『人類の起源』〔本〕人
古代DNA研究の近年の進展はすさまじい。
コロナウィルス検知で有名になったあのPCR法である。そしてここから「古代DNA研究という新たな学問分野」が生まれることになった。
古代人類のゲノム解析は、古代人骨や化石から抽出したDNAを解析する次世代シーケンサーの登場によって大きく進展した。次世代シーケンサーとは、DNAやRNAの塩基配列を高速かつ効率的に読むための技術である。従来のシーケンサーよりも大量のデータを短時間で取得できる。
これにより、高品質なゲノム情報を得ることができるようになった。この技術の進歩により、古代人類のゲノム解析をより緻密に行うことが可能となったのである。
「古代DNA研究の最新成果をもとに人類の起源」をたどろうとする本書は、「進化人類学の最前線」からの「中間報告」となっている。
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