【こんな人生もある】 ぼくが22歳で腕時計を捨てたわけ 〜クロノスとカイロスの話
22歳のときに、腕時計を捨てた。
理由はいくつかある。
いまのぼくを知る人からは想像できないかもしれないが、ぼくはいたってクソ真面目な性格だった。小学生の頃から、マジメちゃんと呼ばれていた。
高校生まではほんとうに真面目な優等生だった。大学に入ってからもしばらくは、そのクソ真面目さは変わることはなかった。
転機は失恋だった。
北関東から名古屋の大学に進学した。生まれてはじめての一人暮らしだ。生まれてはじめて手に入れた自由だ。24時間すべてが自分のものとなった。
これからは自分のペースでトイレにもいける。そう。ぼくはトイレが長いのだ。三人兄弟だったぼくは、のんびりとトイレに入っていることすらできなかった。いつも急かされてばかりいた。それがずっと嫌だった。
なんで自分のペースで生きられないのか。
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