画書は直接出版社に持っていく、という方法もありますが、
私は企画のたまご屋さん(通称「ほんたま」)というNPO法人のサイトを経由して応募しました。

出版企画書には何を書いたらいいのか?というのは、
ぜひほんたまサイトから詳しくご覧になっていただければと思います。↓

ほんたまさんに出版企画書が届くと、まずはほんたまさんの内部で企画書の選別が行われます。

その中から「これは出版に至れるかも?」と目をつけてもらえると、専属のコンサルタントさんがつきます。

コンサルさんは、企画書のブラッシュアップのアドバイスをくださり、より魅力的な企画書に生まれ変わらせることができます。

そうして磨き上げられた出版企画書が、ほんたまから出版各社へメール配信で送られます。

メールを受け取るのは出版社の編集者さん達で、ここで編集者さんの目に留めてもらえると、いよいよ出版社との直接交渉がスタートします。

この直接交渉時にも、ほんたまのコンサルさんは同席してくださいました。
出版社とのやりとりは初めてで不安なことも多いですが、コンサルさんは著者側の立場でいろいろとアドバイスをくださるので、とても心強かったです。

ちなみに、ほんたまさんに支払うコンサルティング手数料は完全成功報酬で、無事出版まで至った場合のみ、著者が受け取る印税の30%をほんたまさんに支払うというシステムです。

初期費用ゼロというのは、本当にありがたかったです。

次の関門:出版社内での企画書決裁


さて、企画書が編集者さんの目に留めていただけただけでは、まだ出版は決定ではありません。
次の関門は、その出版社内で企画書の決済をいただくことです。

社内決裁には編集者さんだけでなく、営業の方や経営トップの方などの意見も交わされるため、
「市場にニーズはあるのか?」
「購買層のターゲットは?」
「予想売上は?」
など、本が売れるかどうかが慎重に議論されます。

出版社にとっては、1冊の本を世に送り出すのも、
社運を賭けた大勝負なのだな、と実感しました。

なので、こちらも全力で
「売れる本にするには」
を考えなければなりません。

この社内会議のために、リフォーム市場の規模や、潜在ニーズ、実際のリフォーム顧客像などを分析したプレゼン資料を準備しました。

最終関門:原稿執筆


企画書が無事決済となれば、いよいよ執筆にかかります。

最初から用意している原稿があったとしても、
出版社との摺り合わせで内容や方向性が変更になることもあります。

私の場合は、あらかじめ用意していた原稿も一部ありましたが、結局すべてこの時点から書き直しました。

1章書くごとに編集者さんに見てもらい、読者目線でわかりにくい箇所などの指摘をいただきます。

正直、これが一番助かりました。

一人で書いていると、つい自分目線になってしまい、
「読者は何がわからないのか」がわからなくなってくるのです。

指摘をもらい、最初から書き直した章もいくつかありました。
編集者さんの存在は本当に頼もしく、心から感謝しています。

そうして原稿が完成すれば、
あとは出版社さんの製本作業を待つのみです。


以上が出版までの流れです。
一番最初に企画書を送ってから、製本が世に送り出されるまで、
ちょうど1年ほどでした。

私は原稿の執筆に半年ほどいただいてしまったので、
平均よりも少し長くかかったかもしれません。

本のジャンルによっても出版までの流れは変わるかもしれませんが、
これから出版をご検討の方には、ご参考になれば幸いです。(^^)


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